占いに依存
私はいま、お付き合いしている人がおらず、将来結婚できるか不安でいつも占いを気にしています。
無料で見れる占いはもちろんお金を支払って運勢を見ていただくこともあります。
占いが気になって、つらいです。
早く解放されたいのに、恋人もできず、結婚も遠ざかって居るような気がして、不安です。
もちろん占いの結果がいいから、悪いから恋人ができることはないとわかっているのですが、なかなか依存心を解放できません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
占いは「頼る」ものではなく「活用」するもの
私は、占いは迷信ではなく学問のひとつだと思っています。ですから、占いを信じるあなたを否定しません。
ただ、医者やあらゆる職人がそうであるように、占い師も玉石混交です。
巷の健康情報やニュースがそうであるように、占いの情報もまた、玉石混交です。
ですから、あなたには「占いをどう上手く活用するか?」という視点を養って頂ければ良いな、と思いました。
まず、前提として占いとは「可能性を示唆する」だけです。ぜひ、行動に移してみて下さい。実際にあなたが行動に移さなければ、物事は動いて行きません。「宝くじが当たる可能性が高いです」と言われても、実際に宝くじを買わなければ、おそらくほぼ当たらない、ということです。
あなたが今後、占い師さんのもとへいくときは、次のことを気にかけてみて下さい。
1…「恋人ができますか?」ではなく、「恋人ができるために、自分には何ができるでしょうか?」というような、解決策を求める形で質問する。信頼できる占い師ならば、相談者の身の丈にあった現実的な提案をしてくれると思います。
2…「○○しなければ後悔することになる」「あなたは絶対○○すべきだ」など、自分の提案に従うように強制する占い師は近寄らない。占い師はあくまで他人です。他人に人生の決定権を丸投げするところから、依存関係は始まります。要注意です。最終的に人生の舵取りするのは、まぎれもない自分自身だということを忘れずにいて下さい。
ところで、私が誰かにアドバイスを頂くとき、大切にしていることがあります。
それは、自分が目指したい価値観を身につけているか?ということです。
明るく幸せになりたい、と思うのであれば、暗くて不幸そうな人のところに教えを乞いには行きません。
優しく上品に振る舞いたい、と思うのであれば、意地悪で下品な振る舞いをする人のところには教えを乞いには行きません。
だって、幸せな人、上品な人のほうが、「どうしたら幸せになれるのか」とか「上品な振る舞いができるのか」という問いに、より的確なアドバイスをすることができるからです。
最後に余談ですが、もし占いの基礎や客観的な理解を深めたいと思ったら、少々かたいですが平凡社新書から出ている『星占いのしくみー運勢の「良い」「悪い」はどうやって決まるのか?』(石井ゆかり・鏡リュウジ著)がおすすめです。
以上、参考になれば幸いです!
質問者からのお礼
ありがとうございました。
占いに依存することではなく、活用することを念頭にしていきたいと思います。
アドバイスをいただけてすっきりしました。