逃げてはだめなのでしょうか
今、生きていることが苦痛です。
耐えられないほど苦しいわけではないのに、毎日暗い気持ちで、気づけば一日が終わり、無理に笑っては情けなくて涙が出ます。
家族と楽しい話がしたいのに、気づけばひねくれた物言いをしてしまう、仕事が辛いといえば、今は頑張るしかないと言われ、支えてくれているにもかかわらず、わたしのことをわかってくれる人はいない!とまた一人の部屋に来てしまう。
今年の春から小学校教員として働いています。業務は時間内には終わりません。わたしのやる速度が遅いからです。自分ではその時々での全力を出しているつもりですが、それは他の方と比べたら微々たる力で、とても頑張っているようには見えないと思います。自分じゃなくてもよい業務はやっていただくことばかりです。それも申し訳なく、終わらない仕事にも落ち込み、色々な対応もうまくいかずできないことばかり。
向いていない、辞めてしまいたいと思います。
でもそれは無責任で、自分が楽になるだけで他の人を悲しませます。それなら、なんとか一年だけでも、と思いますが、それでもやはり、色々な人に迷惑をかけ、家族にも頼らなくてはいけなくなります。
それなら、死んでしまうしか逃げ道はないのではないかと思っています。
今は、自転車で通勤する途中、だれか車で轢いてくれないだろうか、と思っています。色々なことを、「(もうすぐ死ぬから)これは使わないままにしておこう」というように、死ぬ前提で考えています。
家族には申し訳なくて、でもこのまま生きるのでは何のために生きているのかわからなくて、むなしくて、それならもう辞めてしまいたいと思うのです。
本当は、仕事を辞めて、自分が明るくなれる道を探すとか、いまの仕事をなんとか楽しくできるように頑張るとか、方法はあると思います。だけど、そのために頑張る力が、もう出ません。それを伝えれば言い訳だと甘えだと言われるから、死んで思い知らせてやりたいと思うのです。
でも結局、死ぬことはできず、ただ自分が悲しいだけでずるずると生き続けるのだと思います。家族と居られる時間もどれくらいかわからない、結婚したいと言ってくれる恋人もいる、楽しく生きられるはずなのに、楽しく生きられません。全ての悩みは仕事を始めてからです。何度相談しても、まだ3ヶ月だから、まだ半年だから、もうちょっとと言われます。
逃げてはだめなのでしょうか。
仕事の量が多く、自分の手におえていないような感じです。辞めたいと思っています。憧れたはずなのに、なにも自分らしく今生きれていません、自分自身のために逃げることはいいのでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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現場は受験勉強とは違うんだ。だからこそ、やりがいが有る。
茄子さんは真面目で、勉強家なんですね。質問文の行間から、それが滲み出ています。大学でもしっかり勉強してきたと思います。でもね、現場はテキストとは違います。ましてや、相手はなまものです。真面目な子も居るけど、悪ガキも居ます。不良予備軍もいれば、ADHD予備軍も豊富にいるでしょう。いくら一生懸命下準備してきても、思い描いたようには授業は進みません。その上、今年は体調管理と感染予防に忙殺される。やってられないよ。と言いたくなるでしょう。
と言っても、その一方で先輩たちから「今年は行事がみんな中止だから、君たち楽なんだ。」と言うウザイ御高説を日々聞いていると思います。
「あと三か月、あと半年。」と言ってくれる方は真剣に茄子さんのことを思ってくれる方だと思います。其の方も新人時代辛いこと苦しいこといっぱい経験し、右往左往しながらなんとか乗り越えてきたのだと思います。
これは仏教の経典でも結構説かれる教えです。その代表が、法華経化城喩品で説くエピソードです。
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珍しい宝を求めて、砂漠を旅するキャラバンが居ました。率いられた人々は道の途中でくじけそうになり、隊長に「私たちは疲れ果て、これ以上、もう前に進めません。今から引き返そうと思います。」といいました。隊長は神通力で目的地の手前に城をつくり、「引き返すことはない。この大きな城にとどまり、体を休めましょう。」と伝えました。隊員たちは歓喜し、安心して穏やかな気持ちになりました。隊長は人々が休息を十分にとり疲れもとれたことを確認し幻の城を消し去り、「さあ行きましょう。宝の場所はもうすぐそこです。」と伝え、更に進むよう励ましました。
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今の時代で言えば、短期目標を目指し努力し、更に中長期目標に向かって努力するというおとでしょう。
今日々の仕事の中で壁にぶつかっている。そういう状況だと思います。RPG風に言えば、大きな敵が立ちふさがって逃げたくなるような状況だと思います。けれど、もう少し工夫して頑張れば、目の前の敵を倒し、クリアーできる筈です。無論、傾向と対策は必要です。
ウザイ先輩や上司だって、上手く使えば、強い味方になってくれます。児童は時として、ラスボス並みの敵となる時もあれば、目標に進むためのアイテムにもなります。自分のパワーが低下した時は、休息を取り、リセットすることも大事ですね。