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姉の死と、罪悪感

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

初めての育児に目まぐるしく過ごしていましたが、突然姉を亡くしました。

姉は不妊治療をしており、表向きは明るく振る舞い、私の妊娠出産も祝福してくれましたが、互いに気を遣い直接会うことは避けていました。
そんな中、姉は脳卒中で倒れ、脳死判定を受け、そのまま逝ってしまいました。
1度だけ見舞いに行けましたが、もうその頃には終わりを待つのみ……という状態で
赤子を抱えた自分は何も出来ませんでした。

喪があけた今も、姉を思い出しては苦しくなり、かけられなかった言葉が溢れて止まりません。
それでも赤子は日々成長し、私を良くも悪くも振り回してくれています。
なんだかんだと、私は赤子のお陰で救われていて、幸せなのだと思います。

ですが、幸せであればある程、姉もこうして自分の子を授かりたかっただろう……
夜泣きや癇癪を起こされても、姉だって辛くても味わいたかっただろう……と思ってしまいます。
幸せであればある程、心苦しいです。

優しく、闊達で、親孝行で、信心深く、面倒見のいい姉でした。
私よりよほど、母親に向いていたと思います。
なんで姉がいないのかわからない、そんな虚無感が度々襲いかかります。
一生、この気持ちを昇華する事は出来ない気がします。

姉に対する負い目のようなもので、幸せになる事に申し訳なさが拭いされません。
それがまた、赤子に対して申し訳なくて、親として情けないです。

姉の死は、どうしようもなかったものだ、とわかってはいるのですが、
どうすればありのまま受け入れられますか?
この、罪悪感のような気持ちは、どうしたら鎮まりますか?
ご鞭撻頂けると、ありがたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏さまに支えられながらの人生を。

それは、お辛いですね。。。
大切な人を失う苦しみ、自分だけが 生きている しんどさ。頭では、現実をありのまま受け入れていこうと思っていても、私たちの心は、そう出来ず、申し訳なさや虚しさに、押し潰されそうになります。
人として生を受けた限り、生老病死を逃れることは出来ません。愛する人との別れを免れることも出来ません。だから、苦しいんだよね。。。

どんな命も、その生涯を精一杯 燃やして生きぬきます。お姉さんも、また、家族に愛された生涯だったと思います。
亡くなられても、私たちがしていける、出遇っていける縁があります。仏教では、阿弥陀仏に願われているこの命。往生した者は、私たちを導く仏となると、説かれています。それが阿弥陀仏の救いです。私たちが、亡き人を想い、手を合わせる身になっていけるのなら、亡き人は間違いなく仏になっておられることでしょう。

共に、この人生を、阿弥陀仏の救いに支えられて生きましょう。亡き人に手を合わせていきましょう。思い出して涙する日も、いつの日か必ず浄土で会おうと笑顔で約束する日も、子育てを頑張りながら 見ていてねと成長を報告する日も、いつだって あなたの側で、仏様は一緒です。
私も、そうやって、支えられながらの人生ですもの。
共に、仏縁を大事に、手を合わせて、参りましょう。
そして、安心して子育てしてくださいね。
身体 無理のないように。笑顔のママで。

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おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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見守りなさってくださいます

拝読させて頂きました。お姉様がお亡くなりになられてさぞお気を落とされて悲しい思いをなさっておられることかと読ませて頂きました。あなたのお気持ちをお察し申し上げます。
そしてお姉様が仏様に導かれた仏様の元に生まれ安心してご成仏なさって頂きます様にと心よりお祈り申し上げます。

必ずやお姉様は仏様の元で心安らかにご成仏なさり、そしてあなたをお子様をいつもいつもお見守りなさってくださいます。
あなたはそのお姉様の思いをしっかりと汲んでこれからお子様をお育てなさってくださいね。
それがお姉様の供養にもつながることでしょう。お姉様とあなたとお子様のご縁は永遠です。
片時も切れずにつながっていらっしゃいます。
どうぞ前を向いて明るく健やかにお子さんを育ててくださいね。笑顔で見守るお姉様が必ずあなたのとなりにいてくださいます。安心してこれからの未来をお子様とご家族とお過ごしなさってくださいね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

中田みえ様

ありがとうございました。
子を望んで叶わなかった姉の墓前に向かっても、
赤子を抱えている自分はどう見えているのだろう?と
申し訳ない気持ちがいっぱいで……
手を合わせることが精一杯でした。

でも、家族だけでなく、たくさんの友人に愛され
今なお墓前に花の絶えないあの姉ならばこそ
きっと、優しく見守ってくれる仏様になれているはず……と
少し前向きになれた気がします。
次のお墓参りでは、姉に、自分のことを話すことが出来そうです。
お優しいお言葉、ありがとうございました。

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kousyo Kuuyo Azuma様

これから先、楽しいことも苦しいことも、姉が立ち会うことはないのだ、と
思い込んで塞ぎ込んでいた自分に気付きました。
姉との縁は切れない、そう思えたら、心が少し軽くなったようです。
不妊治療は身も心もつらかったでしょうから、姉は解放されて安らかでいるのかもしれません……

遺された辛さはまだまだ癒えませんが
父母のこと、子のこと、自分のこと、姉がそばで見守ってくれると信じて
日々思い、供養をしていきたいと思います。
あたたかいお言葉、ありがとうございました。

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