hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

神を信じられなくなって辛い。

回答数回答 3
有り難し有り難し 38

カトリックですが、神父さんに相談しても解決しないので、こちらにおすがりしています。
数年前、ヒルティと言う偉人の書いた幸福論3部作に心酔しました。良い事も書かれていて非常に感銘を受けました。只、迷信も結構書かれていて、、書物や場合によっては人との出会いは導き、とか。人との出会いは導き、と言う事を信じてしまい、当時出会った人と結婚しましたが、タイプの方では無かったのですぐに苦しくなり、、やむ無く離婚を申し出て相手を非常に傷付けました。私もそんなひどい事を自分がした事に傷付きました。以来6年半経ちますが、神は何故こんな事をしたんだろうと、考えています。答えは勿論ありません。神を信じられなくなってしまいました。辛いです。神父さんとかは、その出会いにも別れにも意味があると言いますが、彼女の嘆きを見た私には、意味があったとは思えません。何でこんなひどい事を神はしたんだろうと悩み苦しんでいます。神は予定はしない、と神父は言うのですが、納得いきません。ヒルティが迷信を書いていたのを信じたのが悪かったと思っていますが、抜け出せません。どうしたらいいのかなぁ、、何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年8月26日 17:30

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「自灯明・法灯明」

peterさん お悩み拝読しました。信じていたものが崩れた時の辛さを感じました。メッセージを寄せてくださってありがとうございます。

私はキリスト教の勉強をしてきていないので、ヒルティの書いた幸福論3部作というものを全く存じ上げていないのですが、お釈迦様の教えでお伝えできることを書いてみたいと思います。
お釈迦様が入滅の際、弟子に伝えた言葉に「自灯明・法灯明」という教えがあります。「誰かの言葉や教えに左右されることなく、これまで積み重ねてきた行いを信じ、自らの心に従い正しい教えを拠りどころとして、この先も精進していきなさい」という教えです。
人間は誰でも過ちを犯すものです。そして誰かを傷つけることもあるでしょう。その一つ一つは大切な経験として同じ過ちをしないよう誠実に生きていく、それが「懺悔」と「誓願」だと思います。別れてしまった彼女を傷つけた、それは事実かもしれません。ですが、あなたがすでに誠実に謝ったならば、彼女は彼女で乗り越える場所であり、今はあなたの人生とは関係ありません。
今、生かされている命に感謝をすること、今、peterさんを支えてくれている全ての存在に感謝をすること、自分一人で生きているわけではなく生かされている自分に気がつけば、神さまや仏さまがあなたに何を伝えているか、自ずと気がついてくると思います。ご一緒に精進してまいりましょう。

2023年8月26日 19:57
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
曹洞宗(禅宗)僧侶。スピリチュアルケア師。 もの心がついた頃から「生きるとはどういうことか」ずっと考え続けてきている気がしています。みなさまのお悩みに触れさせて頂きながら、深めていきたいと思っております。
事前にご希望の時間帯と相談内容をご連絡下さい。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

交流分析の「ゲーム分析」をご参照くださいませ

はじめまして。
よろしくお願いいたします。
率直に感じたことを書かせて頂きます。

信仰云々よりも、コミュニケーションの初歩的なことに気付いていないと思えてなりません。

神父さんが、ヒルティが、神が…と、延々言われていますね。
hasunohaのお坊さんの答えに対しても
「あー言えば、こー言う」を繰り返しています。
「うん、でも〜。そうなんだけど、なんか違うような…」

これは交流分析のyes、butゲームです。
(他にも色んなゲームがあります)

peterさんは恐らく幼い頃、大人たちからプラスのストロークを十分に貰えなかった。
プラスのストロークというのは心の栄養のようなもので、優しい笑顔で可愛いねとか、よくがんばったねとか、しっかりと認めて貰い、ハグやアイコンタクトなどをされることも含まれます。
そういうものが満たされなかった可能性があります。
マイナスのストロークは無視、暴言などです(勿論、これだけが全ての原因ではありません。そして、ご両親を悪く言っているのでもなくて。遺伝や環境など様々な角度から考えてみましょう)

何れにしましても、交流分析ではpeterさんの幼少期、求めた愛情が返ってこなかったため寂しかった。満たされなかった。当時の大人たちに質問をするように今もしているのかな?と思いました。
以上は推測ですがよくあることです。

改善するには
「私は人に『yes、but…』のゲームをする傾向がある。素直に『はい!』と言えないこともあるようだ」と先ずは気づくことです。
そうしないと、お互いに後味の悪いモヤモヤが残ります。

詳しくは交流分析のゲーム分析を検索して見てくださいね。

これが納得できて、自分を客観視できたら次のステップで神父様も応じてくださり、これからのコミュニケーションが変わって行くのではないでしょうか?

また、いつでもhasunohaにお越しくださいね。
ありがとうございました。

2023年8月26日 19:57
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして! 覆面僧侶・きみーです。 ハスノハであなたと出会えたことを嬉しく思います。 私はこれまで、様々な方々の人生に寄り添い、心の声に耳を傾けてきました。 ・産業カウンセラー ・緩和ケア病棟・傾聴ボランティア ・刑務所、専門学校キャリアガイダンス講師 ・就職相談室カウンセラー ・人材派遣会社・事業コーディネーターなど 特に、20代〜40代の方々からは、仕事や人間関係、自己成長など、様々な悩みをお聞きします。 ゲシュタルト療法や交流分析といった心理学の手法を学び、あなたの心の奥底にある感情や思考に寄り添いながら、一緒に問題解決を目指します。 あなただけの心の風景を描いていくような、 そんなカウンセリングを心がけています。 一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。一緒により良い未来を描いていきましょう!
※ZOOMは覆面ではなくて素顔です、ご安心ください(⁠^⁠^⁠) カウンセリングの日時は予約をしていただけたら柔軟に対応可能です。特に15:00〜21:00は対応しやすいです。 (7・8月の土曜日はお休みをいただきます) 信頼関係構築→傾聴→技法、あなたを最大限大切にします。 「傷つきを築きに」そして気づきに。自律へと導くカウンセリング 【人生の羅針盤】人生の道標となり、迷いを解消しコンシェルジュとして旅のお供をします。 [カウンセリングについてご一読ください] ハスノハはカウンセリングルームの対面と違い、ZOOMだけのやり取りになります。 カウンセラーは「聴く人」ではありますが、クライエントさんの身体の動きや微細な変化も見逃さないでカウンセリングをしています。 腕組みをしたり、眉間に皺を寄せたり、涙を我慢したりと表現は人それぞれです。 画面オフも歓迎ですが、 声のトーンだけを頼りにするしかなく、情報が足りないのが現状です。誤解やすれ違いを避けられないことも稀にあります。 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

まっすぐだけでないからこそ生かされている甲斐がある

peterさんのまっすぐな信仰心には、私自身も襟を正された思いです。今は(以前のように)神を信じられず、お辛いと思いますが、そうしてお辛くなることこそが宗教家として“まっすぐ”である証であるように拙僧には思われます。

僭越ながら申し上げますと、そんなpeterさんの信ずべき神が在るとすれば、きっと、「当時出会った人と結婚しましたが、…以来6年半経ちますが、神は何故こんな事をしたんだろうと、考えています」というご経験それ自体が全て丸ごと導きであって、そういうおおきな導き方をする神なのではなかったでしょうか。

人が何かを本当に信じようと思ったら、どうしても一度は疑わなくてはならなくなる、と私は思います。疑うから確かめられるのであり、確かめるからこそ見極められるようにもなり、自ずから「確信」される瞬間もおとずれるのでありましょう。

むかし、私の知り合いのお坊さんで完璧を求める方がいました。その方はお寺の子ではなく脱サラ&出家して仏門に入った方で、知らず知らず理想を抱いていたようです。それで完璧なお坊さん(毒のない、咎のない、傷のない、苦のない、まったく欠点がない人間)を目指して、かえってむしろ自分自身に内在していた毒性、咎性、心の傷、苦(実存苦)をまざまざと見せつけられ叩き付けられ、それこそ神も仏もないじゃないかと絶望して死のうとした。でもどうしても死ねないで、とうとう死ぬこともあきらめてしまって、瞑想しはじめた。ところが、その瞑想もずっと長いことうまく出来ず、暗々たる心境を彷徨って、迷いに迷った。瞑想どころかみっともなく迷走しているだけ、まわりからはそう見えたんだそうです。それでも安易な答えに満足せず、自分の頭で考えることと自分の心で掴むことだけは捨てなかった。結果、いくばくかの気付きを得て、そこからみるみる心の眼がひらいていった。そういう宗教家(お坊さん)も、います。

それでも苦しみは残るでしょう。傷も毒も全ては消えない。一生背負って生きる。そうしようと覚悟するのではなく、そうするしかないと覚悟する。もしも自分のなかから苦しみがまったく無くなってしまったら、自分ばかりは楽でしょうけれども、(いずれ)苦しむ人のことがわからなくなってしまうでしょう。そうなったら拙僧のような者が生かされている甲斐もないなと思い、こうしてこつこつ精進しております。

そわか合掌

2023年8月28日 18:07
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
「抜苦与楽こそ“お坊さん”の仕事」 これは拙僧のささやかな信条です。「仏道修行」という旅のなかで得られた仏法の妙味を、御縁をいただいた皆さまと分かち合い、喜び合えますことなどは、もう本当に本当に有り難く、心の底から嬉しくもなり、おのが修行の励みともなるものであります。一つ一つのよき御縁に感謝をし、命のままこの道を行こうと思っております。是非、ともに仏法を探究いたしましょう。そわか合掌 ※唐突に安居(あんご:瞑想修行・自己対話に集中する期間ほどの意)に入ってしまう時などもあり、あまり沢山の回答は出来ないかもしれません。ですが、ご回答出来る時には全身全霊を尽くし、御相談者さまのお心に、たとえわずかでも仏法の妙薬が浸透し、またその妙味を味わっていただけますよう精一杯心を砕き言葉を紡がせていただきます。 ●その他、拙僧文章(ぶんしょう)について… ・心の支えとしている仏教書は、池田魯参先生の「『摩訶史観』を読む」と「天台小止観」 ・瞑想スタジオ「そわか」主宰(現在はオンライン中心) ・瞑想の先生、人生コンサルタント ・サッカー好きな一児(中2)の父
どのようなお悩み事でも、安心して打ち明けてください。つまらぬ正論や説教臭いだけの綺麗事は申し上げません。人がどのように理屈をこねようと、すべての物事は❝あるがまま❞。 現在、八方塞がりで藁をも掴もうというご心境の方、仏法(仏教)に救いをお求めの方は、是非いつでも真剣にご相談くださいませ。その苦しみこそ、あなたを導くほとけの慈悲なのですから。 そわか再拝

質問者からのお礼

慈正様

優しいご回答ありがとうございます。
自灯明の教え、救いになる感じがしました。ヒルティの少し狂信的な思想に影響を受けて苦しんでいましたが、脱出の糸口を掴んだ気がします。又質問の際には、何卒宜しくお願い申し上げます。

入山様

お世話になっております。
ご丁寧なご回答ありがとうございます。
そういう大きな導きをする神、だとも考えましたが、彼女の嘆きを見た私にはどうしても受け入れられない様です。人の出会いは導き、という根本の所から自分を変える様に努力して行く積りです。ありがとうございました。

薫衣様

ありがとうございました。

煩悩スッキリコラムまとめ