離別の苦しみに向き合うには
こんにちは。
初めて質問させていただきます。
以前までは人並みに幸せな人生を過ごしていたと思います。
しかし、数年前に愛猫、祖父を亡くし、就職を機に実家を離れました。
孤独や悲しみを背負いながら、日々を生きておりましたが、最近になり両親が大病を患ったという報告を受けました。余命宣告はまだ受けておりませんが、ネット情報の海を潜ると5年生存率が数%しかない現実を突きつけられました。数年前に愛猫を失った記憶がフラッシュバックし、不安に過ごす毎日です。
人や動物はいつか死ぬものと知識としては理解しているのですが、見送るたびに胸が引き裂かれそうな悲しみに駆られます。もう何も失いたくないという思いの反面、また一つ私の大切なものが失われそうな現実を突きつけられ、自分の気持ちが整理できず、混乱しています。
いくつか質問させていただきます。
① 迫りくる離別の恐怖に対して、これから私はどう向き合えば良いのでしょうか。世間の大人の方々は親を亡くしているにも関わらず気丈にふるまっていますが私にはその自信がありません。何か別れに対する心構えのようなものを頂けますでしょうか。
② 神様?はなぜ我々に離別の苦しみを与えるのでしょうか。
出会って、愛をもらい、いつかは別れる。私も生を受け、たくさんの愛をもらい、最期には手放して旅立つと思います。法事やお坊さんのインタビューの中で「諸行無常」や「執着はいけない」といったキーワードをよく耳にします。そうであるならば、なぜ神様?は我々に「手放したくない」といった執着の思いをさせるのでしょうか。最初から出会わなければ、生まれなければ、我々は苦しみを感じずに済んでいると思います。
自分の気持ちの整理がついておらず、うまく文章化することができませんでした。
抽象的な質問になりますが、ご意見やアドバイス等頂ければ幸いです。
物、事、人の執着が強く、別れが耐えられない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
❝愛別離苦❞・・・❝四苦八苦❞の中で、一番辛く、悲しい。
ご両親が、大病との事・・・ご心配ですね。お見舞い申し上げます。
ところで、あなたは❝四苦八苦❞という言葉を知っていますか?。お釈迦様が「人生は八つの苦しみがあり、それを《耐え忍び&辛抱して》、生き抜いていくことが、一番大切だ」とおっしゃっています。(四苦八苦についてはネットで検索してみて下さい)。
で、先人は「人間の八苦の中の、父母妻子との❝愛別離苦❞、これ最も切(セツ)なり(一番、辛く悲しいものだ)」と言っています。まさに、今のあなたがそれでしょう・・・😢。
①〈気丈にふるまっていますが私にはその自信がありません。〉・・・だれも自信などありません。小生が親を亡くした時も、しばらく「仕事―当時会社員をしていました―」が手に付きませんでした。結局、事実を受け入れ「亡くなった親」が、どんな思いで死んで逝ったかを「想像」するしかありませんでした。
親の思いは「辛いだろうが、私の分まで生き抜いて、仕合せになってくれよ」だと考え、一歩一歩「立ち直って」いけました。あなたには、そのように「お慰め」するしかありません。
②〈最初から出会わなければ、生まれなければ、我々は苦しみを感じずに済んでいると思います。〉・・・その通りです。しかし、あなたは「生まれてきた」のです。それも、ご両親に「自分達も幸せだが、生まれる子供にも幸せになって欲しい」と願われて、この世に生を受けたのです。その、ご両親のおこころを、シッカリ噛みしめて下さい。
答えは、簡単に見つからないかも知れませんが、《耐え忍び&辛抱して》一日一日を大事に生きていけば、必ず、答えは見つかります。合掌 南旡阿弥陀仏
質問者からのお礼
常福寺 大塚様
お言葉、ありがとうございます。
やはり皆様も離別が苦しいものなのですね。
まだ私には苦しみが与えられる理由が分かりませんが、一日一日を大切に生きて答えを見つけようと思います。
先人の教え、仏教についても勉強しようと思います。
また辛くなったらご意見・アドバイス頂けますと幸いです。
ありがとうございました。