父母の遺品整理
一昨日、父が1年の療養の末亡くなり、昨年、母が心臓発作で亡くなりました。
家族の関係性もよく、同居をしていた私にとっては高齢とはいえ突然いなくなってしまった両親。夫も子供もいない私には寂しさしかありません。
それぞれの一周忌や三回忌を終えて、何となくですが心の整理はついてきました。
でも、両親の着ていたものや身につけていたものに関して、なかなか執着が取れず、父や母がお盆などで家に帰ってきた時、服が無かったり、家の中の様子が変わっていたりすると寂しく辛い思いをするのではないかと勝手に想像し、私自身前に進めません。
しかし、私も50を過ぎ、体が動くうちに両親がいた頃のそのままの家の中を何とかしなくてはと思ってます。
心の整理の付け方に助言お願いします。
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友恵様、この度はご両親のご逝去について、心よりお悔やみ申し上げます。お父様、お母様を相次いで失われた悲しみと寂しさを、どれほどの思いで抱えてこられたことでしょう。その中でも、一周忌や三回忌を迎え、少しずつ心の整理を進めていらっしゃることは、本当に立派なことだと思います。
ご両親との思い出が詰まった品々に対する思いや、家の中の様子に対する執着は、それほどまでにご両親を愛し、大切にされてきた証拠です。それは決して悪いことではなく、あなたの優しさと思いやりの現れであり、その気持ちを受け止め、自分を責める必要はありません。
しかし、ご自身でも言われる通り、次のステップに進むための「心の整理」については、少しずつ考えてみてもよい時期かもしれません。以下にいくつかの方法を提案いたしますが、どうか焦らず、あなたのペースで取り組んでいただければと思います。
1. 思い出の品を大切に保管する方法。ご両親の服や日用品の中で特に思い入れのあるものを厳選し、思い出の箱や、特別な場所に保管してみてはいかがでしょう。それによって、今すぐすべてを手放す必要はなく、ゆっくりと心の整理を進めることができるかもしれません。
2. お手紙や日記を通じて心を整理する。ご両親への感謝の気持ちや、今感じていることを手紙や日記に書き綴ってみることも一つの方法です。文字にすることで、心の中の整理が少しずつ進むことがあります。
3. 故人を偲ぶ空間を作る。家の中に、ご両親を偲ぶスペースを設けるのも良いかもしれません。小さな祭壇を設け、思い出の写真や一部の遺品を飾ることで、常に感謝の気持ちを持ちながら、生活することができます。
4.小さな一歩を踏み出す。無理に全てを変えようとせず、少しずつ家の中の整理を進めてください。例えば、一部屋ずつ整理する、あるいは一つの棚から始めるなど、小さな一歩を大切にすることです。
最後に、友恵様がこれまでご両親を大切にしてこられたこと、その気持ちは必ずご両親にも伝わっていると信じています。お盆や特別な時にご両親が帰ってくる際に、おそらくご両親もあなたの幸せを一番に願っていることでしょう。少しずつでも心の整理が進み、ご自身も穏やかな心で日々を過ごせるように、歩んでください。
あなたのご両親の思い出は、あなたの心の中に永遠に生き続けます。その思い出を大切にしながら新しい歩みを進めましょう。