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目の前の出来事に集中できるようになりたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

こちらで何度もご相談させていただいております。
いつも、私の我儘な話を聞いてくださって心から感謝しております。

こちらで色々なご意見や仏教のお話を聞きながら、自分と向き合おうと思い、自分なりにですが、色々と考えてきました。

その中で、ふと「自分の人生って、もしかしたら片道切符しかない列車に乗っている状態で、もう過去にも戻れず、ただ終着駅(死)に向かって、走り続けているだけなのかな?」と思うようになりました。

現実的なお話ではないので、少々恥ずかしい話なのですが・・・。良いことも嫌なことも、列車から見える景色としてみれば、すーっと過ぎ去ってしまう。
そして、その窓から見える景色も、実はもう見ることができない景色なのではないかと思ったとき、自分の中で心が、何故かとても落ち着き(人生を諦めたとか、死にたいとかいう思い出はなく)自分の中でずっと引っかかっていた、大きい何かがゴロンと取れたような、スッキリした気持ちになり、涙が出そうなぐらい気持ちが軽くなりました。
また同時に「自分は今まで、どれだけ勿体ない生き方をしてきたのだろう」とも思うようになりました。

自分があまりにも過去の景色を「もう一度、見たい」と囚われてしまい「今、自分の目の前のことに全然向けていなかったこと」に気付いたのですが、それでも「過去の景色をもう一度見たい」と過去にとらわれてしまいそうで、とても不安な気持ちになってしまいます。

忘れないようにメモ帳や、携帯のメモ機能に書いて
いつでも見られるようにはしているのですが、どうにも不安でたまりません。

私はもう、過去にとらわれずに「いま、ここ」に集中できるようになりたいです。「いま、ここ」に集中できるようにするためには、日々の生活の中で、どのような事をすれば宜しいでしょうか?

また、このような考え方をしてしまう私は、少々おかしいのでしょうか?

とても支離滅裂で分かりにくいご相談をしてしまい、大変申し訳ございませんでした。どうぞ宜しくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

時間論について

金平糖様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

実は、未来も、過去も、そして現在も、実体としては存在しえていないものであると、仏教では考えることになります。

龍樹大師「中論」・第19章「時間の考察」(『龍樹』中村元先生訳参照)
「もしも現在と未来とが過去に依存しているのであれば、現在と未来とは過去の時のうちに存するであろう。もしもまた現在と未来とがそこ(過去)のうちに存しないならば、現在と未来とはどうしてそれ(過去)に依存して存するであろうか。さらに過去に依存しなければ、両者(現在と未来)の成立することはありえない。それ故に現在の時と未来の時とは存在しない。これによって順次に、残りの二つの時間(現在と未来)、さらに上・下・中など、多数性などを解すべきである。・・以下略」

過去があるとして囚われている自分も、あるいは、未来があるとして囚われている自分も、また、現在があるとして囚われている自分も、本来はあり得ないということなのですが、ただ、確かに貴女も私も存在はしています。しかし、存在はしていても、難しいことになりますが、「縁起的(因縁)なる一瞬一瞬の連続体」として、ということになります。

もちろん、過去がなければ、今の自分はあり得ません。更に今の自分が無ければ、未来の自分も可能性としては有り得ないことになります。過去と現在の自分は明らかに繋がっている、また、現在の自分は未来の自分とも繋がっていくものと言えるので、異なってはいないのだけれども、もちろん同じとも言えません。このことを「不一不異」と申しますが、これも理解は難しいかもしれません・・

ただ、仏教的に言えるのは、より良い因縁を調えていくことで、より良い結果としての連続体をつむいでいきたいということになります。もう既に過ぎ去ったどうにもならないことは、どうにもできませんが、過去におけることを活かすことによって、一瞬一瞬の連続体へと良い影響を与えて、良い因縁を調えるための材料にしていくことはできるということであります。

過去を活かせるようにと心掛けてみることと共に、時間論の本質についての理解を深めて頂くことで、時間を実体視してしまう囚われから離れることができるのではないだろうかと存じます。

川口英俊 合掌

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質問者からのお礼

>川口英俊様

自分自身でも、何を言いたいのか正直分からない相談で、分からない質問をしてしまったことが
申し訳ないと思っておりました。

そんな私に、このようなありがたいお言葉をかけていただけたことを感謝いたします。
本当にありがとうございました!

過去を活かせるように心掛けてみること、これに意識を向けながら過ごしてみたいと思います。
また、時間論のお話も勉強になりました。
私は頭が悪いため、理解する時間がすごくかかってしまうかもしれませんが、少しずつ勉強させていただきながら、理解を深めてみたいと思います。

質問して、本当に良かったと思いました。ありがとうございました!

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