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主人が危篤状態、助かっても意識が戻らない

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 4日前、主人が急性硬膜下血腫で倒れ緊急手術を行い、手術は成功しましたが、左半分が脳梗塞で後遺症が残ると言われました。その次の日は脳圧が下がらないので脳を取り出して脳圧を下げる外科的手術を行うことを提案されました。どちらにしても植物状態になるということで、息子と相談して外科的手術はしないこと、延命処置もしないことを決めました。そんなに時間はないと思いお寺さんにも事情を話し、葬儀場にも相談して、何があってもいいように準備もしました。
 3日目、状況が安定しているようです。病状は息子が帰ってきて、担当医から聞く予定です。家には私一人で何かあれば私一人で対処しなくてはいけません。
 一人になると長引くのかすぐに亡くなってしまうのか、中途半端な状態で気持ちがわさわさして涙が出てきます。気をしっかり持とう思うのですが、苦しくて仕方ありません。心の持ち方、気持ちが落ち着くように何かアドバイスを頂けないでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ジタバタせずに・・心穏やかに。

初めまして、お早う御座います。

私も、最愛の妻を脳腫瘍で余命を突き付けられ・・僅かな余命と、手術が出来ない脳幹部の腫瘍で、死を待つのみしか選択が出来ませんでした。こんなに側にいるのに何故?もっと早く異変に気付かなったのか・・自分を責め、追い込んでいました。長男にも重い障がいがある事を闘病中に同じく突き付けられ、これでもか・・これでもかと来る難題に負けた事もあります。妻を看取って、ご縁があった方も数日前の震災で失い、神も仏もいない!と自暴した時期もありました。

人生とは、冒険旅行です。その人生とは・・長さなどではありません。いかに自分らしく過ごしたか?そうだと思います。荒れた険しい道を登り、荒波を渡り・・そして穏やかな海や草原が現れるのと同じです。困難という嵐が訪れた時は、立ち止まって過ぎ去るのを待つ事も必要です。

別れがあるから、新たな出会いがある。そう頭では理解していても、解せない私たちです。いざ、そうなると・・ジタバタしてしまいます。それが当然です。命ある全てが、辿り着く場所は一緒です。スタートラインも一緒にあるように。違うのは人生のストーリーだけです。人生は自分で描き主人公を演じ、歩むのです。いくらでも人生も運命も自分自身も変えられます。

心を穏やかに、今は命の時間を大切にお過ごしください。ご縁があり家族となれた旦那さまは、あなたやお子さまを支えて守って来られたかけがえのない方です。妻を看取る時、主治医の先生が聴覚は最後まで残っているから・・有難うと伝えて語ってくださいとお話をされていました。

新たなストーリーに向け、しがらみや苦しみから解き放たれるのです。旦那様と過ごした日々、初めて出会ったあの日、お付き合いをして結婚を決めた事・・旦那様と語って過ごしてください。

いつかは私たちも、彼岸(あの世)に辿り着きます。恐れずに、向き合ってください。あなたの苦しみや辛さも・・旦那様が拭ってくれます。

あなたらしく、心を穏やかに・・大切な時をお過ごしください。純粋な心や想いは必ず届いています。いつでも苦しくなった時は私のお寺のメールにメッセージください。

南無大師遍照金剛

合掌

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有り難し
おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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質問者からのお礼

 早々にお返事をいただきありがとうございました。
 なかなか心穏やかにすることは難しいかもしれませんが、こうやって見ず知らずのお坊様から言葉をかけていただいただけで、気持ちが休まる気がします。
 私も火曜日に倒れて手術をして次の日と一昨日と主治医の先生が許可していただいて面会することができました。私も耳は最後まで聞こえるということで大きな声で話しかけました。
 昨日からコロナ対策が強化されることになって、面会ができなくなり、たぶん会えるとしたら危篤の時になると思います。でも、二日間だけでも会えてよかったと思います。

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