主人が盗撮をしていました
結婚して9年。主人は優しく家族思いでとても仲が良く、尊敬し、愛しています。
ただ、どうしても頭から離れない出来事があり主人を心から信用することができなくなってしまいました。
それは5年前、主人と旅行をしていた時のことです。
夜にその日主人の携帯電話で撮った写真を自分に転送しようとしたところ、水着の女性の写真が沢山撮られていました。
初めは何かの間違いかと思いましたが、遡ると電車で前に座った女性の写真や道行く女性を後ろから動画で撮影したもの、職場の女性社員を撮影したものなど数百枚にのぼる盗撮写真が保存されていました。
被害に遭われた女性に申し訳なく恥ずかしい気持ちと、信頼しきっていた主人に裏切られたことへの絶望感で頭が真っ白になり、すぐに寝ていた主人を起こして写真を全て消去させました。
なぜこのようなことをしたのか尋ねても自分でもわからないの一点張りでただただ謝罪されるだけ。
帰国してからもあまりのショックに体調を崩し、過呼吸になることもしばしばでした。
当時は子供もいなかったため離婚することも検討しましたが、まだ主人を愛しており踏ん切りがつかず、今後もし同じことがあれば離婚に応じるという一筆を主人に書かせ、その後は追求していません。
2年前に不妊治療を経て息子も授かりました。
主人は息子の面倒もよくみており、世間から見れば幸せそうな家庭にうつると思います。
しかし、どうしても盗撮をしていた事実が頭から離れず、幸せの中にいても時々心に鉛のように重く影を落とします。
もしまた同じことが起きてしまった場合、息子を犯罪者の子供にさせてしまうのではと心配でなりません。
何事もなかったかのように過ごしていますが、こんな疑いの気持ちを常に持ってしまっている自分にも嫌気がさします。
今後どうしたら主人を許し、心から信じることができるのでしょうか。
事情が事情だけに誰にも相談できず、一人で抱えているのが本当に辛いです。
お力を貸して下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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欲の煩悩は誰にでもある
⚪⚪したい、⚪⚪をやり続けたいという欲の煩悩は誰にでもあります。
ダイエット中なのにお菓子を食べてしまうとか、車の運転でスピードを出しすぎてしまうとか、「楽しい」「気持ちいい」などの快楽や悦楽に突き動かされて行動してしまう。
それは誰にでもあります。
人それぞれ欲の対象となるジャンル、趣味嗜好は違う。ただそれだけです。
なので、ご主人を特別悪い人、特別な変態とは思わないで、「誰にでも起こりえること」だと思ってはどうでしょうか。
目の前にエサがあったら反応してしまうのは、人間も動物も大差ないのです。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は誰にでもあります。
自分の煩悩には注意し、他人の煩悩には慈悲の心を。
また、夫婦の場合は、互いに煩悩に負けないように叱咤激励しあうことも良いです。
あなたが怒りの煩悩でご主人を非難するのは簡単ですが、再犯しないようにサポートしてあげることは、夫婦にしかできないことかもしれません。