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家族のように大切な人との関係

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私には、出会ってから7年ほどの大切な人がいます。タイミングが合わずに恋人関係にはならず、疎遠にもなりましたが、何度もご縁が繋がる人です。

昨年、私は大きな事故に遭いましたが、目が覚めるまでメッセージを送り続けてくれて、「生きているだけで良いんだ」と言ってくれる大きな存在です。

そして、私たちは飲食店を出すことを夢見ていて、毎日電話して、計画のために会ったり…が続いていて、これまでは家族愛のような形でいましたが、最近は私の愛が溢れ、「もう二度と好きにならない。夢を一緒に叶えるんだから恋愛を持ち込まないで」と言われたこともありました。
悲しいと思いながらも、何を言っても嫌われない自信もあり、自分の気持ちをストレートに言えるようになり、事ある毎に愛と感謝を伝えてきました。見返りを求めるというよりも、無償の愛で、子供ができたらこんな気持ちになるのかなと思ってしまうほどのものでした。

彼は、天の邪鬼でガサツで…と嫌いな所もたくさんあって、こんな人より良い人はいる!と思うのですが、他の人に心が動くことはありませんでした。

ただ、結婚すると突然彼から聞きました。「彼女ができたら教えてね。」と伝えていたのですが、「いないよ!」という答えが返ってきていたので、突然すぎてびっくりしました…「最近急にだったから!」ということですが、彼の方から親友!と呼んでくれる私に、何も言ってくれなかった…というのがまずショックでした。
そして、「そういう人がいるなら、もっと早くに言ってよ!わたしが今までどれだけ苦しかったか…」という想いにもなりました。
今思うのは「届かない大好きな人がこんなにも近くにいるって苦しすぎる」ということです。

事故に遭ってから、全てを受け入れることが出来るようになってきたので、今回も、ご縁がなかったんだと思っています。魂の成長のために、目の前に現れてくれている人だ…と。
そして、離れた方が楽だろうな、普通は離れて癒えていくんだろうな…と思うのですが、将来一緒に叶えたい夢があり簡単には離れられません。

離れてもご縁があればまた繋がり夢も叶えられる…と思いますが怖いです。

思い切って離れるべきでしょうか?
それとも、傍にいるだけで幸せな彼と一緒に夢を叶えられるのは、人生かけてやりたいことで、しばらくの苦しい気持ちも癒えていくと信じて、傍に居続けるべきでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

さらなる「魂の成長」を求めて

こんにちは、初めまして。

男女の機微のことなので、こうした方が良いとは言いにくい事柄ですが、あなたの方向性を決める一助となればと思って感想を書きます。

あなたの文章の中で、一番迫ってきた想いは「届かない大好きな人がこんなにも近くにいるって苦しすぎる」という一文にあると感じました。

頭の中では、「ご縁がなかったんだ」「魂の成長のために、目の前に現れてくれている人だ…」と思いきろうとしておられるようですが、心の中の苦しさを解消するまでには至っていない印象です。

彼への想いは深いものでしょう。
それはあなたの文章を読めば伝わってきます。

ただ、現状の延長線上の未来に明るいものがあるとは、私には思えません。

仏教では、四苦八苦という教えがあります。
生老病死の四苦+四つの苦で八苦です。その後者の四つの内の一つが、求不得苦(ぐふとっく)です。文字通り、求めても得られない苦しみです。この場合の苦しみは、単に感覚的に苦しいという以上に、どうしようもなくて苦しいという意味合いがあります。

苦しみに向き合うことは大切です。
しかし、解決策のない(ボールは常に彼にあるからです)苦しみに向き合い続けるならば、人生の糧としての苦しみではなく、苦しみの為に生きる人生になってしまうのではないでしょうか。

愛情は双方向での疎通を必ず求めるものです。
見込がない現在と未来の苦しみを見て生きるのではなく、さらなる「ご縁」「魂の成長」を求めて方向転換をされてはいかがかと思いました。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご丁寧なお返事を下さりありがとうございます。

まさに、私の文から読み取ってくださったように、頭ではこの状況を理解して前に進めようとしているのに、心が着いてこない…そんな状況にいまいます。

そして、苦しみに向き合うことが大切と思っていたので、傍にいる選択をして、この状況さえも乗り越えられたら、それは魂の成長でもあるのかな…と思っていました。
でも、今の状況は私にはどうすることもできなくて、ただただ苦しみに向き合い続けるしか選択肢はなく、それはおっしゃっていただいたように、「人生の糧としての苦しみではなく、苦しみの為に生きる人生」なのかな、と思いました。

今度詳しく話すから、と言ってくれているので、まずは話を聞いてみようかなと思うのですが、自分でもどんな気持ちになるのか全く想像ができません。
私にとっては、恋愛の対象以上に、頼りにならないお兄ちゃんのような存在でもあるので、こんなんだったら、本当に兄妹や親戚の関係で出逢いたかったなぁと心から思っています。

私の苦しみに寄り添っていただき本当にありがとうございます。
これから、良い出会いに恵まれて、私も彼に対して結婚の報告ができる日がくると良いなと思います。

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