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運命だったのか

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二回目の相談になります。
よろしくお願いします。

私は結婚し子供が授かったことで引っ越しをし、あたらしく新居を購入しました。
主人の給料で購入できるところがなかなかみつからず、たまたま通りがかったところに分譲地があり、値段も安めで割と広いところだったので、主人にはなし購入をきめました。
その土地の環境を全くみませんでした。

そこは幹線道路沿いで毎日毎日車が通り、うるさくて窓を開けられず、外に出ても車の通りや人通りが多くて、まったく落ちつかず家にいてもイライラしたりモヤモヤばかりして本当につらいです。

引っ越ししたいですが、現実は難しいです。
こうなる運命だったのでしょうか。
このままここで一生暮らしていかないといけないのでしょうか。
落ちつかなさすぎて毎日毎日落ち込んで、鬱になりそうです。
どうしたらいいのでしょうか。
宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

運命とあきらめるか、現実と受け止め切り開いていくか

まなみ様はじめまして。ご相談拝見しました。お住まいの悩みは生活の中心であるがゆえに大きいですね。
さて、現在の土地との出会い、住宅の購入を運命ととらえてしまいますと、まなみ様の人生から主体性が失われてしまいます。
運命とはこれまでも、そしてこれからもどうなるか決まってしまっているということです。その中ではどうあがこうが未来は決まってしまっているのですから、「なぜわたしがこんな目に合うのか」という苦しみしか生まれてきません。

まなみ様の人生は「これから」変えていくことができるかもしれません。そして実は、「これから」どうするかということが「これまで」の時間をも変えていくのです。
普通なら「これまで」が「これから」を決めていくと考えます。土地・住宅の購入を失敗した→毎日の生活が辛い、という具合です。
しかし実際にはそうではありません。いや、そうでなく変えていくこともできるのです。

新しい土地・住宅の購入のために生活費を切り詰めたり、必死で働くこともできます。もしくは幹線道路に近いのだから車での外出には便利でありますし、現在の環境を受けとめて、むしろ楽しんで暮らしていこうと発想を切り替えることもできます。

現実はそうかんたんではありませんが、「これから」どう生きていくのかまなみ様には自由が与えられているのです。それは未来は変えられるかもしれないという希望です。
「これから」のために「今」どのように生きていくのか定まれば、今嘆いている過去さえもまなみ様に与えられた必然のご縁であったと引き受けていくことができるのです。

嘆いても、悔やんでいてもそれだけでは現実は変わりません。まなみ様は過去を生きているわけではないでしょう。土地の購入に失敗したという過去に現在まで侵されてしまっては苦しいだけです。
むしろ、「今・これから」どうするかで過去を塗り替えていきましょう。
現実にはけして思い通りにはなりません。しかし、思い通りにならない中でもどのように生きていくのか私たちには自由が与えられているのです。

ただ嘆き、苦しんで生きていくのか、現実を切り開こうと自分を変えていくのか・・・どう生きていくのかはまなみ様の自由であります。
くじけそうになったらまたいつでもご相談ください。ともに現実を切り開いて生きていけますよう念じております。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

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