亡くなった方に対して、できること
同じ職場で働いていた先輩が、病気で亡くなりました。
一緒に仕事をした時間はあまり長くなかったのですが、優しくて誠実で、多くの人に慕われる方で、その先輩のようになりたいと密かに思っていました。
ある日、休職明けの先輩に会えたことが嬉しくなってしまい、先輩に「聞いてくださいよー」と一方的に愚痴を話してしまいました。先輩の表情が、私の愚痴に気圧されたように見え、悪いことをしてしまったと思いましたが、きちんと謝れないまま、先輩は再び休職に入り、私は進学し直すために退職してしまいました。
先輩の病状が比較的深刻であったことは伏せられていて、退職してからその事実を知りました。
休職明けで体力的にも辛い先輩に一方的かつ自己中心的に愚痴を浴びせてしまったことを後悔し、いつか改めて謝りたいと思っていましたが、今年の春、先輩が亡くなったことを元同僚から聞きました。
看護職なのに、先輩の体調に配慮できなかったことを後悔しています。
私の「先輩に謝りたかった」という気持ちも、エゴのような、自己中心的な気がして情けないと思います。
私の自己満足でしかないかもしれませんが、亡くなった先輩に対して、何かできることはあるのでしょうか?
どのような心構えで過ごしたらよいのでしょうか?
何かご助言をいただけるとありがたいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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浄土に還る、里帰り。
ご質問拝読しました。
その方がよい方であるほど、
素晴らしい方であればあるほど、
無念が残ります。
また、
人の痛みや辛さは、
なかなか推し量ることが、
できません。
我慢強く、
まわりに配慮をされる方は、
特に心配をかけてはいけないと、
痛みを堪えて、
笑顔を作るものです。
この素晴らしい先輩から
受けた思いやりや、
優しさは、
どうかこれから出会う後輩に、
お返しください。
それが先輩への御供養、
おもてなしです。
人間は生まれ変わり、
死に変わりします。
輪廻転生です。
先輩は寿命を全うされて、
お還りになったのです。
短いとか長いとか、
私たちが判断することでは、
ございません。
決められた、
もしくは、
向こうの世界にいた時に、
今回はこれくらいの寿命で、
仕事はこれ!
と決めてきたのです。
決められた命終が
到達したんです。
もう会えないと思うので、
後悔が残るのです。
御縁がある方とは、
また必ず再会できます。
袖すり合うも他生の縁
という言葉があります。
たまたま通りがかりの人と、
袖すりあった。
その方とは、
前世で何らかのご縁が、
きっとあったのですよ。
だからあなたは、
また将来、先輩と出会えます。
必ず出会えます。
大丈夫!
目の前の方に、
精一杯優しく、笑顔で、
接してくださいませ。
よろしくお願いします。
お幸せに
どうかお幸せに。
質問者からのお礼
早速のご回答を、どうもありがとうございます。
じっくりと拝読させていただきました。
ご縁があって出会えたと信じて、先輩が私に接してくれたように、後輩や周囲に接していこうと思います。