hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

ダブル不倫三股の彼と別れた後の心

回答数回答 1
有り難し有り難し 26

ダブル不倫を2年していました。
関係精算後の心の持ちようを教えてください。

少し前に彼の二股がわかり、相手と別れたと言っていましたが、隠れてよりを戻していたのが発覚しました。
相手の方は二股がわかっても彼とは離れられないので、別れないと言いました。

彼は「2人とも心から愛してるから2人とも手放せない。別れたくない」と、私にも彼女にもそう伝えて、二股公認でお付き合いを続けることになりました。

ですが、やはり二股は辛くて、彼に「二股は辛いので、どちらか選んで欲しい。選べないなら、私から離れる」と伝えました。
彼は「私を選ぶ。別れるから少し待ってて」と言ってくれました。嬉しかったです。

その際私は、以前から三股疑惑もあったので「3人目の方ともきちんと別れてからお付き合い再開しましょう」と伝えました。
にも関わらず翌日「やっぱり全員(3人とも)心から愛してるから、別れられない」と。

なので、私からお別れを告げました。
不倫の上、三股する、全員を愛していると言える心境が理解できませんし、ショックでした。

これを機に私も家庭に尽くしたい。別れて正解だと客観的には思います。こんな男、なんの価値もないと。
なのに、心に穴が空いてます。
別れて正解だったと、背中を押して欲しいです。心の持ちようを教えてください。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「別れて正解」

こんにちは。

「別れて正解」です。
「これを機に私も家庭に尽くしたい」という、本来の夫婦を修復する方向性としては。

しかし、「別れて正解」だったと思うのに、「心に穴が空いて」いるのは何故でしょうか。それは、結論から言ってあなたが「愛している」ということの意味について、不「正解」であり続け、今もって同様だからだと思います。

あなたは、そもそも「ダブル不倫」の当事者です。
この時点で、既に不「正解」であったということは分かりますか。
どんな理由があっても、「ダブル不倫」に正当な理屈など存在しません。未だ、ご主人や先方の奥さんには露見していないのかもしれませんが、一度明らかになればそれぞれの人生を根底から破壊しかねない行為です。それぞれに子どもさんがいれば尚更です。

不倫相手は、「2人とも心から愛してるから2人とも手放せない」と言った。それにあなたは不承不承でも同調する形で、「二股公認でお付き合いを続け」た。不倫相手の「愛してる」って一体何でしょう。それは、自己都合の延長上とも言いかえられます。夫婦の誠実な愛情を、自己都合の延長とは言い換え難いのと比べると、それは「愛」なのだろうかと疑問に思います。敢えて言い換えるならば、自己「愛」ではないでしょうか。

あなたは、その「愛してる」を認めて「お付き合いを続け」た。
しかし、「三股疑惑」に至って我慢ならなくなって「別れを告げ」た。ここに至って、「不倫の上、三股する、全員を愛していると言える心境が理解できません」と書いていますが、いやそもそも「ダブル不倫」自体間違っているし、「ダブル不倫」の上に「二股公認」ということ時点で既におかしいのです。

あなたは、不倫関係の泥沼の末に「こんな男、なんの価値もない」から「家庭」に戻っています。不倫が上手くいかなかったから、「家庭」を居場所としているだけではないですか。文面からは、少なくとも不倫自体への後悔や罪悪感に相当する文言は見当たりません。今もって、不倫及び不倫相手のことが心を占めているから「心に穴が空いて」いるのです。

冒頭で「別れて正解」です、と言ったのは「こんな男」と「別れて正解」と言ったのではありません。人倫にもとる行為を反省し、罪悪感をもち、ご主人や子どもさんにどう償えば良いのかという道を歩みだすべきだという意味で、「別れて正解」なのです(字数制限)

{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答頂きありがとうございます。
彼の全員平等に愛してるはただの「自己愛」、そして私の彼への気持ちもただの「自己愛」なのだと理解しました。
自分を必要と(見せかけですが)してくれる存在がただ欲しかっただけで、
不倫関係に本当の愛など存在しないと今ならわかります。
罪悪感を持ちながらもズルズルと続け、感覚が麻痺していました。弱い自分を認め、再び道を踏み外さぬよう、誓います。
夫は家族は何より大切です。日々懺悔しながら尽くしていきます。
心の穴も不思議と消えていきました。私には彼はもう必要ありません。
強く生きていきます。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ