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心病んでいるのに身近な家族を拒絶します

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現在大学2年生の息子は、地元を離れ、東京の学生寮で一人暮らししています。入学したものの、オンラインでの勉強についていくのが大変なのか、入学当初から不安定で、何回か休学したいと訴えることがありました。症状からしてうつ病ではないかと思っています。学生相談室の利用を勧めてもかたくなに拒否します。
 1年生の時はメンタルクリニックに通いましたが、途中でやめてしまいました。授業がすべてオンラインでしたので、家に連れ戻し、ほぼ地元で単位を取りました。実家に戻り、少し明るくなったかなと思ったのですが、2年生からは週1~2日対面授業が始まり、再び東京の寮に戻りました。東京ではまた何度かメンタルクリニックに通ったそうですが、途中でやめてしまったとのことです。だんだん家族とは距離を置きたいといわれ、連絡も取りづらくなってきています。そのような状況で1年ほど休学したいと言われました。復学の意思はあるようです。でも地元には帰りたくないと言います。
 休学自体は了承しようと思っていますが、実家に戻すか、このまま寮にとどまらせるべきなのか、息子にとって何が最良なのか、悩み苦しんでいます。

 私は現在、娘と2人暮らしです。兄弟仲は悪くありません。息子からすると娘は順風満帆な人生を送っているように見え、それが重荷になっているようです。また母親である私にも息苦しさを感じているようです。実家で1年休養したとて、あまり状況が良くなる気がしませんし、共倒れにならないか心配です。

 一方、寮にとどまらせて、遠方から支援しても、様子が見えないだけにとても心配ですし、メンタルクリニックも途中でやめてしまうところから、声掛けレベルではなく、誰かそばで通院や薬の管理をしてあげないといけないのかなとも思います。

 本当は大学を辞めたいのに、親族が皆、大卒で順調な人生を歩んでいるので、自分もそのレールに乗りながらも、何か違うと葛藤しているように見えます。大学を辞めるのは、親が許しても自分が許せないといいます。心を病んでいるときに、心底心配している家族と距離を置こうとしている息子。母親としてどのような決断をしてあげればよいのか、ここ数日私も眠れない日が続いています。

2022年1月15日 6:14

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

弱い自分を受け止めてくれる人の存在が不可欠

こんにちは。

私は、一読して息子さんが孤独を深めつつある、という印象を持ちました。それは、「身近な家族を拒絶」するまでになっており、自分を理解してくれる、味方になってくれる人は誰もいない、という絶望に近い心境にまで至っているのではないかと思います。

「学生相談室の利用」を「かたくなに拒否」。
「メンタルクリニック」も「途中でやめてしま」った。
「地元には帰りたくない」。

今、彼の心を占めているものは何でしょうか。

あなたが仰るように大学進学、就職という一連の「レールに乗りながらも、何か違うと葛藤」があり、その「レール」に乗り切れない自らへの不甲斐なさを感じ、焦燥感も募っていることでしょう。「休学」して時間を置けば何とかなるという僅かな希望があるけれども、一体何を対処すれば精神状態が快方に向かうのか具体的な道筋は見えていない

心の底で「本当は大学を辞め」て人生をリセットしたい、けれども「親族が皆、大卒で順調な人生を歩んでい」る手前言い出せない。いや、言い出してはいけない。「親が許しても自分が許せない」、悪いのは弱い自分だ。「復学」しなければ。でも、「復学」の原動力に成るはずの自分の心がついてこない。この繰り返しでしょう。

彼自身気づいてないかもしれませんが、彼の心に一番必要なのは心の底から味方になってくれる人の存在のように思えます。全てを投げ出したいほどの弱い自分を受け止めてくれる人、そのままの自分を理解してくれる人がいる安心と喜び。そういう生きる力が自ずと湧いてくるような存在、心が先ずもって彼の人生を盤石なものにするはずです。

今、必要なのは「レール」の維持ではなく、生きることそのものへの再構築です。

あなたは「本当は大学を辞めたい」と「見え」た時、彼に本気で「大学を辞め」てもいいよ、もう一度一緒に一から人生設計を見直そう、と言いましたか。心の何処かで、このまま何とか「レール」を維持してくれたらな、という中途半端に現状維持を望む心が息子さんに見透かされたという可能性はありませんか。だから、「身近な家族を拒絶」するに至ったのではありませんか。

想像混じりで勝手に書きました。
的を得ていなかったら申し訳ありません。
ただ、息子さんが待ち望んでいるのは、弱い自分をさらけ出して、それでも受け止めてくれる人の存在であることは間違いないと思います(字数制限)

2022年1月15日 7:43
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質問者からのお礼

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
私も大学卒業後、就職というレールに乗った人生を歩んできたので、それ以外にどのような道があるのか、よくわからず、苦しんでいる息子に退学のアドバイスをする自信がなかったのだと思います。ご指摘下さった通り、まずは休学ということで現状維持できればと中途半端に考えていました。息子に受け入れてもらえるかわかりませんが、退学した後の見通しをいくつか調べたうえで、提案してみようと思います。息子も卒業しなければならないという思い込みを捨て、親に「弱い自分」をさらけ出してくれればよいのですが。

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