詐欺に遭いました
国際ロマンス詐欺に遭ってしまいました。
3月初めから(Facebookの友達申請で認証してしまった)交流を始め、4月終わりに詐欺だと知りました。
被害額272万円です。年金も解約してしまいました。
詐欺だと知ってからは何がどうしてこうなったのか…どうしてもっと早くにネットで調べなかったのか、相談しなかったのか…後の祭りです。
未だに相手は詐欺だと認めません。
このままだと悔しくて、相手に返金して欲しいと言っています。もちろん聞く耳持たず、なぜそんなこと言うんだの一点張りです。
この先、どうしていいのかわかりません。
介護をしてて働いてない私には大きな痛手です。貯金も何もありません。
来月から派遣で働く予定ですが、考えれば考えるだけで悔しくて、心が痛くて…笑えないし母には当たってしまうし…
警察に行ったのですが、戻ってくる確率はほぼないと言われてしまいました。
泣く毎日です。
気分転換も出来ず…家にこもりっぱなしです。考えたくなくても考えてしまいます。
なぜ、知らない人のことを信じてしまったのか、自分は絶対引っかからないという自信がもろくも崩れてしまいました。
私の何がいけなかったのでしょうか?
こんなことお坊さんに話してもって思ったのですが…
質問ではないので、悩んだのですが書かせていただきました。
こんな私に今後のことに関して、アドバイスがあったらお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
辛いですね…同じ被害者に聞いたり、会う事が力になる
とても辛いですね…、読ませて頂いて「これこそ人生…」と思いました。
一番悪いのは騙した相手です。人の気持ちを弄ぶ詐欺は本当に許せないです。まして愛を語ってあなたを騙した…。まず第一にあなたは、自分ではなくて、その相手をちゃんと非難すべきだと思います。このような被害にあう人がこれからも生まれてはいけない…、本当にその相手は酷いし、彼自身もそれこそ仏教的な意味で言えば、深い部分で不幸なはずですよ。相手を傷つけ人をだましている。それは結局自分をだますことになるわけだし、人生を深く生きているとは言えませんから。仏教では偸盗(盗み)は非常に深い罪です。自他の命を傷つけている。
だから、まず、あなたは自分を責めすぎないでと言いたい。その上で、でもやっぱりこういう思い通りにならないのが人生なんだと思います。お釈迦さまは怨憎会苦(恨み憎む相手と出会う苦)は避けがたいものだと言います。
あなたは、今事故に巻き込まれた人と同じ状況だと思う。命は奪われなかったが大事なお金や気持ちを深く傷つけられた。私はまず、こういう被害に遭った人がどう苦しみを乗り越えていったか徹底的に調べたり、声を聞いたらいいと思う。あなた以外にも必ずこういう事で苦しんだ人がいますから、そうした人の本を読んだり、繋がったりして下さい。こういう問題を抱えながら立派に生きた人はきっといますから。それこそお坊さんより、実際被害に遭った人の悲しみを聞く事は大きな力になるかもしれない。
その上で少し厳しいことを言うと「自分は絶対引っかからないという自信がもろくも崩れた」と言われていますが、要はその自信は思い込みの自信でしかなかったという事でしょう。事実は縁があれば何をするか分からない、騙されもするし、騙しもしうる己だったという事では?それが事実でしょう?縁があれば何をしでかすか分からない自分だった。それ自体は善でも悪でもありません。だまされないと思っていても、縁さえあれば人生には何でも起きます。既に、仏陀や親鸞が指摘しています。
あなたは、ある意味で自分の弱さ・愚かさを今回知らされたのかもしれない。でもそれは決してあなたがダメな人間とか価値がないとか、そういう事を意味しない…。ここから立ち上がる。その自分を知ったところから歩むしかないのでは。愚かな自分と気づいた所から、歩んでいく以外ないでしょう…
節約生活しましょう! やり抜きましょう!
先程 新聞整理をしていて少し前の某折り込み(『○○新聞』)にちょうど『「国際ロマンス詐欺」に気を付けて!』とあったので、これも何かのご縁かと思い、こういった件に詳しくもないのですが、御一緒に考えさせて頂こうと思いました。
警察にも相談されたようですし、あなたの打てる手はもうないようです。
つまり、被害額が弁済される可能性は無いと認めるしかありません。
そんなことはわかっていらっしゃるでしょう。でもあまりに被害額が大きすぎて諦められないのですよね。今後の生活に支障を来してしまうのではないかという程の金額ですからね。
でも、今のあなたの「被害額を取り戻したい」という気持ちこそが危ないのです。相手はあなたの窮状を知っています。そこに付け込んで相手の友人がグルになってあなたのその心に入り込んでくる可能性は無いとは言えません。具体的には「私がアイツに交渉して必ずお金を取り戻してあげる」と甘言を持ちかけてくる手段です。
絶対にその手の話に乗ってはいけません。「充分に注意」して下さい!
高い授業料でしたね。高すぎる授業料でした。
でも、あなたは身体を傷付けられたわけではありません。心だって御自身で癒すこと、また今回のことを忘れることは困難ですが不可能ではありません。
1カ月に1万円を節約すると23年間で276万円節約できます…。
あなたの今の悔しさを、どうか月1万円節約する方法に振り向けて下さい。
同じ必死になるならば、返ってくる当てのない被害額に固執するより、節約生活に取り組んで下さい。今のその怒り・悔しさを、節約に向けて下さい。そして、人に語れるほどの「節約名人」を目指して下さい。
そうしているうちにアイツのことなんか忘れてしまっていますよ。
さあ、その為に一歩を歩み出しましょう。
どうぞお母様を御大切になさって下さい。
今後のお暮らしに幸多かれと念じ上げております。
そしてもちろん、あなたのご家庭に仏様が御一緒下さっていますよ…。
質問者からのお礼
釈義光僧侶
ありがとうございます。
こんなに自分が弱く、そして自分の愚かさがまざまざと表に出た瞬間だったのかもしれません。
今後は、自分を戒め強く生きて行こうと思います。
小林覚城僧侶
ありがとうございます。
節約生活ですね、今まで少し贅沢に生きてきたかもしれません。きっとここで我慢しなさいと言われてるのかもしれませんね。
固執はしたくないので、違う方に目を向けて生きて行きたいと思います。