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正しい選択だったのでしょうか?

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二児の母、40代主婦です。
自分が招いた事態なのですが、どうしても気持ちが落ち着かないので何かお言葉を掛けて頂けたら嬉しいです。

夫とは一切会話なしの家庭内別居状態です。
最低限の生活費は貰っています。
育児、家事は100%私が担当しています。
両親も義両親も近くに居なく、とても大変な毎日です。
少しは自由に遣えるお金が欲しく、また、潜在的には将来的な離婚の可能性を踏まえてこの春からパートに出ました。
(育児優先のため月に4万も満たない給料で、その中から家庭にもお金は多少入れております)

働き始めて少ししてからパート先のお客様で、時折「頑張ってますね」「いつもありがとうございます」等の優しい言葉を付け加えて下さる男性の方がいました。
見た目もとても素敵な方です。
慣れない職種でしたが、その方の存在に癒されながら頑張って続ける事が出来ました。

ある日、パートの同僚が休みで私1人で仕事をしていたら、その方がLINEのIDを書いたメモをそっと渡して下さいました。
突然の事で本当に驚いてしまい、そのまま受け取りました。

私に好意があるという事と、迷惑でなければ連絡下さいというような短い文章とお名前が書き添えられており、率直に言えば嬉しくて天にも昇る心地でした。

しかし冷静になって考えたら私はれっきとした既婚者ですし、その方より10歳以上年齢も上です。
(マスクをしていて若く見えているので、その方は接し方などから恐らく私を同世代くらいだと思われていると思います。)

夫と今すぐ離婚をするつもりでもありませんし、障害がある子供もいるので状況が複雑です。

迷いましたが、そんな事をその方に伝えて引かれるよりも、最初から今以上に距離を縮めないでいる方がよいだろうと判断し、結局、こちらから何も連絡は出来ませんでした。

その方はそれから一切パート先に来なくなりました。

自分で決めた事なのですが、今でも度々その方の事を考えて悲しくなったりぼんやりしたりしてしまう自分がとても嫌です。

会いたいな、今日は来てくれるかな、そう思いながら仕事をして、結局落胆して帰路に着きます。
以前より仕事も楽しくなくなり、子供といても上の空になりがちです。

不倫という行為には嫌悪感があり、元々、恋愛には不器用なタイプです。
自分の心がモヤモヤと湿ったような毎日から抜け出したいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その対応で良かったです

そうですよね。不倫や浮気は良くないこと。したらあなたも旦那さんも傷つくことになります。選択は間違えではなかったと思います。
今、その方に好意があるというより、今の家庭の中の状況が嫌だということですよね。家庭内がうまくいっていればそのかたのこと見向きもしないでしょう。旦那様との関係を修復したいと願っていられるのか、もう離婚することを願っていられるのかで進む方向は違うとは思いますが、一人で子育てしていくことは本当に大変ですし、そこでパートにも出られているとのことでさらに忙しくイライラもしてしまいますよね。

子育て支援センターのようなところに相談に行かれてみるのも一つだと思います。子育ての助けになる機関の紹介などもしていただけると思います。そして夫婦関係を修復していくなら夫婦カウンセリングなども受けてみても良いかもしれません。

居心地の悪い家で生活したら疲れが溜まっちゃいます。お子さんにも良い影響はないですから、お子さんのために夫婦で出来ることしてみると良いですね。
旦那さんに対してもお子さんに対しても誰に対しても
相手のいいところに目を向け、優しい言葉と、赦しの心で相手を受け入れると、良い流れができます。相手も心地よいですから、良い言葉が返ってきます。笑顔ひとつあいさつ一つから変わってきます。
善因善果 悪因悪果 

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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言葉で心を整理してみる

こんにちは。

「正しい選択だった」と思います。

「家庭内別居状態」とはいえ、既婚者が異性と秘密裏に関わりを持つということ、これはもちろん「正しい」とはいえません。夫婦としての誠実さを貫くべし、という意味では「正しい選択」をしたのです。

ただ、そもそも「不倫という行為には嫌悪感」があるのだから、「正しい選択だったのでしょうか」と尋ねる必要性はないはずです。でも、あなたは尋ねている。なぜでしょう。

そこには、2つの可能性を感じます。

・辛い現実を忘れさせてくれるものが欲しいから

「夫とは一切会話なしの家庭内別居状態」、「最低限の生活費」ということは、心の面で潤いがない、そういうどこか閉塞感のある日常に息苦しさを感じているのでしょう。

そこに「天にも昇る心地」の誘いがあった。
心の面で浮き立つという感情が久しぶりに実感できた。この感情のまま日常が送れたらいいだろうな、その感覚が忘れられない。

・「不倫」でなかったなら、と思うから

これが、ご主人と離婚してシングルマザーの立場だったら良かったのにな、と思っているのではありませんか。きちんと段階を踏んでお付き合いしていけば、「とても素敵な方」と家庭を築けたのでは、という仮定が心のなかで反芻しているのではないでしょうか。

この男性によって気付かされた縁をあなたがどう生かしていくか、これが今後の課題だと思います。

あくまで現実のものとして、その男性との淡い可能性を今後も考えていくのか。
自分の現状に気づかせてくれた縁として、生き生きとして生きるためには離婚して新たな人生に一歩踏み出そうと考えるのか。
それとも、ご主人との関係を何とか見直して、かつての良好な関係を取り戻すべきと考えるのか。

言葉で心を整理してみる。
整理した後は、考え実行していけばいいのだと思います。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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