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中絶への後悔

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有り難し有り難し 31

望んで、きてくれた子を中絶しました。
プロフィールに書かせていただきましたが、昨年父を亡くなり、それをきっかけに二人目を希望しました。
主人は、40なかば。子供はひとりと言っていましたが私の気持ちを尊重してくれて、すぐに妊娠しました。
しかし、それを伝えたところ、年齢的に授かったことに驚いたのか、少し困っているのがわかりました。

望んだ妊娠が日に日に不安になっていきました。主人には最後まで言えませんでしたが、その頃から主人の年齢が目につくようになってしまいました。
白髪や子供の体力についていけないところ。当たり前ですが、年をとってきていること。
自分も働けばなんとかやっていける。むしろ頑張っていたいと思って妊娠したのに、うつで休職転職をしたころの自分を思い出し、もし激務の主人に何かあったとき、やっていけるのか不安でたまらなくなりました

ワンオペ育児で主人は会社を休めない。たよる実家もない。コロナに戦争に…毎日不安ばかりを数え、5年後は想像できても15年後が想像できないと思い、お腹の子ではなく、今いる息子への気持ちばかりがつのりました。

主人は最初、子供に対して身勝手すぎると言い反対でしたが、話し合い中絶に同意してくれました。

なので、私が決めたことです。
私がつくるときめて、頑張れないと諦めたからこうなった。

手術当日、麻酔で悪夢をみましたが、それでも息子と主人のいる世界に戻ってこれたと目覚めたときは思いました。
この期に及んで、お腹の子のことをまず思ってやれませんでした。

しかし、日が経つほどに考えるのをとめられなくなりました。
頭の霧が晴れてくように思い詰めていた気持ちが溶けていくと、自分の選択が理解できません。中絶は自分の倫理観からありえないことでした。生めば今いる子を私のように不安定な人間にしてしまうかも。責任感の強い主人が70まで働くことで早死してしまう。頭ではこう考えて選んだのだとノートに記録があるけれど、ホルモンのせいで正常な判断でなかったのではという後悔がもたげます。
自分に起きたことが夢のようで、でも現実で。
この選択をした以上、前を向かなければいけない。悲しんでいたら、夫や息子を苦しめてしまうとわかるのに、最近は死も頭をよぎり‥
妊娠したら父がかえってくるような気がしていました。父にも我がこにもただ会いたいです。合わせる顔はないけれど

2022年6月16日 1:12

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたに愛を伝えにきた

おじぎそう 様 相談ありがとうございます。

辛い思いをなさっていますね。「合わせる顔はないけれど」にその切ないおもい、やるせない思いが伝わります。

やってきた赤ちゃんは、あなたに愛を伝えにきた。優しさや思いやり、心の温かさを。そしてお空に帰っていった。自分の意志で。
というと信じられないと思いますが、
ある産科医の話です。「お母さんを選んで、そしてそれがお腹の中でたとえ短い命とわかっていても、お腹の中に入っていく。そして帰るときは、自分の意志でお空に帰る」というのです。
科学的証明はありません。でもそう感じられる事例が、あるそうです。

おそらく、あなたのお腹にやってきた、赤ちゃんも、あなたのお腹の中は短いと知っていて、やってきてお空に帰っていったのだと思います。
あなたと赤ちゃんのお父さんとお兄ちゃんに気をつかって、優しさや愛を届けるのがこれがいいんだと思いながら、あなたにお空に帰るよう判断してくれるようにあなたに解らないようにお願いしたのだと思います。
これは私の勝手な思いですから、これを信じるか信じないかは、おじぎそう 様しだいですが、もしあなたが、後悔して動けないのであれば、お腹にやってきた赤ちゃんの優しさや思いやり愛を、今からでも遅くないので、より強く感じてみて、感謝の言葉「ありがとう。お腹に来てくれてありがとう」とともに、赤ちゃんの供養をしてください。そして、いただいた愛や優しさを、ご主人とご子息のために振り向けてください。
さらにあなたは、できる範囲でいいので供養を続けて、生ききることを心掛けてください。このことからきっとご家族で幸せの方向へ向かうでしょう。
私はそう思います。
あわせて、お父様のご冥福もお祈り申し上げます。合掌礼
追伸:返信メッセージありがとうございます。どうぞお父様への思いも足りないことはお話しください。そして、あの子の「お母さんになりたいです」は、すでになっていてお空に帰ってもそれは変わらない、無償の愛は届けることが出来るし届くと思います。供養し優しい言葉と幸せを祈り続けることです。さらに、あなたの中のあの子と繋がっている慈しみの気持ちが、飲みこまれない強さを生むでしょう。さあ顔をあげて笑顔をお空に返してみよう。再礼。(字数制限でここまで、もしメールいただければ、返答を続けさせていただきます。ご縁に感謝いたします)。

2022年6月16日 15:44
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質問者からのお礼

何度も何度も読み返しました。
お時間をさいて、私の心に寄り添ってくださったことに、まずは深く感謝申し上げます。
時間が巻き戻せるなら、手術した日ではなく、妊娠する前に戻りたいと思っていました。
まずは父の死のいたみをだれかに話し、心の混乱をおさめるべきだったし、妊娠を望んだのが間違いだったと思いました。
でも、それではあの子がきて、お腹にいてくれくれた意味がなくなりますね。
なかったことにして楽になるのは、私だけで、私が夫や息子を愛しすぎるくらい大切に思っていることをあの子は私に気づかせていなくなりました。
私は息子が赤ちゃんの頃から毎晩「あなたは私の大事大事。だいすきだから安心しておやすみ」と声をかけます。今日も言いました。
お腹にいたときそれを何度も聞かせて、あの子のことは生んであげられず、ひどいことをしたと思って、あれから毎晩苦しかった。
でも今日は、息子だけでなくあの子のことも思って言ってみました。
あの子のことも抱きしめて、存分に愛したかった。
住職様は優しく寄り添ってくださいましたが、私のしたことは恐ろしいことで、本当はこんなふうに優しくしてもらう立場にはないと理解しています。でも、わずかに心の中に光がみえたきがしました。あの子がきてくれた意味をみつけてあげたいです。生めなかったけど、守れなかったけど、お母さんになりたいです。
子供はいつも無償の愛をくれるのに、本当に愚かです。
毎日いただいた言葉を読み返します。
犠牲にしてしまった子のためにも持ち崩さず歩いていかなければならないと思いました。
自分の中の暗い気持ちにのみこまれない強さがほしいです。

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