子離れして生きる自分の道が見えない
2ヶ月ほど前に相談したものです。
あれから、途方に暮れながらも悩み、心を落ち着かせ正しい道を見つけようと努力したのですが、うまくいく日もありました。心穏やかに、過ごせる日もありますが、今日は息苦しいほど辛いです。
前回に引き続き子離れがうまくできず、娘の心配をして、でも口出しはすべきではないと思い、口も手も出さず一人でしんどくなっています。こんな感情があるということは、前と何も変わってないということなのかなと思います。
もう一つは、今後私自身どう生きるかです。
これからの私の役目はお金を稼ぐことだと思っています。子供たちがやりたいことをできるように、黙ってお金を用意すること。
今のパートを辞め、もっとお給料がよく、私自身がやる気と情熱と執念をもって働ける仕事に就きたいです。そのために資格を取りたいのですが、こんな状態なので勉強に身が入りません。転職する意欲をなくすこともあります。そんな自分に自己嫌悪して焦って、また苦しくなります。
前回のお言葉で、途方にくれることが大事。逃げずに悩んで自分の道を見つけるようにとありました。今は苦しむ必要があるのでしょうか。根本的に考え方が変わってないから辛いのではないでしょうか?具体的にどうしたらいいのかもう一度アドバイスいただけないでしょうか。
以前より感情に波が出た分、とてもしんどいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ゆっくり子離れ
過保護母様
釋慧心と申します。
ご心配なのは分かります。
子離れってなんでしょう。
親子の形なんて様々なのです。
当たり前ですが、貴女とお嬢様の親子は世界中で一組限りです。
誰も真似が出来ませんし、誰かの真似も出来ません。
それが素晴らしいのです。
親と子も、離れる必要はございません。
嫌でも必ず離れていかなければならないのが娑婆の世です。
10年後20年後の話しとちゃいまっせ。
いつか分かりません。
すみません、関西弁で書いてしまいました。
兵庫県とございましたので、つい。
そしてお嬢様は貴女の分身です。
髪の先から足の爪先まで、100%貴女産なのです。
親以外から出来ているものは何一つございません。
ですので心配は当たり前です。
過保護母様は、至って正常ですよ。
但し、心配を干渉で表すのは変えていきましょう。
お嬢様は大人になる過程です。
干渉を「心配」「有り難い」とは受け取ることが難しいかも知れません。
疎ましいと受け取られてしまわれると、こじれてしまいかねません。
そして、お嬢様はお母様の分身ですが、
人格と人生は別々です。
我々は、皆一人乗りの車に乗っておりますよ。
その車、ブレーキはついてないわ、バッグも出来ないわ。
更に困ったことに、いつ壊れるか分かりません。
貴女も私もお嬢様もそんな車に乗っております。
漢字って上手く出来ているなと思うことがあります。
親という字、
「木」の上に「立」って「見」るとなっております。
気持ちを整えて、落ち着いて親の目でお嬢様を見ていく練習をしましょう。
親だって、はじめから高校生の親ではありません。
お母様も高校生のお嬢様の親は初体験です。
まずは、その中で本日今日只今、お嬢様が元気に通学していることを喜びましょうよ。
笑顔が見れたこと、朝、おはようと交わせたこと。
喜ぶんです。
良かったな!良かったな!と心で反復して練習したら出来ます。
次にお嬢様の何か好きなこと、好きなアーティストとか洋服とか、アンテナを張ってリサーチしましょう。
お嬢様と共通の趣味を持つのです。
何をしているかと言いますと、お嬢様が彼氏や日常のことを話しやすい環境を整えるのです。
やるべきことが分かれば心に余裕が生まれます。
マイペースでやれば大丈夫です。
また困ったらお話してくださいよ。