親が子供を産む理由について
稚拙な文章で申し訳ありません。
アドバイスの程よろしくお願いします。
私は親が子を産む理由にエゴ以外考えられません。(もちろん動物的本能はあると思います。ですが、現代では子供を作る、作らないはある程度選択可能かと思います。)
ですが、私は母が好きですし、大事に育ててもらったので、自身のためだけに私を産んだとは思いたくありません。
しかし、この辛い世の中で子どもを産むと言う選択はとても残酷なことだと思います。
子どものことを深く考えるならば、作らないと言う結論に至ると考えてしまいます。
母が大好きな気持ちと、辛い世の中に私を産んだのが母という現実との間でとても苦しいです。
私は母に理想を抱きすぎなのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたの「辛い」「現実」の内実は
こんにちは。
「母が大好きな気持ち」と「辛い世の中に私を産んだのが母」という相反する気持ちに揺れ動いているのですね。質問文中には書かれていませんが、きっとあなたには何か辛い、お母さんに何かを思う「現実」があるから、心のなかに引っかかりを感じているだと受け取りました。
「親が子を産む理由にエゴ」という指摘は、仏教においてもある程度はその通りです。そもそも人間は、「エゴ」という名の煩悩(自己中心性の心)に生きているのであり、程度の差こそあれ「エゴ」に基づいていない行いはありません。
つまり、「親」に限らず人間には「エゴ」があります。
それは、地球上には空気がある、と言っているのと同じぐらいの皆に共通する現実です。その平等の事実は、私にも、親御さんにも、あなたにも同様です。まず、あなたは表出の仕方は違えども、同様に自分も「エゴ」をもっているということを内省的に見れているか、これがこの回答をあなたが受け取る重要な前提です。
「この辛い世の中で子どもを産むと言う選択はとても残酷なこと」と書いています。前述しましたが、恐らくあなたには何らかの「辛い」「現実」があるのでしょう。その延長上で「辛い世の中」と見ているのかもしれません。具体的に何をもってそう書いているかは定かではありませんが、そのように言える点もあると思います。
これまでの同様の相談から類推すると、児童・動物虐待、家庭内暴力、夫婦不和、ブラックな労働、病気感染症の広がり・・・等々を「辛い世の中」と表現しているのかもしれません。
ただ、比較の問題で言えば、今の世の中は子供を生む条件としては、人類史上で非常に良い環境であると思います。日本に限れば、治安が世界最高水準で安定し、福祉は十分ではないにしろ一定の保障があり、中学校までは教育が基本無償である。世界最高水準の医療が受けられ、衣食住に困窮しても保護制度がある。
昔は、上記の困難な問題に加え、物や命を取られても泣き寝入り、教育は受けられないことが多く、医療もない、食に保障はなく、男は兵隊に取られるという時代に比べると比較になりません。
あなたは、自分の「辛い」「現実」があるから、その延長上で「辛い世の中」に違いないと感じているのだと思います。あなたの「辛い」現実は何ですか。その「辛い」の正体と対策が見えた時、現実が違って見えてくるでしょう(字数制限)