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心が狭くて自分を苦しめる

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

いつもお世話になっております。
宜しくお願いします。

私は趣味もなく、生きている中で仕事への比重が高くなっています。
仕事が大好きというわけではないのですが、周りの結婚されている方や趣味を優先している方に比べて業務にあたる時間が長く、それならば結果を残さなければと入社時にスタートダッシュして結果を出してしまいました。
それからは常にトップの成績を収めなければと、さらにプライベートに目を向けられなくなってしまっています。(例えば、ソワソワしてしまうので仕事を早く切り上げて食事会の予定は入れられない、業務のしわ寄せが嫌いで休めない等)
私の仕事は単独でもできますが、部署に所属もしています。広い心を持って、後輩や仲間に自分のスキルを展開したり、誰かに業務を振り分けたりすることで部署の成長に繋がったり、私自身が楽になることも分かっています。
ですが、どうしても業績ランキングが表に出てしまうこともあり、なかなか上記のようなことができません。
自分の成績にしたいと思ってしまいます。
こうなるならば初めからほどほどにすればよかったとも思ってしまいます。(手を抜くというわけではないです。)
最近になり、ずっとこんな感じで働くのか?結婚願望もなく趣味もない、ただ、偉くなりたいとも思ってもいない。(こんなに成績に拘っているのに、相手の反応が気になってしまい、人に注意をしたり指揮することは苦手です。)
となると、私は将来どうなるのか?と、ずっとグルグルしながら生きています。
もしかしたらプライドが高いのかもしれません、意地悪なのかもしれないし、ストイックとはまた違い、独り占めをしたいと意固地な性格が悪く出すぎている気もします。
でも、どこかで考え方を変えなければと最近強く思うようになりました。
自己啓発本などもピンときません。
周りは仕事でもプライベートでもどんどん変わっているのに、私だけただただ仕事で営業成績を上げるだけの人です。
数年後の自分も想像できませんが、このままだと本当にこのまま、よくわからないままの人生なんだろうなと思います。
考え方を変えるきっかけや、今後生きていくためのアドバイスをいただけませんでしょうか。
長々と申し訳ありません。
この場所以外に相談したり頼れる場所がなく、いつもたくさん質問してしまいごめんなさい。
ご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「独り占め」から分かち合いへ

こんにちは

「私だけただただ仕事で営業成績を上げるだけの人」といわれています。でも、その「だけ」ができるだけで素晴らしいです。会社側からの評価という観点でも、社員としての本分を率先して全うしているという観点でも、まずは自分を褒めてあげてください。

ただ、過去の質問も拝見するに、あなたはとても孤独感の強い人だなと感じます。前回では、「わたしには頼れる場所、人がいません」とはっきり言ってます。「仕事の仲間にはプライベートの相談はでき」ず、「プライベートで頼れるはずの彼氏には悩みを話しても甘えるなと言われる」と。

その原因として、幼少期から「ずっと辛いことも隠して大人になり」「今もそれは変わらず、常に壁を作ってしまう」と言っています。

優秀な社員であるあなたが、「よくわからないままの人生なんだろうな」という漠然とした不安を持つのは何故でしょう。それは、分かち合うことが幸福であり、その分かち合うことの実感が持てていないからだと推測しました。

分かち合うためには、どうしたら良いのでしょうか。

まずは、あなたは本音を話せていない、という問題があると思います。
「辛いことも隠して」本音を包み隠してきたから、そもそも自分の本音が何であるのかがわからない状態である。だから、漠然とした不安はあるものの、他者に何を相談したら良いかわからない。また、相談して良いのだろうか、通じるのだろうかという不安がある。自分の感覚、意志、本音が存在しないから、「結婚願望もなく趣味もない、ただ、偉くなりたいとも思ってもいない」となるのでは。

では、最初から仕切り直して、まず本音を実感する、意識することから始めたらどうでしょうか。

まず、頭で考えることではなく、五感で感じることをどんどんと言葉に出しましょう。美味しい、美しい、温かい、冷たい・・・、それは紛れもなくあなたの感覚です。そして、相手がどう思うかを忖度する前の感情、考えに気がつくようにし、それを相応しい相手(カウンセラーが良いかもしれません)と場所で素直に出す練習をする。相手が困っても、可笑しいと思われても構わない。

自分の感覚と本音が出せるようになったら、それを誰かと分かち合うようにする。

美味しいが、美味しいねになる。
美しいが、美しいねになる。

分かち合う喜びに自分がいる。
これが幸福の自分なんだと。

いかがでしょう

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ご返信が遅くなり申し訳ございません。
ずっと心に留めたまま、時間が過ぎてしまいました。
過去の質問も遡って分析していただき大変驚きました。
分かち合うことがまだまだ出来ていませんが、頑張ろうと思います。
(今、出来ていない自分が情けないです)
有難うございます。

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