父の命の灯火が消えそう。気持ちの持ち方
はじめまして。
私の実の父親が現在入院していますが、先日、命の期限が残りわずかであることを担当医から聞かされました。
私自身、覚悟はしていましたがかなりショックでした。
母親は持病があり、父親の突然の急変に戸惑いも大きいため、重要な場面でのやりとりは全て私が請け負い、母親の負担軽減をしています。
私には自死した弟がいます。その傷も癒えないうちの父親の余命宣告は、母親には酷過ぎて…とても悩みましたが伝えないと決めました。
父親の容態からも先を感じ取っているようにも見えるので、わざわざ期限を伝えて悲しみをより深くする必要はないと考えました。
この選択が正しいのかどうかは分かりませんが…。
弟の時は突然だったので何も出来ませんでしたが、父親には思いを伝える時間があります。
限られた貴重な面会時間を大切にしようと母親と話しました。
先日「お父さんの娘で良かったよ」と笑顔で伝えたら喜んでもらえました。
意思があるうちに伝えることが出来て本当に良かったと思いました。
この瞬間を宝物にしようと思います。
泣きたいくらいの毎日ですが、私は持病の関係で泣くと発作を起こしてしまうため、泣くことはあまり許されていないのです。
教育関係という仕事柄、笑顔でいることも重要です。悲しみに蓋をして子どもや父親の前では笑顔を見せています。
弟の悲しみの経験があるから、今頑張ることが出来ています。
現在、父親は意思の疎通が難しくなってきており命の期限が近いことを感じ、本当はとても不安で怖い気持ちです。
しかし、早く痛みや辛さから解放してあげたいとも思っています。
私自身、辛くて悲しいのですが頑張らなくてはなりません。また、頑張ろうと思っています。
今後、どの様な気持ちでいたら良いのかを教えていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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辛いときでも笑顔が素晴らしい
りゅうこ 様 相談ありがとうございます。
お父様にたいするあなたのお気持ちがよく伝わります。
お辛い気持ちの中でも、一生懸命であることで、お父様にもお気持ちが伝わっていると思います。
「娘で良かったよ」の言葉はかけがえのない素晴らしい言葉ですね。
そのお気持ちのままで、笑顔でおくることが良いように思います。
悲しみや辛さは、仏様に預けてしまいまいしょう。あなたの信仰でいいですよ。その仏様に辛さなどをお話しして受け取ってもらってください。そしてあなたは、笑顔でいてください。涙が出てどうしようもないかもしれませんが、あとは仏様が護ってくれると思って、笑顔でお父様の時を大切にしてください。
笑顔と声と温かさが沢山伝わると思います。
辛さや悲しみは代われないけど癒すことはできますので、またどうぞお気持ちをお話しください。
一礼
お互いを思いやりながら
拝聴させて頂きました。
あなたがお父様の余命いくばくもないと宣告を受けた中で一生懸命にお父様を支え励まし、そしてお母様をも支えながら悲しみを抱えておられることを読ませて頂きました。弟様がお亡くなりになられた時のことも思い返してお父様の余命をお伝えすることも辛いであろうと思われているそのお気持ちは本当に尊いと思います。そしてあなたのお父様を思うお気持ちをお伝えなされたことは本当にかけがえのない大切なことですね。
お父様はきっと皆さんと一緒に仲良く幸せにその人生を生き抜かれていくのです。お父様はあなたや皆さんとのご縁をかけがえのない大切なものと心の中で思っておられるでしょう。どうかこのひと時ひと時をお父様と共に大切になさって下さいね。
お父様は与えられた天寿を皆さんと一緒に心豊かに全うなさっていかれるんのです。そして仏様がお父様をお導きなさって下さり、先に往かれた弟様がご先祖様たちと一緒に優しくお父様をお迎えなさって下さいます。そしてお父様は弟様と一緒に心安らかにご成仏なさり、これからもお父様や弟様はあなたやお母様をいつもいつも見守っていて下さいます。
あなたやお母様やお父様や弟様とのご縁はこれからもずっと深く濃くなっていくのです。
またあなた自身の心も身体もどうか気をつけて下さいね、疲れ果ててしまいますと何もできなくなってしまいます。周りの方々にサポートして頂きながらお母様と一緒にお父様を介護ししっかりと見送って下さいね。
皆さんは本当にかけがえのない大切なご家族ですからね、どうかそのご縁をこれからも大切になさって下さいね。
再度拝読させて頂きました。そうでしたか…お父様がお亡くなりになられたのですね。心よりお悔やみ申し上げます、そして心よりご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
今大変つらい思いをなさっておられることでしょう、どうかあなたも皆さんも心身ともに大事になさって下さいね。きっとこれからもお父様はあなたや皆さんをいつもいつも優しく見守っていて下さいます。お父様はこれからも皆さんと一緒です。心はいつも通じていますからね。
また宜しければあなたのお気持ちをお聞かせ下さいね。あなたをいつもお待ちしていますね。
質問者からのお礼
先日はお返事をいただきありがとうございました。辛い時期にすぐに温かいお言葉をいただき、涙しながら読ませていただきました。
父親へ伝えた言葉を認めていただき…改めて伝えることができて良かったと思いました。
いただいた言葉を何回も読み返し、胸にとめ頑張ろうと思った矢先に父親が他界しました。そのためお礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
父親の葬儀をしっかり努めようと頑張り、最後は笑顔で「ありがとう」と言葉をかけることができたのは、温かいお言葉のおかげです。ありがとうございました。
今はまだ悲しみを受けとめられていないような…落ち着いたらどんな悲しみが襲ってくるのか…不安や色々な思いが絡み合っていますが何とか頑張ってみたいと思います。
また辛くなったら相談させてください。
まだまだコロナが心配な世の中ですが、お身体に気をつけてお過ごしください。
本当にありがとうございました。
再度の温かいお言葉をありがとうございました。葬儀後は母に代わって色々な手続きに追われ涙する暇がないくらいですが…ふとした時に悲しみに襲われています。憔悴しきっている母をフォローしつつ、母に心配かけないように振る舞い、発作を起こさない程度に一人涙しています。その度にいただいたお言葉を読み返して前を向こうとあがいています。父親は痛みや苦しみから解放されて今は弟と楽しい時間を過ごしているものだと信じて手を合わせている毎日です。
私の相談にお答えいただき本当にありがとうございました。