hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

水子供養回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 3

私には中絶という選択をした水子がおります。

お寺に行った際
慈母観音像やお地蔵様を見かけた時に
お供物やお線香を焚き、手を合わせてきました。

ですが、時間が経つにつれ
思い出す回数が毎日から1ヶ月に1回、半年に1回、1年に1回、、と減っていきました。

そんな自分を許せないですし
これからも生んであげられなかった子供への供養と、自分への戒め、修行、色々な意味も込めて
自宅に慈母観音像を小さくても置き、
毎日手を合わせようと考えております。

が、しかし、
値段や見た目、材質もピンキリ。更に
自宅はアパートで、海外を行き来する様になるか、海外移住になる為、お仏壇などの設置が困難に近いです。

・慈母観音像、または違う像の方がいいのでしょうか?
・仏壇が置けないですが大丈夫でしょうか?
・方角や向きなどはありますでしょうか?
・値段や材質、どこで購入かなどは気にしなくてもよいのでしょうか?

・慈母観音像などを置き、水子を供養する場合なにかお経を唱えた方がいいでしょうか?私はお唱えしたいと考えていますが
何かアドバイスをお願いいたします。

2025年3月3日 1:32

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

掛軸の観音様を祀り、お参りしましょう

過去に中絶と言う選択をせざるを得なかったことは辛く悲しいことですね。


これからも生んであげられなかった子供への供養と、自分への戒め、修行、色々な意味も込めて自宅に慈母観音像を小さくても置き、毎日手を合わせようと考えております。

こういうお気持ちは尊いです。どうぞ、このお気持ちを大事にしてください。

私の寺にも、時々いわゆる「水子供養」の御依頼があります。いわゆる「タタリ」を心配しての御依頼が多いのですが、「タタリを前提とした水子供養はやってません。」と申し上げてます。「同じことを繰り返さず、命を大切にして生きていくことを仏様に誓う。そういう祈りの読経なら致します」と申し上げてます。そして、「仏様に、失われた命に、誓いを捧げるため、観音像などを家に祀って、日々お参りしたら良いですよ。」と申し上げてます。ですから、ゆゆさんのお考えはたいへん宜しいと思います。

1,どの仏像でもいいと思います。但し、水子地蔵は避けた方が良いですね。見た人から理由等を聞かれると面倒ですから。
2,観音様の小さめの掛軸が良いと思います。壁にかけても良いですし、掛軸用のスタンドに掛けても構いません。
3,仏像の祀り方の基本は、南面です。北側に安置して南側を向く。但し、家の間取り等の関係で、南面に出来ない場合も多いのが現実です。ゆゆさんが手を合わせやすい場所に置いて構いません。
4,プロの絵師の肉筆の掛軸なら、数十万円はするでしょう。印刷した複製なら手軽なお値段で買えると思います。仏壇用の掛軸なら、15cm~30cmぐらいの大きさです。値段は2000円~7000円であります。但し、仏壇用の本尊ですから、釈迦如来か阿弥陀如来が主です。観音像の掛軸があるかどうかは、仏具屋さんに聞いてみて下さい。

 「仏事用ミニ掛け軸」とネットショップで検索してみれば、小さなサイズの観音像があると思います。気に入ったものが見つかるといいですね。

2025年3月3日 10:16
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

供養は幸せを願うもの

ご相談いただきありがとうございます。

過去の罪悪感や後悔の気持ちは簡単に消えるものではないし、どう供養するのが正しいのか、答えが出ないまま悩んでしまうこともありますよね。

でも一つお伝えしたいのは、「自分を罰することや戒めが供養ではない」ということです。
供養は、あくまで子どもの魂を安らかにするためのもの。だからこそ、貴方が「子どものために幸せに生きる」ことも、供養の一つになるんじゃないかと思います。

私の好きな著名人の美輪明宏さんは「この世に生まれてこられなかった魂は、あなたの心の中に生き続けています。悲しみや罪悪感ではなく、愛をもって思い続けてあげてください。」と話しておられます。
生まれてこれなかった魂も、貴方の心の中にいつまでも存在し続けるから、貴方の苦しみや戒めを、同じようにその魂も感じてしまします。

だからこそ、罪悪感で手を合わせるのではなく、「あなたが良い世界を感じられるように精一杯生きます」「わたしはいま幸せですよ」と、前向きな祈りに変えてみてください。
「その魂」に恥じない生き方をするために、「今日をどう生きるか?」を考える習慣を持つのもいいかもしれません。

あなたが苦しむことを、水子は望んでいないはずです。あなたが笑顔で生きることこそ、最高の供養になるのではないでしょうか。

2025年3月3日 14:00
{{count}}
有り難し
おきもち

質問者からのお礼

相談に乗ってくださり
ありがとうございました。

前向きに生きるのも
罪悪感をなくすのも少しずつになりそうですが、頑張りたいと思います。

ありがとうございました🙏🙏

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ