いつも無気力で頑張れない。そんなあなたを整えてくれるお坊さんの言葉
気づけば周囲は、進学・就職・結婚と新しいライフステージや目標に向かって前進し、やりがいや生き甲斐をもって生きていると感じます。
そんな中、私は自分のために頑張れないで、目標も夢もなく明日やりたいと思うことすら思い浮かばない、常に無気力な状態です。かといって周囲を見ならって自分を変えようという気持ちにもなれません。こんな私に生きている意味や価値はあるのでしょうか?
あなたがそばにいることが大切なのです
あなたはご自分に秀でたものはなにもなく、誰かに迷惑しかかけておらず、メリットはひとつもないとおもっておられるのですね。それはそのまま、生きている意味を見出せないことに繋がっているようです。
仏教では「無用の用」(むゆうのゆう)という言葉があります。働きのないものの働きという意味です。わたしは猫を飼っています。まだ、一歳にもなっていない子猫です。猫をみていると教えられます。猫はなんの役にも立たないし、仕事の邪魔も平気でしてくるし、爪をガリガリといで、辺りを傷つけまくるし、おかげで障子はバリバリです笑。
でもね。わたしにとってはかけがえがないのですよ。ただ側にいるだけで心が癒されるのです。 あなたもそうです。ご家族やお友達、あなたの周りにいる素敵な人たちにとって、あなたがただ側にいてくれることがとても大事なことなのだと思います。
元の問答:無用の用
生きる意味は、あなたが自分の足で歩き出して、「自分が活きている」と感じたときに見つかるのだと思います。
失敗に対するまわりの一時の反応を恐れることよりも、自分の殻に閉じこもって日に日にそこから出にくくなっていく自分の方が、あなた自身も本当はしんどいはずです。
この世には沢山の出会いがあります。
その出会いがまた今の自分を次の自分に変えてくれるのです。
元の問答:生きるとは活きること
こんな歌詞をご存じでしょうか?
「アンパンマンのマーチ」の一節です。
子ども向けの歌ですが、そこには年齢を重ねた私たちにも通じるものがあるのではないでしょうか。最初の2行
何の為に生まれて 何をして生きるのか/答えられないなんて そんなのは嫌だ!これはまさしく私たちの思いではありませんか?
次の2行
今を生きることで 熱いこころ燃える/だから君は行くんだ微笑んで。
が解決策だといえるのでしょう。私たちの今までの人生行路は決して無駄ではありません。
その行路で、人それぞれ、様々なご縁に出会って、多くのことを経験してきました。
これからの人生に、不安はつきまとっても、私たちがしてきたことに、無意味なものはありません。それが「今を生きる」ことになるのでしょう。
元の問答:今を生きる
身体はあなたを整えてくれている
首から上の感情ばかりが命を司るわけじゃないです。
頭の中でいろいろな思いを巡らせていても、睡眠中、身体は回復しよう、調子を整えようとしています。歩んだ道や、世の中に目を向ける前に
こんな私に今まで付き合ってきた身体への尊さを大切にしてください。急がなくても、人の死ぬ確率は100%です。
その身が、今まで生き延びてきたのは何のお陰だったのでしょうか。何のために生きる視点は頭の中での空回りや、迷いや苦しみを生むほうが多い
何のお陰で生き延びてきたかを考えるほうが、自分への執着を手放し、自分以外の働きに目を向けることがしやすい。まずは、深呼吸。
呼吸を大切に。
元の問答:どっちも真実
大平凡をおおいに生きて幸せ
仏道をならうとは、悟りの道、最高の生き方をならうことです。
悟りの道をならうという事は、今の自分の様子をしっかりみて、自分の得失の思いに騙されなくなる事です。遠くの仏道らしいことをいくら学んだってぶっちゃけ何にもなりゃしません。
自分のここ、この場所を置いて他に仏道なんてものはありゃせんのですから。
何かしなきゃいけないという事に追われることも無く、誰もが平等に与えられている24時間を全うしておおいに生きるのです。
平凡なら平凡をおおいに生きる。
大平凡なら大平凡をおおいに生きる。
それはつまらないことではない。何故なら私もあなたと同じようなことがあっても、今、平平凡凡と大平凡をおおいに生きて幸せだからです。
元の問答:なんでもなくなる為です。
苦しいときは素直に休む
「こうでなければいけない!」というレッテルを自分で作り、自分を傷つけるのは出来るだけ避けてください。みんなずっと働き、ずっと笑顔でいる訳じゃない。
苦しい時は休みましょう。悲しい時は大人だって泣きます。
元の問答:答えになるか判りませんが
30秒何もしない
思った事って、それが心の中で充満する。
口にせんでも、思えば思うだけでガスがたまる。
悪いこと、暗いこと、臭いこと、黒いこと、は口にしない。
これは誰でもできる。
あなたの課題は、思いもしないこと。
30秒思うのを本当にやめてみてください。
思っていない自分になる。
楽しいことを思えば、楽しいガスが心の中で充満する。
そこでもう一度自分を観てみる。
何も思っていない自分が見える。
悪いこと、くらいこと、ネガティブな思いを吐くから、ああ自分が苦しいんだ。
元の問答:口からお奈良がでとるがな
生きる意味なんて本来はない
お釈迦さまは、若い頃王子として生活していたとき、生老病死の苦しみを目の当たりにして、諸行無常の世の中を憂いて出家なさいました。
そして修行の末「生きていく事は苦しみである、もうそれは受け入れるしかない」と悟りました。
四諦といいまして、
①生きる事は苦しみである
②苦しみには原因がある
③苦しみは取り除く事ができる
④苦しみを取り除く方法がある
という4つの真理を「あきらか」にしました。
諦め....という字ですが、意味合いとしては「明らめ」という風にとれます。そもそも人間も地球上に生まれた生物でしかありません。虫や動物と同じです。生まれた事にも、生きてゆく事にも意味なんてありません。世の中は常に移り変わるもので、わたしたち人間も風のように起きては消えてゆく現象と変わりありません。
元の問答:生きる意味なんて”本来は”ない
世間は無限に向上、発展、進化。
こんなんばっかり求めてきます。それに対して仏教は
『出世間』の教えです。
世間から一歩距離を置くんです。
ホームレスになりなさい!
と勧めてるんじゃないですよ。
価値観を押し付けてくる世間から
一歩距離を置いて、向上しなくていいじゃない。
発展しなくていいじゃない。
進化しなくていいじゃない。そういう視点もあるんですよ。
人はみな生まれてきていいから生まれてきました。
それぞれがそれぞれのままで。です。
元の問答:出世間