知識と経験について
いつもお世話になっています。自分を変えたくて、最近は読書を心がけています。
しかしふと思ったのですが、人が成長し、魅力的な人になるためには、実際に何かを行動して経験を積まなくてはいけないのでしょうか。
読書や映画、芸術や人の体験を聞く中で、自分に気がつき、反省や決意、自己成長、自分の魅力を高めていくことはできないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「魅力的な人」
こんにちは。
前回も御縁あって回答しました。
「魅力的な人になるため」への道筋をお尋ねです。
あなたが思う「魅力的な人」とはどんな人のことですか。
私は、生き生きとした人、だと思います。
それは、既にあるものに感謝し、これから得る者に期待と喜びを見出していく人のことだと私は考えます。
「読書や映画、芸術や人の体験を聞く中で、自分に気がつき、反省や決意、自己成長、自分の魅力を高めていく」期待と喜び。
「実際に何かを行動して経験を積」んでいく期待と喜び。
座学と実践。
それによる「知識と経験」を得ること。
これは、どんな分野にも共通する大切な両面だと思います。頭と体が一致してこそ、「知識と経験」はその人の血肉になります。
そして、目を輝かせて限定せずに求めて喜んでいく人こそ「魅力的な人」になっていけるのでは、と思います。
考え方が変われば…
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
読書や映画、芸術や人の体験を聞く中で、自分に気がつき、反省や決意、自己成長をしていくことは、可能であると私は思います。
ただそれらの経験を行っていくと、自分の中の価値観や考え方が変わっていくと思います。そして考え方が変わっていくと、少しずつ行動が変わっていくと思います。
少しずつ行動が変わっていくと、次第に習慣が変わっていきます。
習慣が変わっていけば、少しずつ人格が変わり、魅力ある人間に近づくことができると思います。
例えば、劣等感が強い人が本や映画や芸術を通して、「人と比べることが劣等感を生む」ということに気づいたとします。
そして比べないようにするには、意識を変えることが大事であることを知ったとします。
世の中には、どんなに財産があっても、どんなに恵まれた人生であっても、死ぬほど苦しい思いをしている人はいます。
逆にあまり収入がなく、苦労が多い人生であっても、今を幸せに感じながら生きている人もいます。
人と比べても、他人の心の内などわからないのだから、他人と比べることはせずに、自分の長所を伸ばし楽しみ、自分の短所を受け入れていこうと意識を持って行動したとします。
最初のうちは比べる癖が出てしまって悩んでしまうが、習慣化していくことで少しずつ自己肯定ができるようになり、自分自身に自信が持てたとします。
自信を持てたうえで、更に読書や映画、芸術や人の体験を聞くと、きっとまた違ったことに気づいて、考え方がかわり、行動を変えていくと思います。
このように少しずつ、少しずつ正のスパイラルになっていくことで魅力ある人になると私は思います。
質問者からのお礼
釋様
お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
前回に引き続きご回答してくださりありがとうございました。
座学と実践、両方をいきいきとやっていくことが大事だなと思いました。
感謝と期待、喜びを大切に、少しでも変われるように頑張ります。本当にありがとうございました。
平本様
ご回答ありがとうございました。考え方の変化から行動、習慣、人格の変化へと必然的に連鎖していくことにハッとしました。
正のスパイラルに乗れるように、頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。