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宗派の違うお位牌を同じ仏壇に祀ること

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10年以上前に義母が脳溢血で倒れ、その後から脳機能障害の為現在も施設入居中です。独り暮らしを始めた義父がアルツハイマーだと発覚し、義父も施設入居へ。本来ならば長男である我が家が引き取り面倒を見るべきでしたが、私どももまだ30代、子供もまだ小学生、私も仕事をしなければなりません。
また義父は女は黙って亭主の言う事を聞けという考えなので、私が身の回りの世話をしても、お前はバカか、今日からお前を便利使いするなど、暴言がひどく、主人(男3人兄弟)達でさえお手上げの状態になり、とうとうみんな疲れ果てその後施設入居してもらいました。
その際に、主人の実家に亡くなった祖母をお祀りした仏壇があったのですが、仏壇は大きすぎて我が家には持ってこれず、お位牌のみ持ち帰り、我が家で毎日手を合わせています。
しかし、私の母が先日、膵臓ガンの末期と宣告され余命半年です。父は20年前に他界しており、母が今は仏壇を持っています。しかし、母が亡くなれば私が引き取るしかなく、祖母のお位牌をどうしようかと。私の実家は浄土真宗、主人の実家は日蓮宗です。半年前に主人の弟の三男が亡くなり、そこには息子がいるのでお墓をついでもらう(うちと次男には娘しかいない)ことになりました。母が亡くなった後、祖母のお位牌を三男の仏壇に一緒に祀ってもらえないか?と言ったのですが、やはり主人も三男の嫁さんにはまだ言いにくいようで、私も主人が長男である為遠慮もあります。主人は同じ仏教、一緒の仏壇に祀ればいいやないかと。私は、ネットで色々見てみると、先祖が争う、家族に分断が起きるなど目にしてしまい、気になってしまいました。私自身も可能ならば一緒にお祀りすることは構いません。ただ、母が亡くなれば次々法要もあり、主人の祖母はいきなり同じ仏壇に入れられ、宗派の違うお経を聞いてびっくりしないでしょうか?(生前、主人の祖母と私の両親は面識があります)もう母に残された時間はもしかすると明日だけかもしれないと思うと、このような事で主人と意見の食い違いなどしたくないのです。私は嫁いでいる身だと言う事もわかっています。同じ仏壇に(浄土真宗で掛け軸ありの小さな仏壇です)に祖母のお位牌を一緒にお祀りしてよいでしょうか?両家共に菩提寺はありません。
よろしくお願いいたします。

2022年6月15日 23:28

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安心して下さい

拝読させて頂きました。
あなたや皆様がとても大変な思いをなさっておられることを読ませて頂きました。詳細な状況はわからないですが、あなたやご家族の皆様のお気持ちを心よりお察しします。

ご質問の見解は恐らく宗派やお坊さんによってそれぞれ違うと思います、ですからあくまで以下の回答は私の個人的な見解であることをご了承お願いします。

仏様は一切のものを差別もしませんし、全てのものをお救いなさって下さいます。まして少なからぬご縁を持たれてつながりをもっていらっしゃるご親族やご家族やご先祖様方のお位牌を同じところに並べてご供養なさっていることは全く問題ありません。
因みに私のウチのお仏壇には色々なご先祖様方のお位牌があります。それぞれに宗派が違っていたりします。宗派だけでも浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・真言宗です。以前は菩提寺もウチのお寺を含めて4か寺違った宗派でありました。なかなかこれから供養していくのが大変なのでウチのお寺1っか寺にお墓はまとめました。それぞれの菩提寺様にはご説明してご納得なさって頂きました。ですから全く問題なく違う宗派のお位牌も並べておまつりしています。
それとウチのお寺の奥にある位牌堂ではいろんな宗派や宗教の方々いろいろな国々の方々のお位牌やご遺骨が安置されています。身寄りが無かったり家族親族が様々な理由でご先祖様方のお位牌やご遺骨をお寺に預けていかれるのです。仏教に限らず神道もキリスト教も恐らくイスラム教の方もあります。
私は毎朝のお勤めでお線香をあげてご供養させて頂いております。繰り返しですが、仏様は一切差別はしません、全てのものを平等にお救いなさって下さるからです。私も見習ってご縁ある方々のお位牌やご遺骨をご供養させて頂いています。
私の頭の中には仏様やご先祖様方がその姿を見てとてもお喜びなさって下さっているお姿がお顔が浮かんで参ります。ですから万が一にも怒ったり憎んだり恨んだり呪ったりすることなどあるはずがないからです。
例えば違う宗派の方を置いてご先祖様がお怒りになったり呪ったりしたとします。そのご先祖様はご成仏していないのです、怒りに恨んだり呪ったりすることはつまり円満に成仏していない証です。

ですからどうか安心なさって下さい。これからも心を込めてご供養なさって下さい。ご先祖様はお喜びなさって下さり皆様をお見守りなさって下さいます。

2022年6月16日 13:32
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有り難し
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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

本当に心から安心しました。私も主人と同じ考えで仏教みな一緒という考えでした。ところが、ネットで要らぬ物を目にしてしまい、気になって仕方なくなりました。主人の3番目の弟も、テレビニュースにでた程の事故である日突然まだ幼い4人もの息子を遺しこの世を去りました。お墓を継いでくれたものの、主人の両親はまだ生きています。もし、両親どちらかが亡くなったタイミングで祖母のお位牌も三男宅の仏壇にお願いしようと考えていたみたいです。
母の残り僅かな命を毎日毎日、私の父親にどうか苦しまないように迎えに来たってと手を合わせています。
不思議な話ですが、災いが起こる前には必ず私の父が夢にでてきて知らせにきます。
今回はいつも何も言わない父に、お母さんが忘れ物をしてるから、早く届けろ、早く早くと怒鳴りつけられる夢を見ました。また何かあるかも、この前胃が痛いと言ってたのが気になるなぁと思っていた矢先、母は高熱、腹痛で救急搬送しました。1か月前まではいつも通りの母でした。認知症が進行しつつ、ヒザも悪くこの先心配だなと思っていましたが、まさかこんなに早く膵臓ガンで半年生きれませんと言われるとは、想像を絶するつらさです。母の前では今でも絶対に泣きません、笑顔で介護すると決めてます。残りの時間を精一杯母に親孝行したいと思います。
本当にありがとうございました。

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