消えない不安、過去の後悔
回答 1
有り難し 6自営業をしている20代の女です。
過去、大学へ進学しなかったことの後悔と、将来への不安が消えません。
金銭面の事情から大学・専門学校へ進学せず、高校卒業後就職したのですが、
元々したく無かった職種だったため即辞め、高校時代アルバイトしていた
仕事先で数年働き、その後退職し、現在まで自営業をしています。
自営なので収入は変動しますが、同年代と比べると少し多いくらいの手取りがあり、貯金も数年は仕事をしなくても生きていけるくらいは貯めることができました。
でも、ずっと不安が消えません。
フリーランスなので当たり前なのですが、将来が安定しているとは言えないこの仕事で、10年、20年後まで自分は生活できるんだろうか？
周りの同年代の人たちはちゃんと企業に勤めて働いているのに、
自分には何の保障もない、将来の年金も少ない…とふと湧き上がってくる不安に
押しつぶされそうになります。
なら転職しろ、と自分でも考えるんですが、
高卒で自動車免許以外の資格を持っていない自分が、今更転職なんて
出来るわけがない、と人生が詰んだような絶望感を感じます。
高校時代、大学へ行くなんてお金の面でも頭の面でも自分は無理、
先に社会に出る高卒の方が早くお金を稼げるから良い、なんてバカなことを
考えていた自分を、本当に今更とても恥ずかしく思います。
今周りを見れば、他の人は大体大卒で、高卒の自分がみじめで恥ずかしい存在に
思えて仕方ありません。
他の人が10年早く考えていた将来のことを、今になって自分は今更焦って考え始めている状況に、深く絶望し、後悔しています。
「高卒でも今やりたい仕事に就けているんだから幸せ」
「高卒なんて低学歴、ありえない。周りの人にも見下されてる」
自分の中の2つの考えに押しつぶされそうです。
ですが来年、通信制大学への入学を考えています。
今さら遅い、無駄になるかもしれない、中退するかもしれない、
とも考えましたが、ずっとこのことで後悔するよりも
とにかく挑戦してみようと入学を決意しました。
私のこの行動は間違っていますでしょうか？
また、過去への後悔、不安を前向きに考えるアドバイスをいただけたらと思います。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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是非、学業に、お仕事に全力を尽くされてください
こんにちは。
「通信制大学への入学を考えて」いるとのことです。
是非、頑張ってほしいなと思います。
大学に行けなかったことに「後悔するよりもとにかく挑戦してみよう」という気持ちを大切にしてください。「金銭面の事情」があったのだから当時は致し方がなかったのです。帰らぬ過去より、今できる最大限のことにチャレンジすることをおすすめします。
むしろ、入ってからのことに注意を向けたほうがよいとも思います。
「中退するかもしれない」という危惧があるようですが、これは決して稀なケースではありません。無試験で入学できる場合が多いため、入る人は多いです。しかし、卒業率は平均６割前後だということはご存知でしょう。
私も通信制大学を編入からですが卒業しました。
仏教系の４年制を通学で卒業した後、３０歳を過ぎてから他分野で３年次編入しました。比較的簡単に取得できる単位もあるのですが、非常に難解で取得率が低い単位もありました。ここで挫けそうになりました。また、定期的なレポートも提出しなければならず、お寺のこと、西本願寺での勤務、大学の講義をする（仏教系学部の非常勤の講師でした）ことと並行するのはとても骨が折れました。
このため、通信制大学への編入は、多大な労力と気力がないと継続できないし卒業できない。このことを今から現実的に覚悟するならば、「過去への後悔」を思っている暇はないということが言いたいことの一つです。
２つ目には、「自分には何の保障もない、将来の年金も少ない」という先行きへの「不安」についてのお話です。
この心配は私にも同じことが言えます。
僧侶も何の保証もありません。体を壊したらと、考えると私も同様の不安を覚えます。
しかし、あなたはフリーランスで一定の収入を得る実力があるのでしょう。結局、学歴云々は生きる上でさほど重要ではないということを身をもって示して来たのでしょう。ここにまず胸を張るべきです。そのうえで、キャリアアップのために大学に行く、そういう捉え方こそあなたに相応しいです。
将来への保証が無いのは誰もが多かれ少なかれ同じです。
でも、今をどうやって生きれば、将来に明るい展望がひらけるかはその人次第です。是非、学業に、お仕事に全力を尽くされてください。
応援しています。
質問者からのお礼
釋様、ありがとうございます。
どうしようもできない過去を後悔しつづけるより、できるだけのことを
してみようと思います。
ありがとうございました。
