私はいらない人間でしょうか
先日ご相談させて頂いた花華です。
実はうつ病と診断され通院中なんですが
4日ほど前頭痛薬を大量摂取して
救急搬送されました。
でも結局死ねず目が覚めたら
病院のベッドの上でした。
それから入院してしまったこと
仕事に出られないことを上司に連絡し
2日後退院しました。
仕事復帰をした日真っ先に
同僚に謝ったところあっはーいという
冷たい返事が返ってきて
なにか手伝おうとしても
あーこれは誰々さんに頼むからいいよと
何も頼まれず退勤時間も
元気だと言ってもでももう落ち着いてるしと言われ
じゃあこれ終わったら帰るねという感じです
他のスタッフや店長は楽しそうに大声で
笑っててそれにもイライラします
いけないことをしたのは重々承知です
でも風邪で休むことはよくて
精神的理由で休むことは理解されないのでしょうか
やっぱり私の居場所はどこにもなくて
私はどこにいても嫌われ者なら
今度こそ間違いなく死ねる方法を
探さないとと思う毎日です
私の生きてる意味
生まれてきた意味はあるのでしょうか
長文失礼しました
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなただけの命じゃないよ
あなたには親がいますか?
あなたには兄弟がいますか?
あなたには親戚がいますか?
あなたには友達がいますか?
この中のだれか一人でもいるなら、命をどうこうしようなんて軽々しく考えないで下さい。
決して、鬱を軽く見ているわけではありません。
ただ仕事柄、今まで何人も鬱や他のことが原因で自から命を絶った人を見てきました。
そのご家族、ご親戚、お友達、ご近所の方を見てきました。
あなたは「ごめんなさい」ですむと思っているかもしれませんが、もしあなたがいなくなってしまったら、まわりの人にどんな悲惨な運命が待っているかご存じですか?
息子さんの死を悔やんで首を吊ったお母さんがいます。
娘さんの死を悔やんで同じように鬱になり橋から飛び降りたお父さんがいます。
奥さんの死を悔やんでお酒におぼれ廃人同様になってしまったご主人がいます。
兄弟の死で両親と仲違いして、自宅に火をつけた息子さんがいます。
ご近所に白い目で見られて引っ越さざるを得なくなったお家があります。
お友達の死を気にして人付き合いが出来なくなってしまった女性がいます。
十数年経っても周囲の目を気にしながら小さくなって暮らしているご家族がいます。
あなたの命はあなただけのものではありません。
あなたが気がついていないだけで、
あなたを必要としている人が、あなたのまわりに必ずいるのです。
悲しみを無理矢理つくってしまうと、悲しみの連鎖を生みます。
あなたが今陥っている困難は、あなたが生きていてこそ、立て直すことが出来るのです。
一人でいろいろ考えないで、必ず誰かに相談して下さいね…
とにかく急ぎご回答させて頂きました。
花華様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
先ほどにご質問を拝見致しまして、とにかく急いで回答しないといけないと存じました。
まず少し気持ちを落ち着かせて下さい。そして、ご自身を責めないで下さい。どうか鬱病と診断されていることを会社に伝えて、休職手続きに入って下さい。
鬱病による休職に関しましては、以下の問いの拙回答をご参照下さいませ。
問い「人間関係でうつになりましたが、休職の決断ができません」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002980844.html
そして、家族、医師、カウンセラーともよく相談して、まずは心身共にゆっくりと休み癒して頂けるように調えて下さい。とにかく、何よりもこれ以上、悪化させないようにすることが先決です。
また、先ほどに回答致しました下記の問いへの拙回答もどうかご覧下さい。あなたは決して一人ではないことをしっかりと知って頂いて、色々と今は周りに助けを求めて下さい。
問い「婚約者と死別しました」
http://hasunoha.jp/questions/1333
『・・簡単に無責任なことは言えませんが、とにかく生きて、生きて、生き抜いてほしいと存じます。生きることは、本当に難しいことです。生には老病死が常に隣り合わせにあります。そして、何よりも私たちは、一人でこの世で生きていけるような単純で簡単な存在では全くありません。無数の縁に支えられて、助けられて生きることができております。・・命をつむぐというのは、そういった様々な縁による支え、助けがあるということでございます。そのようなありようをしっかりと理解して頂いて、どうか決してご自身の命のことを無下に、粗末に考えてしまわれないようになさられて頂きたいと切に存じております。・・そして、人生、この先にもうまくいかないこと、失敗や後悔も当然にあることでしょう。その時には、△△様をはじめとして、そばで貴女様を応援してくれている無数の存在がある、あったことを思い出して下さいませ。○○様は決して一人ではない。このhasunohaだってございます。また苦しいとき、つらいときには、どうぞ頼って頂いてご質問下さいませ。お幸せを心から祈念申し上げます。・・』
川口英俊 合掌
いらない人間はいません
花華さん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺 觀音寺の中村太釈です。
頭痛薬を大量服用して救急搬送され、一命を取り留めたのですね。
職場復帰しても、花華さんが必要とされていないように感じてイライラするのですね。
いらない人間は一人もいません。2種類の人間があるだけです。
表に立つ人と、縁の下の力持ちをする人。
例え話です。
三階建ての家を早く建ててほしいというお金持ちがいました。
大工さんは、しっかりとした基礎工事が必要なので、深く穴を掘りました。
お金持ちは、深く穴を掘る大工さんを叱りつけました。
「なんで穴を掘っているのだ!私は3階建ての家を建てろと言っているのだぞ!!」
困った大工さんはお金持ちに聞きました。
「ではどうしたらいいのですか?」
「1階や2階なんてどうでもいい。早く3階だけを立てろ!」
基礎があって、1階と2階があって3階があるのです。
人間社会には基礎になる人、1階になる人、2階になる人、3階になる人がいます。
どれ一つ欠けても人間社会は成り立たないのです。
花華さんは、必要な人なのです。