この夏に孤独死した父について
とても気になってしまっている事があります。亡くなった父を悪く思いたくはないのですが、一体意味はあるのか、お教え頂きたいです。
今年の酷暑に、一人暮らししていた父を孤独死させてしまいました。
ですが遅かれ早かれこうなる事は想像がついていましたし、亡くなった事を知った瞬間とゆうのはホッとしてしまったのも事実です。
私には三つ下の弟がいますが、それぞれの生活があるので1〜2ヶ月に1度くらいは共に父に会いに行っておりました。
父はと言うと、4年ほど前に心筋梗塞の疑いでカテーテル手術をしてから、きっと合併症だと思うのですが元々の糖尿と緑内障も発症し、仕事も出来なくなり生活保護で暮らしていました。
3年くらい前までは私が一緒に暮らしていたのですが、本当に何もしない人で。仕事も好き勝手に行ったり行かなかったりしていたので、半ば切られたと言っても過言ではないと思います。
気に食わないとすぐにキレて仕事を辞めて、糖尿で病院から食生活を正す指導があり私が料理をしても気に入らなければジャンクフードしか食べない、病院にも行かない、行っても医者にキレる、処方された薬も飲まない使わない、酒タバコ当たり前、そんな人でした。
汚い話なのですが、糞尿をたれもつれる様になり、布団で嘔吐してもそのまま、お風呂も何ヶ月も入らない…そんな風になってしまったのです。
最後ら辺に弟と父を訪ねた時も、幻覚や幻聴がある様な発言もあり、心が病んでしまっているのだと思いました。
濡れ衣を着せられ、違うと主張しても納得してくれないのでその場を離れようとすると、「お前のせいでこんなになった」と怒鳴られたり。
息子(1歳)を連れて行き「おじいちゃんだよ」と言うと「口の聞き方に気を付けろよ」と怒ったり。
見た目も中身も人じゃ無くなって行ってる様でした。
そんな父が亡くなり、弟の夢で「お前もこっちに来い」と手招きをすると言うのです。
私の夢に出て来た時は、私が「やめて、いい加減にして」みたいな事をひたすら伝えていました。
それがとても気になっています。
亡くなる前の変わってしまった人格の事もあり、四十九日迎えるまでにも、父が弟を呼んでる気がすると感じた事があったので、正直怖いままです。
私は恨まれていたのか、弟は呼ばれているのか、そんな事はあるのか…
幼稚でお恥ずかしいですが、どうすれば良いか教えて頂きたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お一人お一人の人生です。
ご質問拝読いたしました。
御尊父さまのご逝去、
謹んでお悔やみ申し上げます。
愚僧も多くの御見送りを
させていただきましたが、
特に介護をされていた
御親族の皆さまから
仰るのは、
不謹慎かもしれませんが、
ほっとした。
と言う言葉です。
認知症の方のお世話は、
周りに大変なご負担を
かけるものです。
近親者だからこそ、
逆に難しいことも
あると思います。
どうしても感情が、
ストレートにでてしまう
からです。
おそらくは、
ご病気をされる前から、
かなり自由な方だと、
想像します。
最後は御病気の進行が進みました。
相当のご不便があったと、
思います。
しかし、ご本人の強い意志があり、
在宅での生活になったと、
想像します。
これは仕方がないことです。
自己責任なんです。
弟さまはお優しい方ですね。
自責の念から、
幻影を見ただけです。
自由に気ままに生きたお父さま、
弟さまを手招きするなど、
あり得ません。
絶対にあり得ません。
もっと何かできなかったのか?
できることがあったはずだ。
この気持ちが幻影を作りました。
お父さまはお父さまの人生です。
娑婆世界は修行の場です。
今世にこうした課題を
持ってきたのです。
周りの言うことを効かない、
人と協調しない、
とどうなるのかを、
ご自身で学んだのです。
学んだことを
極楽浄土で復習して、
来世に活かせたらいいのです。
あなたも弟さまも、
こどものころは、
大変な御苦労をされましたね?
こんな親どうなっても知らない!
と言ってもいいのに、
できる範囲で
面倒見られたのだから、
もう十分ですよ。
大丈夫!
お父さま、
日本酒を引っ掛けながら、
悪りぃなあ!
って言ってますよ。
大丈夫!
命日には、
お酒を少し、
ほんの少し、
お供えください。
御供養に。
ご多幸を祈っています。
こちらこそ、どうもありがとうございました。
ぽむーるさんは、とても純真で真っ直ぐなお気持ちの方。そこが可愛いとお父上も思っておられたことでしょう。
娘と息子として愛された過去は紛れもない事実、その通りです。ぽむーるさんの、その素直さもまたお父上があなたを誇りに思っていたひとつです。
お父上のお骨前で、姉弟で一杯やってください。小学4年生(?)の頃の思い出を語り合ってください。
わたくしこそ、たくさん学ばせて頂きどうもありがとうございました。
ぽむーるさんのご多幸をお祈りいたしております。
はくりょう拝
質問者からのお礼
はくりょう様
しまりのない長文にも関わらず、温かなご回答ありがとうございます。
読ませていただきすぐに涙が溢れました。
父が病に侵されはじめた頃から亡くなるまでと、亡くなり方が恐怖となり、私の心を支配しているのだと改めて気付かされました。
母にも「すべて病気のせいだから、天国に行った今、苦しみから解放されて元のお父さんになっているはず」と散々聞かされましたが、情けないです。
父と一番長く一緒に暮らしたのは自分なのに。
よく一緒にお酒を飲んで、外出もしていたのに。
元気だった頃の父を信じてあげられないなんて、本当に情けないです。
はくりょう様のお言葉で、恐怖から解かれた気がします。
娘と息子として、愛された過去は紛れもない事実です。その事を強く信じたいと思います。
本当にありがとうございました。
花山雲吉様
この様な長文に、こと細かなご回答を本当にありがとうございます。
弟の夢の事、父の手招きを
絶対に有り得ないと言い放って頂けたこと、とても救われました。
弟は生まれつき、目に障害を持っています。ゆえにつらい過去を歩んで来た事もあり、そんな弟に父がその様な事をするのかと思い込み、恐怖に支配された自分がありました。
まるで父の過去や人柄をすべて知って頂けている感覚に陥り、すべてが腑に落ちました。
借金苦で蒸発、自殺未遂、母がすべて尻拭いをし戻って来ましたが、そこまで大事をしたのにほんの2、3年で同じ事を繰り返したので母に見切らせたのです。
自由に気ままに…本当にそうですよね。
花山雲吉様のお言葉たちに、沢山泣いてちょっぴり笑わせて頂けました。「本当にその通りだよなぁ」と。
一見どうしようもない父ですが、
本当に私たち姉弟を愛してくれていました。
元気だった頃の父に会いたくなりました。
会えるその時まで、私もこの世で模索しながら生きてゆこうと思います。
本当にありがとうございました。