hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

過去の不倫相手が亡くなりました

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

こんばんは。
私は新卒で入社した会社の、15歳上の上司と不倫していました。奥様とお子様がいるのを知っているのに、自分の自信の無さから、簡単にチヤホヤしてもらえる彼と関係を持ってしまいました。その時は、誰かに優しくされたい、必要とされたいと自分を認めてほしい欲が大きく、彼の押しにも負けてしまう自分がいました。

ですがその期間、ご家族に対する罪悪感に苛まれ何度も喧嘩を繰り返し、別れを切り出すも折り合いがつかず、通算で2年半不倫関係になりました。
別れの際、別れたい私と別れたくない彼で話が平行線になり、半ば強制的に連絡を断ち、去るように退職しました。

そして数日前、元職場の同僚から彼の訃報を知らされました。
訃報を聞いた時、まず「そうなんだ。」としか思いませんでした。
人が亡くなっているのに何故こんなに冷徹なのだろうと思いました。
どうしてこんなに無感情なのでしょうか。
奥様とお子様のことを考えると、私はお葬式にも行く資格はないと思い、まだ手を合わせていません。

また、現在私にはとても誠実で優しさに溢れた結婚前提にお付き合いしている彼がいます。不倫後、同じ過ちを繰り返さないように自分なりに変わろうとした時に出会った方です。

この、彼が亡くなったタイミングで「彼の奥様に何かしらの形跡でばれ、彼が知ったらどうしよう。」と考えるようになり、不安で仕方なくなりました。
過去の不倫をした自分が本当に嫌いで、奥様とお子様に対する罪悪感と後悔でいっぱいなのに、どうして彼にバレた時の覚悟を持ててないのだろうと自己嫌悪に陥っています。
更に、彼が亡くなったのに涙も出ておらず、自分のことしか考えてない自分もすごく嫌です。

私はこの不安と自己嫌悪にどのように向き合えばよいでしょうか。
乱文で大変申し訳ございませんが、ご教示お願い致します。

2023年4月13日 17:47

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去の自分を受けいること

べる 様 相談ありがとうございます。

まず、不倫をしていたとはいえ、その時は、自分の心・気持ちを支えるために必要な状態だった。そして罪悪感を持ちつつも、その人を受け入れ好きであった自分を受け入れ、その時の自分を認めることが必要かなと思います。
不倫という行為を認めているわけではありません。ただあなたはその人を好きになり受け入れて自分を支えたということを認めてくださいということです。
自分を支えたというのは、あなたが父親から逃げて精神的に支えてもらうことが必要だったということかと推測します。ですので、自分のその時を受け入れて認めていいということです。
ただ、社会的に許されないことなので、もし謝罪を求められた場合は、真摯に謝罪してください。その時は例えば「申し訳ないことをいたしました。でもあの時は私をしっかり支えてくれて私は助かりました。ありがとうございました」というような内容で、自分の気持ちに正直になって、謝罪すればよいかと思います。

そして、人生には回り道や過ちをしてしまいます。苦しい辛い思いがあるでしょう。でも、その時があったから、「過ちを繰り返さないように自分なりに変わろうとした」のですから、過去の過ちをこれ以上後悔することなく、自分を責めることなく、今この時を大切にして、その後に出会った彼氏を大切にして、しっかりとした愛情を育んでください。

愛情をしっかり育むと決めた時、気づかず抑えていた感情が溢れ出て、もしかしたら涙が出るかもしれません。その時はその場所で遠くからでいいので、空に向かって、ご冥福をお祈りすればよろしいかと私は思います。
参考にしてください。
一礼

追伸:お礼メッセージありがとうございました。彼にも受け入れてもらってよかったですね。また一つ成長しましたね。どうぞ安心して今を大切にお過ごしください。もし辛い時がやってきたら、またどうぞご相談ください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼

2023年4月13日 21:33
{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お言葉ありがとうございます。
私自身、過去の自分が嫌いでその人や行為、関係まで全てが嫌になっていました。ですが一つ一つ思い返すと、あの時の自分には必要なことだったのかなと考えるようになり、感謝や罪悪感、たくさんの気持ちでいっぱいになりその日の夜号泣しました。
気づかせてくれてありがとうございます。
まだ、手を合わせられていませんが落ち着いたらお祈りしようと思っています。
彼にも、別れる覚悟でお話をしましたが受け入れてもらいました。これからの人生、過去のことを踏まえた上で噛み締めて生きていきます。本当にありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ