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叶うわけがない願望から離れられない

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有り難し有り難し 7

わたしは女として生まれ、女として生きてきましたが、男性として生まれたかったと思っています。

でも、性転換をするということは全く考えられず、「男性になりたい」わけではなく「生まれたときから男でいたかった」という気持ちです。

性転換をするという勇気や選択肢がないのだから、女性として生きていくしかないのですが、これからの人生を考えるとき、「結局男として生まれた人生のが幸せなんだよな」と思ってしまいます。

また、そんな気持ちを持っているため男性に対してのコンプレックスがひどく、力仕事などで男性に助けてもらう状況になると、なんだか虚しくなります。

「多様性が認められるようになってきた現代で、女性男性関係なく自分の性別を表現すればいい」と自分に言い聞かせているのですが、どうしても、もやもやしてしまう時があります。
叶うはずがない「男性として生まれたかった」という願望を断ち切るには、どうすれば良いでしょうか。

アドバイスいただけたら幸いです。

2024年9月2日 7:44

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

輪廻転生。今日はこのキャラで腕試し

仏教では輪廻転生を前提に考えます。
今の人生が全てではなく、前世も来世もあるわけで、今がたまたま女性なだけで、100年後(来世)のあなたが女性なのか、そもそも人間なのかもわからないのです。 また、世の中の男性達だって前世は女性だったかもしれません。
つまり、ゲームに例えるなら、あなたというプレイヤーが使うキャラは毎回変わるので、今回のゲームでは今のキャラの中でどこまでできるか「腕試し」なのです。 
マリオが好きな人でも、ピーチ姫で闘うゲームだって楽しめるはずなのです。
余談ですが、極楽浄土に往生(転生)した場合には全員が男性になると経典にあります。
そもそも極楽浄土の住人が生まれるときは、蓮の華の中から魔法のように生まれるので、性行為や性別が不要なのです。
だから極楽の「男性」は実際には「無性別」ということでしょうね。
経典では、誰でも「南無阿弥陀仏」と念仏を称(とな)えれば極楽浄土に往生できるそうです。
なむあみだぶなむあみだぶと念仏を口ずさみ、性別のない来世を確定させつつ、今生においては今与えられたキャラでゲームを楽しみましょう。

2024年9月2日 12:37
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

宿命は変わらず。運命は引き寄せられる!

お悩み拝読しました。

確かに叶うはずのない願望ですね。
なぜなら「男性になりたい」ではなく、「男性に生まれたかった」ということですので、過去確定してしまったことを変えたいということですからね。

今は多様性の時代ということで性転換などもありますが、その場合でも男性に生まれたかった事は叶えられません。

これは本当に叶うはずのない願望です。

ただ、あなたの心の叫びには、女性として悔しい思いをしたとか、男性に対してのなんらかの劣等感を生み出す経験などがあったのではないでしょうか?

男性にさえ生まれていればというような経験が、あなたが意識していないところで、あなたの心に染み付いてしまったのかもしれませんね。

私たちの生活では、自分の努力ではどうすることもできない、または変えようのないことはたくさんあります。

それを宿命と言っているのです。宿命はもう宿っているので変えられません。

あなたが女性に生まれたことも、宿命なのです。

あなたが、あなたのご両親から生まれたことも宿命で変えようがありません。

ですが、運命は変えられるのです。運んで来れる使命ならば良いものを運んでくればいいのですからね。

変えられない宿命に心を留めて人生の時間を空転させるより、その宿命を背負いつつ良い運命を引き寄せるように思いましょうよ。

女性のあなただからこそできる素晴らしいことがありますし、女性のあなたでしかできない貴重なこともあります。

それを待っている人が必ずいるということを忘れないでください。合掌

2024年9月3日 8:07
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

質問者からのお礼

願誉浄史 様
ご回答ありがとうございます。
ゲームのキャラでの例え、分かりやすかったです。
今の人生は女性キャラで挑む一回なのだと思うと、気楽になれました。
考えを拝借して生きてみます。
ありがとうございました。

中島高州 様
ご回答ありがとうございました。
女性で生まれたことは宿命であり、女性であるわたしにしかできないことを、待っている人がいるという言葉にどきりとしました。
今の宿命を背負って、女性として生まれたことの意味を見出す運命を引き寄せられるように努力します。
ありがとうございました。

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