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自分の性格に疲れました。

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有り難し有り難し 6

幼いころから、人格否定を親から受けてきました。
それを自覚したのがここ2か月ほど。
でも、具体的にはわからないけど、未就学児のころから「うちの親の言動がおかしい」と感じていました。

明確に自分の育った環境がおかしいと気づいたのは、義実家に何度か訪ねてから。
配偶者に「あなたの家族はお互いに尊重しあっているのがわかる。私の実家にはないと思う」といったら、
「あまり人の家のことに悪くは言いたくはないけど…君の実家は異常。子供は親の格下・支配下にいて当然だと思ってる。人格否定もひどい。子に行っていい言葉じゃない。君が磔にされて一方的に親から拷問器具で殴られているような会話だった。」
「君は自分から人生のハードモードを選択してるくらい、自分のことを忌み嫌って心を傷つけてるよね」と返されました。

配偶者には親の違和感について話していたので、元から理解はしてくれています。
人格否定とはなにか、私が言ったどの言葉が人格否定なのか。
喧嘩したときにでる暴言から、クールダウンした後に丁寧にかみ砕いて教えてもらうのですが…。
なぜいけないのか、ほとんどわからないのです。
事実に基づいて言っているだけなのに、それは人の生まれ持ったものを否定してしまうから、と言われても…
その人格否定の多くの言葉は私が親から言われたこと、私も自分自身についてよく思っている言葉だな、としかわからないのです。
人格否定がいけない、そのいけない人格否定が自分の中では普通だったから、自分の心が歪んでいる。
その歪みに耐え切れません。

ストレスのせいで、数年前から持病も患い体調も安定しない時があります。

自分自身の存在がストレスの根源なので、ストレスから離れられません。
親と何年も離れているのに、親の価値観が私にぴったりと張り付き、はがれないのです。

どうしたら心が楽に他人や自分を傷つけず、のびのびと生きていけるのでしょうか。
心療内科に行くのは、懐疑的。
それでも、心療内科に行って効果は得られるのか、私に行く価値があるのか…。

配偶者の理解はありがたいのですが、私の心を削り取るような言動にいつまでも付き合わせてはいけない…とだけははっきりとわかります。

失礼なのは承知ですが、心の支えとなるお言葉を頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これからの未来の中で

拝読させて頂きました。
あなたが今まで生きていらした中でご両親様から支配的な扱いや言葉を受けていらしたこと、それによりご自分を否定されてきたように配偶者様から言われたことについてお悩みなさっていらっしゃることを読ませて頂きました。
子供の時には親子関係については絶対的な関係性があるのでなかなか見えてきませんし、自分の家の関係や価値観が普通だと思っていますが、成長して自立していく段階から他の家庭や親子関係や人間関係に触れていきますので、やはりその違いを見た入り聴いたり体感して少しずつわかるようになります。
あなたがご結婚なさり配偶者様と生まれや育ちや価値観や親子関係が明らかに違うことを言われ今あなたも少しずつ実感なさっておられるのではないかと思います。
そうした時に違和感や混乱を生じるのは必然ですし、なかなか受け入れられないところもあるでしょうね。

親子であっても人として誰もが平等に尊重されます、それぞれに尊く大切な存在です。ですから親であっても子であってもお互いを尊重し大切になさること、思いやりの気持ちを持って生きることが大事だと思います。
逆に相手のことを見下したり命令して強制したり、酷いことを言ったり暴力をふるって傷つけたりすることはとても悪いことです。そのような考えは悪意であり、悪口は悪言であり、暴力や見下すような態度や威圧することは悪業です。ですから深い罪です。
子供が幼い頃にはものごとの良し悪しはわかりませんから一つ一つのものごとを丁寧に親から子へ教えてあげること教育していくことはとても大事なことです。そのような場合でもその子を否定したり罵倒したり見下したり傷つけるような言葉も行為も悪しき罪です。

あなたの思いの中で戸惑いも疑問もあるかと思います。これから生きていく中で配偶者様との未来の中でご家庭やご縁ある方々とのお付き合いの中でじっくりと話し合い観察しながら「人としての尊厳」「お互いの尊重」について体感して成長なさっていかれれば善いのではないでしょうか。
どうかあせらないで皆さんと仲良く和をもってこれからの未来を幸せに生き抜いて下さいね。
あなたを心から応援しています。至心合掌
お返事有難うございます。今日も朝日があなたや私にもそして私達にも降り注いでいます。今日もあたたかな日になりますね。あなたが今日をお健やかに生きていかれます様心より祈ってます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
心が少し、救われた気がします。

職場や配偶者に恵まれたせいか、やっとお互いを尊重することの大切さを学ぶことができています。
大人になっても尊重という概念がなかった私には、ありがたすぎます。

正直なところ、理解できないことに焦りはあります。
でも亀の歩みのようにゆっくりと、お坊様のおっしゃるとおり人格否定について理解していきたいと思います。

人格否定され続けたせいで、自信や尊厳の何もかもを削ぎ取られ、親には恨みしかありません。
文句や恨みの一つ言ってやろうかと考えたのですが、お坊様の「悪口は悪言、暴力や見下すような態度や威圧することは悪業」というお言葉でどうにか思いとどまっています。
そんなことをしたら私も、親と同じ土俵に上がってしまいますよね。

最近ぐっと寒くなってきました。
どうかお体に気をつけてくださいね。
最後に、ご回答いただきありがとうございました。

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