人が死んで嬉しいと感じるのはおかしい？
回答 1
有り難し 17銀河英雄伝説という小説があり、親が原作を読んでいて、それの新しいアニメ版が放送されているので見たのですが、作中にオリベイラ学長という、ヨブ・トリューニヒトという悪い政治家の腰巾着のような人物が出てきて、そいつが悪事を企んでばかりいて嫌いなのですが、最後には刑務所に入れられ暴動で死亡する(ナレーションのみで死ぬ所も映らない)というゴミのような人物で、正直そいつが死んだのは嬉しかったのですが、人が死んで嬉しいとか感じるのはやはりおかしいのでしょうか。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分の善、正義を見つめ直す
こんにちは、初めまして。
私も、高校生の時分は「銀河英雄伝説」を読みふけったものです。
大変面白かったです。
あなたもご興味を持たれていることでしょう。
ヨブ・トリューニヒトも知ってます。
いずれにせよ、この物語は権謀術数の交錯と戦争に次ぐ戦争を描いていますね。
ただ、この物語に限らず、勧善懲悪が描かれる際、得てして悪役は死する役割になっています。かの水戸黄門だって悪役は最後に成敗されますし、必殺仕事人はもはやそれ自体がクライマックスになっています。
このような物語には、善が勝つ、正義が勝つという真面目に生きている人間なればこその感情を充足させる役割があると思います。むしろ、現実では悪（或いはグレーゾーン）が少なからず勝ったりすることを経験しているからこそ、せめて物語の中だけは、いや本来あるべきは善が、正義が常に優位であるべきだという人間の切実な思いを反映しているのが勧善懲悪物語だと思います。
ただ、この場合の、善とか悪、正義不正義は突き詰めて考えると、非常に難しいものです。何故なら、人によってその基準は違い、自分は善を自認していても他から見れば悪ということもありうるから、その価値基準自体は複雑です。
悪役が、最後にやられる（死する、或いは投獄されるなど）のは、そういった人間の価値観上での大きな問題です。だから、この最後にやられるところだけに対する感情のみを取り上げるのではなく、これをきっかけに自分の価値観、基準を見直す、自己を見直すきっかけへ発展させれば、それは有意義な視点だと言えるでしょう。
質問者からのお礼
そうですね。やはり正しい方が勝って欲しいですよね。自分を見つめ直せたら良いですよね。
