あー全部言ってしまいましたか…誠実ではありますが、彼もそれを知るまではきっと、「知ったら自分がどう感じるか」は想像していなかった、分からなかったのでしょうね。
女性はね、秘密を持っていていいと思うのですよ、私は。基本的に女性の方が「いま」に生きていますが(別れた旦那の名前を忘れることがあるそうです)、男の方が引きずり思い出を美化したりします(元カノの写真を取ってあったりする)。あとユーミンの古い歌にもあるでしょう、「男はいつも最初の恋人になりたがり 女はいつも最後の愛人でいたいの」って(知らないかハハ…)。その神話はね、できれば守ってあげた方がいいの。知らない方が。
ともあれ、もう話してしまったなら仕方ない。でも「それを言われると、私は辛いわ」くらいは言ってあげても良いと思いますよ。彼が「俺は正しい」ばっか思っていて、「この発言が彼女を傷つけている」ことに気づかないと、ひつこくなるから(彼が自分の意見を通そうとする時の武器・お決まり発言になるから)。
あとね、自分で感情に突き動かされているのを自覚しているのはいいことだあと思います。恐らく彼との間にお子さんを授かれば、遺伝子的に強い子になると想像します。ただ、彼と貴女の価値観の開きは大きいはずですから、その歩み寄りは覚悟しなければなりません。「私が幸せになるために、彼と一緒になる」のは大変結構ですが、「彼も幸せにしつつ、私も幸せになる」のは結構困難な道だと推測します。けれど、それ実は誰が相手であっても同じこと。結婚も人生も全部が勉強です。辛いことは多いです。「せめて彼と一緒に勉強しよう、彼から学ぼう」と思えるほどの人を選ぶのが、我々シャバに生きる人間ができる、せいぜいのことなのです。
追伸
「お礼」、拝読しました。彼もきっと、聞いてしまった事を後悔したのでしょう。これら文章から、貴女が彼をよく愛している事を感じます。応援していますよ。

佐藤良文

光圓寺

一般大学（一般的でもないが…）から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...

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