ウチの従兄弟も同じパターンです。
お坊さんの従兄弟もそうなのですから大丈夫です。

今年の大河ドラマの主人公は次男で源二（次）郎です。
でも、お兄ちゃん（長男）は源三郎です。
だから大丈夫です。400年も昔の人だってそうなのですから大丈夫です。

同時期豪商に茶屋四郎次郎という人がいます。
もはや四男なんだか次男なんだか意味が分かりません。
しかも当主が襲名する名前なので兄弟で代替わりした結果、長男が四郎次郎で次男も四郎次郎というワケ分からん展開に。400年前の人の方だって代々こうなのです。だから大丈夫です。

大河ドラマ繋がりでいうと、豊臣秀吉の甥っ子にして養子の豊臣秀次（ひでつぐ）さん。
甥っ子時代は長男で、養子に入ってからも長男扱いなのに秀『次』です。
んでもって秀次さんの悲劇回の視聴率は17.0%でした、だから大丈夫です。

こんな話もあります。戦前、アメリカの将軍が日本の研究をしました。
どうやら日本人は子供に生まれた順番の数字を付けるらしい。太郎、次郎、三郎、四郎、五郎…フム、なるほど面白い発想だ。
数ヶ月後、アメリカの将軍は絶望しました。「こんなに精力的でパワフルな民族にどうやって勝てというのだ！！！」大日本帝国海軍を率いてアメリカと対峙した日本の将軍の名前…山本五十六。当然、五十六男なワケがありません。だから大丈夫です。

ちなみに三菱の創設者、岩崎弥太郎のお父さんは弥次郎です。そのまたお父さんは弥三郎です。３→２→１です。だからどうしたって？どうでも良いのです。だから大丈夫です。

古代中国に太公望と呼ばれた人がいます。太公さまが望まれた人物だから太公望です。さぞや美人だったのだろうって？残念！めっちゃおじいちゃんな仙人です。何の話でしたっけ？そう、太いの字が付いてたからって長男の意味とは限らんのです。だから大丈夫です。

「太平の眠りを覚ます上喜撰（じょうきせん） たつた四杯で夜も眠れず」のネタをブチ込もうと思ってググってみたら太平じゃなくて泰平だったでござる。まぁ良いや。だから大丈夫です。

江戸初期のとある剣豪は子供の頃が七郎、大人になってからは三厳（みつよし）、通称が十兵衛です。数字とは何だろう（哲学）。だから大丈夫です。

太一字で字数制限いっぱいまで書けるのです。だから大丈夫です。さぁ、態度を大にして叫びましょう。大丈夫です！と。

大慈

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家（捨戒済み）。仮面系お坊さんYouT...

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子供ができてから名前を考えるのに使える時間って、意外に短いですからねぇ。
誰でも、完璧な名前なんてつけられないのかもしれません。
しかし、つけてしまったのは、やっぱりその名前が良かったからではないでしょうか。
他人からの評価を気にするのは、悩み苦しみの原因になります。
つまり、煩悩です。
名前について心配が生じたら、心の中で「これは煩悩だ」と思ってください。
煩悩は、マーラという悪魔に喩えられる場合があります。
お子さんの名前が悪いのではありません。
悪魔マーラが、たなたを惑わせようと企んでいるのです。
悪魔(煩悩)に騙されないでください。
悪いのは名前ではありません。
名前のせいで悩んでいるのではありません。
煩悩のせいで悩んでいるのです。
どんな名前に替えても、煩悩は同じように攻撃してきたはずです。
だから安心してください。
煩悩以外には、現実には問題がないのです。

願誉浄史

がんよじょうし。浄土宗教師。｢○誉｣は浄土宗の戒名に特有の｢誉号｣です。四...

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