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1/17が近づくたびに

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おはようございます。

少しだけ気持ちを聞いていただきたいことがあります。

もうすぐ、1/17、阪神・淡路大震災発生の日が来ます。今年でもう30年になります。

ここ数年ですが、この日が近づくにつれ、心が傷んだり、ざわついたり、ふと涙が止まらなかったりというふうになりました。

私は中学2年の時に、神戸であの揺れを経験しました。私の住んでいる地域は家が倒壊したり、人が多く亡くなったというところではなかったのですが、ガスも水道は3ヶ月通じないという生活を送りました。

私の家族や近しい親族、友人も皆無事でしたが、火災で立ち上る煙や真っ赤に染まる当日の夜の空、液状化現象、、、 
あの日の揺れ、体験したことは忘れることはありません。

もちろん、ずっと前からこの日を迎える辺りはあの震災のことに思いを寄せておりましたが、ここまで辛く涙が出てくるほどではなく、もっと冷静に向き合えていたと思います。

若かった頃は日々の学校や受験、社会人になってからは仕事や自分のことで精一杯だったこと、また関西で生活していたので、周りにたくさん同じ体験をした方も多かったのもあり、今ほど辛いと感じなかったのかもしれません。

東京での生活が10年を超えて、その間に子供が生まれて、40歳を超え、いろいろなことが感じられるようになり、自分が生き残ったことは当たり前ではない、ということがわかったのかもしれない、とも思います。

近年立て続けに起こっている大きな災害に遭われた方のこともよく考えるようにもなりました。

しかし、このところ、あまりに心が痛み、掻き乱れる時間が長く続き、これはちょっと…とも思うようになりました。

なるべく心を穏やかに日々の仕事や生活をこなしていく。
これが周り回って社会や困っている人の少しでも助けになっている、と普段から考えているのですが、特にここ数年の1/17あたりの心の振れ幅が大きく、自分でもただただ辛く悩んでおります。

気持ちを聞いていただき、ありがとうございました。

2025年1月15日 8:33

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたと同じように、あの日を感じている人がいるでしょうね。

私もあの日を忘れられません。
大学生だった私は、1/17の地震で親友を亡くしました。一緒に夢を語り、共に学んできた友です。同じ地震でも、大阪に住んでいて感じた揺れ以上に、友の場所は一瞬にして家の下敷きに。こんなことがあるのかと。友に、恐怖や苦しみが、あの日あの場所で起きていたのかと思うと、堪らなく悲しく 悔しくなります。

あなたも、あの日…
よく無事でいてくださったわ。本当によかった。そしてどれほど怖く不安だったことでしょう。大変なご苦労をなさったのですね。

乗り越えてきたように思っても、忘れたことなんてなかったでしょうね。大切な人が増えていくたびに、失いたくないと、よりグリーフ(悲嘆)も増したりします。
大きな地震が起きるたびに、あなたが経験してこられた景色が蘇るようで、フラッシュバックも起きてしまう。

今この瞬間、別の場所で、他の誰かがと感じたり。
命を想い、命を守るときに、かけがえのない人が大切なことを思い出させてくれる。

私は、1/17の日を思うと今でも苦しくて涙が出ますが、友を忘れたくなくて、思い出すこともまた私が生きるために大切な時間なんだと、友に語りかけています。

あなたと同じように、あの日を感じている人がいるでしょうね。30年の月日が経ち、今は皆が全国にお暮らしでしょうね。
それぞれの場所で、共に手を合わせましょう。
あなたの感情はとても大切なもの。

2025年1月15日 10:42
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有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴、手話、要約筆記、電話相談員、小学校支援員としても、サポートしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
午後から夜の時間帯は都合がつけやすいです。特に21:30以降は、たっぷりとした時間が取れます。 ◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。 言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。 ◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。 ◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。 ◆ 終末期ターミナルケア、看取り、希死念慮、自死、グリーフケア、トラウマ、PTSD、子育て、産前産後うつ、不妊、傾聴、手話、要約筆記者 としても、サポート ◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。 (相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので) ◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )

これからの未来に向けて

拝読させて頂きました。
あなたの辛い胸のうちを読ませていただきました。あなたのその思いやお気持ちを心からお察しします。
テレビや新聞やネットでもその当時のことが報道されてくると思います。その時経験した思いや思い出はあなたの心の中で今もあるのですね。あなたにとっても経験なさった方々にとっても忘れることのできないものでしょうね。確かにその思いは辛いことであるかもしれません。

そのことを決して忘れないということもとても大切なことかと思います。そのことを教訓としてこれからの未来に備えていくことはできるのですからね、子や孫の世代にしっかりと伝えて生きていくことを教えることもできると思います。

最近の報道ではいつ大災害が起きてもおかしくはないと専門家も言っておりますからね。

お亡くなりになられた方々が心安らかになります様に心を込めてお祈りさせて頂きます。

そしてこれからもあなたや皆さんが災害に備えて毎日を安心して生きることできます様に、お互いを思いやり助け合いながら心から豊かに生きることできます様に切に祈っております。至心合掌

2025年1月15日 9:31
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

中田様

お言葉をいただき、ありがとうございました。

気持ちに寄り添っていただき、優しい言葉をいただきました。
とても救われ、だいぶ落ち着いてきました。

あの震災で、大切なご友人を亡くされたのですね。
ほんとうにお辛かったと思います。

私のこの辛く悲しい気持ちは
自分にとって大切なものだということ、改めて
気づくことができました。

当時と違った思いが持てるのも、生きてきたからであり、それは
あの日生き残ったからこそでもありますね。
それを忘れずに、一生懸命生きていきたいと思います。

思いがなかなか文章にならないのですが、
明日の朝は東京から故郷に向け、亡くなられたご友人や多くの方のことを思い、
手を合わせたいと思います。

ありがとうございました。

Azuma様

暖かいお言葉をいただき、ありがとうございました。

いま勤めている会社は、減災や事業継続の備えに以前から力を入れていて、
20名ほどの社員数なのですが、全員で協力しながら進めています。
震災で被災した経験を持つのは私だけなのですが、それを活かしてアイデアを出し、日々取り組んでいます。
熱意が伝わってか、皆さん本当によく協力してくれますし、
一生懸命に取り組んでくれます。

家庭でも、万全とは言えないのですが、できる範囲で準備したり、
家族3人で防災館に出かけ、災害について訓練したり学んだこともあります。

家族や周りの人を守りたい気持ちが前のめりになることもあるのですが、
あの日の体験があっからこそ、そして、生き残ったからだと気づくことができました。

30年が経ちますので、それ以降に生まれた若い世代の人も周りに増えてきました。
そういった若い世代の人たちにも、自分のできそうな形で伝えていけたらとも
思っております。

そして大きな災害が起きても、みなさんが命を守ることに少しでも繋げられたら、
と思います。

一生懸命生きていきます。

ありがとうございました。

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