母と口をきかない兄
10年以上前から母と兄が口を利きません。
きっかけははっきりしないのですが口をきかず、母が兄に対して話しかけたりしても、目線を合わせず無視。
わたしと兄とは年が離れているせいか、こうなった原因は何なのか聞くことが出来ず今に至ります。
母も高齢になり、残り少ない人生。
兄から拒絶されていることをもう諦めたと寂しそうに話しています。
兄はプライドが高く、自分の考えが最もと考えをなかなか曲げない性格で、私が間に入り、どのように向き合い、母との関係性を改善したらよいかと悩んでいます。
よきアドバイスをよろしくお願いいたします。
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あくまで一つの見方として
こんにちは。
「母と兄が口を利きません」、とのことです。
質問の背景説明が少なく、きょうだいであるあなたも、お母さんも「原因は何なのか聞くことが出来」ないのだから第三者がその原因と今後の方策をピタリとアドバイスすることは難しいように思います。判断材料がそもそも少なすぎるのです。
ただ、お兄さんが「プライドが高く、自分の考えが最もと考えをなかなか曲げない性格」だというところに、わずかながらにヒントが有るように思います。
推測するに、お兄さんは自分の感情や考えを言葉にすることが得意ではない。言語化できない。言語化できないということは、思考の整理がついていないということです。
その一方で、「プライドが高く」「自分の考えが最も」という頑なさが有る。具体的な言葉にできるような根拠はないけれど、自分が正しいということだけは信じて譲らない。
言葉にできないから、対話できない。
対話できないが、頑なな拒絶姿勢は崩さない(自分が正しいから)。
それが、「目線を合わせず無視」という態度に出ているのではないでしょうか。
或いは、これは一種の独特な甘えである、とも思います。
敢えて言葉にしなくても自分の心や状況について、家族ならこれくらいは分かってくれているはずだ、いや分かっていなければおかしい、という相手への過剰な要求が当然のこととして本人に定着しているのです(自分が同様のことをできていなくても)。もし、これが幼少期或いは青年期からあった様子だとすれば、これはお母さんに限らず、兄嫁さんに対しても同様のことをしている可能性があります。
或いは、心理学(毒親についてなど)の特定の理論に影響されすぎて、自分の今の欠点や失敗が有るのは母親のせいだという単純な因果論に陥っているか、です。
これらの場合、お兄さんのコミュニケーション能力不足や見直しが不可欠だろうと思います。兄嫁さんとも連絡を取って、家族でグループカウンセリングなどから始めるのが良いのかもしれない、と思いました。
あくまで一つの見方として。