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浮気について

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 付き合って4年目を迎える彼氏がいます。
 なぜ彼は浮気をするのか、そして別れたいのか付き合い続けたいのか自分の気持ちも分からなくなり、ここに質問しました。

 浮気は、3回とも彼の携帯の通知で分かりました。
 見つかったのが3回だけで、何度も繰り返していたと思います。
 他人の携帯を見ることは、プライバシーに踏み込むことであり、私がしたことも重い罪で人としてしてはいけないことだと、重々承知しております。
 深く反省しており、不安になったり見たくなる時はありますが、3回目が発覚した時から1度見ていません。

 浮気がバレるなら私のことが好きではない、別れるべきだ と伝えましたが、別れたくないの一点張りでした。
 また、私には「浮気をしないで。」というようなことをたまに言います。
 結局別れずに付き合い続けているので、好きだから別れたくない というのが私の今の気持ちだと思います。

 しかし、彼の気持ちが全く分かりません。
 やはり浮気をするということは、恋人を本気に思っていないからなのでしょうか?
 誰もが浮ついた心を持っていると思います。
 私もこの4年間の中で、全く他の男性に興味を持ったわけではありません。
 当たり前ですが、自分がされたら嫌なことは絶対にしないことを座右の銘と言えるくらい決めており、1度も浮気をしたことはありません。
 彼と同じレベルになりたくない気持ちもあります。

 好きで居続けてもらえるよう、付き合ってから今まで、ずっと自分磨きを怠らなかったつもりです。
 当たり前の存在になると忘れてしまう、「ありがとう」や「ごめんなさい」も人としてしっかり伝えてきました。
 しかし、浮気をされたことが結果だと考えております。これ以上頑張る意味が分からず、疲れました。
 行為に及んでしまうのは、これから先も治らず続ける人 ということでしょうか?

話が一転二転し、拙い文章で申し訳ありません。
誰かに気持ちを聞いてもらい、意見が欲しいです。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼の意志に注目する

こんにちは。

「誰もが浮ついた心を持っている」、その通りだと思います。

しかし、あなたは「1度も浮気をしたことは」ない。「自分がされたら嫌なことは絶対にしないことを座右の銘」にしている。

「彼と同じレベルになりたくない」、そうそれです。

「なりたくない」、たい、たくないという意志が、大切なのです。

道を踏み外したくない、という意志。
誤って踏み外しても軌道修正したい、という意志。

誠実さをもって相手に向き合いたい、という意志。
不安にさせたら安心させてやりたい、という意志。

この意志は、その人の人格そのものが湧き出でるものです。

「行為に及んでしまうのは、これから先も治らず続ける人」なのかどうか。

それは、彼自身が人格的なものを根底から見直す、積極的な意思の有無に見極めがあると思います。

それは、彼自身が向き合うべき自らの生き方の問題です。
あなたの「自分磨き」の問題ではありません。

自分に原因を、責任を問うのではなく、ただ彼が修正の意志を、関係維持の為の誠実さを持てるかどうか、ここに注目してはいかがでしょうか。

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

自分ラブ男を見抜けない女性は不幸街道まっしぐら

一度犯した罪を何度も繰り返す再犯人間は確信犯。あなたが騙されやすいから何度も浮気を繰り返す。他の女性の前でもあなたのことはコテンパンに言われているでしょう。グサリ
それでもあなたは彼から愛されていると思い込んでいませんか?そういう痛い心理が問題なのではないでしょうか?ズバリ
3、4回、それ以上浮気しても彼は反省する様子も改める気もない。貴女は彼からあなたが別れたくから付き合ってやっているぐらいに思われているのでは?そんな便利で都合のイイ利用しやすい女性になるのは女性の地獄街道。
男女は恋愛よりも人間性・家庭を重んじるべきなのです。
パートナー、伴侶の尊厳をすでに壊し続けている男性は結婚後も改まる可能性はほぼありません。人生は今の継続。男とはそういうサガです。何度も繰り返している時点であなたに対する尊重意識やあなたの尊厳を守ろうという意識ゼロ。自分ラブのエゴ男でしかありません。別れあるのみ。
この世に宗教、倫理、道徳、モラルというものがあり、それを敬う精神は真っ当な人間性を「本人が」キープしたいと志すためです。真の愛の在り処はそこにある。
そういう生き方から程遠い浮気三昧の自分ラブ人間は家庭的な人間とは真逆ですから近日中にお別れすることをお勧めいたします。スッキリしますよ?
今の時点で女性の尊厳を冒とくするような男性は、即、遠離。お別れあるのみ。

良い方法はあなた自身の人間性を高めるためにこそ、その男性の人としての問題点を諭して善導してお別れすればいいのです。それがあなたの人間性を高めることであり、未練を残さないためです。
人間は自分の今の活動がその人の人間性・人間存在そのものです。どんな肩書きよりもどんな立場よりも人間は人間性。
良い人間性の人のところには悪い虫も飛んできます。
そういう人間を見抜く、遠ざける、二度と騙されない事もあなたの人間性なのです。ゆえに仏教は菩提心を大事にします。
ただ自分の悟りや安らぎを求めるだけではなく、自身の人間性を高める追求心も人間の大きな課題です。
大人だから立派なのではありません。坊さんだから立派なのではありません。
一度偉業を成し遂げたから永遠に立派なのではありません。
あなたは今日のあなたを今日、今から最高・最上に導く。
それが仏教の菩提心であり、善導の精神です。
自身を最上に導く心の活動を怠らず、善導あるのみです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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