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普通の幸せを手に入れたけれど。

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有り難し有り難し 13

 こんにちは。
30代後半の専業主婦です。
 私は10代のときに精神病を患いましたが、実家の家族の懸命なサポートのおかげで寛解をし、30代で結婚もでき、子供も授かることができました。
子供が幼稚園に通い始めるようになると、お母さんたちとの付き合いも増えるようになり、いわゆる「健常者」の方との付き合いも出てきました。
 普通ならば、ママ付き合いはたやすく出来そうなものですが、私は10代で精神病になり、20代全てを療養に費やしてきました。
なので、皆が一般的にやっている就職や社会人経験がゼロの状態で結婚、出産、育児をしていることになり、周りのお母さんたちとは、どうしても「違い」を感じてしまいます。テンションも違うし、話す話題も仕事の話ばかり。
人の裏を常に警戒しているような人だらけで、あまりに空気感が違いすぎて付き合いなんて私には無理、と不安でいっぱいです。
 実家の両親は、「社会人経験なんて、ないほうがいい。社会に毒されてしまった女の子に本当の人付き合いなんて出来ない。 あなたは、社会人経験がないおかげで人とオフで表の顔で付き合いができるんだよ。」と言ってくれています。
 しかし、どうしても他のお母さんたちと接すると、彼女たちのほうがうんと「大人」に見えて感じてしまい、私はまるで10代から精神的な時間がストップしているみたいに感じています。
 友人には健常者の友達はいて、プライベートな話もできる仲です。でも、幼稚園のママさんたちは、それとは違うように思います。

 どうしたら彼女たちと対等に、劣等感を感じずに付き合えるでしょうか?

2024年3月22日 18:29

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あるがまま。そのまま

ご質問拝読いたしました。

あなたご自身も
ご自身にしっかり向き合われて
来られましたね。
また、素晴らしいご両親の愛に
育まれた方だなと感じました。

コンプレックスは
誰にでもありますよ。
愚僧にだってあります。

あなたは普通体験することが
できない、闘病生活を
体験されました。

大変密度の濃い、
自分自身と真正面から
向き合う時間を
過ごされたのです。

学校で学ぶの人生、
会社で仕事をするのも人生、

他人と比較するのではなく、
あなたがそこで何を学び、
その学びを
この人生でこれから
どう生きていくか、
ではないでしょうか?

あの人はかっこいい。
あの人はおしゃれ。
あの人は頭がいい。

愚僧もそんなことを、
考えて時期もありました。

いまは、ハッキリといいます。
お腹が出て、
不細工で、多少物忘れも
ありますが、
それが何か?
愚僧には、
これからどう生きるしか
ないのです。

師僧によく言われました。

お前には、
過去はない。
未来もない。
今を生きよ!
今を生ききれ!

この言葉を
あなたに贈ります。

周りから
いままでことを聞かれたら、
普通に生きてきた。
と答えたらいいのです。

あなたが大切にするのは、
家族、ご主人、お子さんです。
負担にならない範囲で
付き合われたらいいのですよ。

蛇足ながら、
自分は、一応、
精神科PSWですが、
あなたは、立派です。
寛解されて、
御結婚され幸せな家庭を
築かれました。
素晴らしい!

自分を褒めてくださいな。

ご家族の皆様のご多幸を
祈念していますよ。

このままお幸せで
ありますように。

2024年3月22日 21:37
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有り難し
おきもち

個別相談可能
浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向きに楽しく愉快に生きていくためのヒントを自分自身も考え続けながら、また少しでも皆さんのお役に立てればと考えています。できるだけ、わかりやすく簡単にお答えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。現在も整骨院をやっていますが、医療福祉関係の仕事に長年従事してきました。他に、知的障がい者施設の仕事に関わらせていただいています。また、イジメや引きこもりなど子どもたちのために何かできることがないか、現在模索中です。フリースクールをお寺で開講予定しています。仏教特に浄土学は死ぬまで研鑽だと思っていますが、居眠り専門なのが、課題です。

質問者からのお礼

 ご回答ありがとうございます。
私は精神病になってから、沢山の人と出会ってきたと感じています。
10代後半からは、身内の在宅介護を6年間、自身の精神病と戦いながらやってきていて、看取りもしました。

私自身、学生時代から人間関係が苦手で、それがつまづきになり、何もかもが駄目になってしまうような、そんな人生でもあったかもしれません。
思えばそれが、10代後半の「精神病発症」という形で現れてしまったのかもしれません。

しかし、おっしゃる通り、他の人が経験できない経験をできたこと、という形で捉えることができると私も思いました。

私は、「女性の(仕事上の)キャリア」は手に入らなかったけれど、「女性の(家庭的な)幸せ」は手に入れることが出来ています。
そのことに感謝をしなければ、いけませんよね。そして、自分はそういう点では恵まれた、と。

 普通に生きてきた。(良い意味で)本当にそうなのかもしれません。
自身の病気も、身内の6年間の自宅介護も、就職できずに葛藤してきたことも、全部ひっくるめて「普通に生きてきた」かもしれません。

そういう過去現在を全部ひっくるめて、認めて、結婚してくれて、子供も授けてくれた主人には、本当に感謝をしなければならないのかもしれません。

・・・よくよく考えてみれば、周りのママさんたちも、少なからずともそういう経験をして結婚、子育てをしている人も、いないとは限らないとも思いを馳せました。
 
 いろいろな思いで結婚、子育てをしているママさんもいますが、きっと彼女たちの中にも、もしかしたら紆余曲折、過去があって、今がある・・・。そんな人もいるのかもしれません。

ご回答いただきまして、前向きに考えること、思いを馳せることができました。
目に見えることしか見ずに、目に見えないものまで見ること、思いを馳せることの大切さを思い出させてくれました。

また、自身の実家の家族にも、大きな感謝をすることができました。
PSWの資格をお持ちとのことですが、私も自分の障害以外の病気を患っている当事者さんと数多く知り合え、接してきました。
そんな中でも私も感じましたことは、おっしゃる通り、私は幸せをつかめただけ、感謝をしなければならないのかもしれません。

ありがたいご回答を、ありがとうございました。
感謝、感謝です。

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