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自分の心を傷つける快楽に溺れています

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

初めまして。この年になって未だ独身、
おまけに風俗でしか女性との深い接点が得られない男の悩みですが、
よろしくお願いします。

先日、風俗で自分の屈折した性的欲求を満たした際、
相手の方と同意の上でその様子を撮影しました。
簡潔に述べますと、内容は
「女性に恥ずかしい目に遭わされて笑われる」ようなものです。

当然、自分の性癖なので、それを見ている分には興奮しますし、
事実、何度もその動画を見て楽しみました。

しかし、その動画は普段格好をつけている自分
(職場や人前で過ごしている時の自分)から見れば、
とても滑稽で哀れな物であり、なんてこいつは無様な男なんだと
軽蔑するような内容なのです。

そのため、繰り返し自慰に耽っている内に、仕事中やその気じゃない時も、
その時の無様な自分の姿が脳裏に浮かぶようになり、
やがて自分で自分が嫌いになっていくという副作用があったのです。
こんなことをしている奴だから、女性との接点も作れないんだ、と
勝手な解釈まで生まれてきます。

自分が発情している時に望むシチュエーションは、
そうではない時の自分にとってはとても情けない物に映っていたので、
今までずっと体験しないで来たのですが、

今回の風俗での体験によって、性に目覚めてから長い間封じ込めていた
「格好悪い発情した自分」が「格好をつけている表向きの自分」を
覆い尽くそうとしてるようで、日々不安に苛まれるようになりました。
このまま、節操のないエロオヤジになって、
自分で自分を好きではいられなくなるのか、と。
心の中のもう一人の自分が「このスケベオヤジが」と
罵ってくる感覚と言いましょうか。

あれは普段の自分ではない、と言い聞かせてもその思いは止むことなく、
自分が格好悪く思えてきます。
そこで、前述の動画を見ると凄まじい快楽と引き換えに自分の心が落ち込み、
格好悪くなるような気がするので、閲覧を抑制するようになりましたが、
やはり見たくなることには変わりありません。

快楽を求める情けない裏の自分と、格好つけていたい表の自分、
どうやって折り目をつけて同居させればよろしいでしょうか?
やはり、いくら快楽が得られても後から自分が情けなく思えるのなら
そういう動画を自分を慰めるために見るのはやめにすべきなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

色々な性癖があっていいですが、ただ

イニシャルZさん、こんにちは。

性癖は誰にも咎められるものではないでしょうから、相手を合意なく傷つけるものでない限り、否定するものではないと思います。

むしろ自分自身の心が正直に表れるところですので、なぜその性癖に至ったかをよく観察するのがよいでしょう。

ご相談をお見受けする限りでは、普段無理に自信を持った態度をとっているが故の反動に思えます。

会社の仲間などに、少しずつ弱みを見せる練習をする。
または、こちらの相談でご自身の心情を吐露することも有効だと感じます。

決してご自身の性格が2種類あるわけではありません。

あくまで表と裏なので、同じコインであるようなものです。

しかし、コインの表裏という概念は人間が便宜上作り出したものであるように、イニシャルZさんの性格の表裏もちゃんと原因があって作られたものです。

そのままで問題ないと思えれば問題ないものですし、問題があるという思いが消えないようであれば、少しずつ表と裏を混ぜ合わせてゆくのがよいでしょう。

イニシャルZさんのような問題があるときに、理想の格好いい男像であれば、どう向き合うかイメージするのもよいかもしれません。理想像は外面だけではなく、内面の問題解決にも適応するのがお勧めです。(理想の男性像はこんな問題持たないはずというのは考える必要がありませんのでご注意ください。なぜならそのような男性はたまたま格好いいだけで、問題を乗り越える強さがあるとは言えないからです。)

見当違いな返答ならごめんなさい。
少しでもご参考になれば幸いです。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

コインの表裏と仰る通り、
自分も仮面を付ける、外すようなものとイメージしていました。

もしかしたら、自分でも気づかないほどに
外面は格好良くて強い自分を演じているのかもしれません。

無意識のうちに強がっているのか否かを踏まえつつ、
過去から今までの自分を見つめ直し、
何故、今の性格や性癖に至ったのか、
一度じっくり考えてみたいと思います。

この度は、ありがとうございました。

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