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他人に子どもができるといちいちショックを受ける。

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有り難し有り難し 19

モラハラの父と、苦しめられる母という家庭に育ち、自分は絶対すばらしい家族を作るんだと誓いました。

子どもは不妊治療の末、一人しか授かりませんでした。それでも仲良し家族を作ることができ、一人娘はもう20代後半で独立しています。

最近、若い後輩たちがおめでたラッシュです。不意にその報にふれるとき、とても落ち込んでしまうのです。ああ、なんてみんな健康なんだろう、子どもができなければいいのにと。皆からは良い人だと慕われていて、我ながらとんでもないやつだなと思います。

先日は大好きなラジオ番組のパーソナリティの方の妊娠が発表されました。その話が出てきたら嫌なので、その番組を聴くこともできなくなりました。

一生、人の妊娠、出産に怯えなければいけないのかと思うと、あきれるし、情けないです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

娘さんとお幸せに。人は関係ないです。

素晴らしいじゃないですか。お一人だけでも授かったんですもの。
その子を育て上げもう成人して独り立ちしている。
私は先天的に子供を産めない体です。うらやましく思います。
人は人、私は私です。なにも怯える必要はありません。
今の日本は少子化時代。一人っ子の家庭の方が多いです。
それを成就なさったのですもの、何が問題ですか?
一人授かるのに不妊治療でご苦労はなさったでしょうけど、授かれたじゃないですか。
何度も治療を受けながら結局授かれなかった方も多いのですよ。
娘さん、そして将来のお孫さんという夢があるのですもの。自信を持って歩んでください。
ちなみにお釈迦さまは、出家・修行なさる前に男の子を一人授かりました。嫁と子を捨てて出家しました。これが仏教の始まりです。それ以来僧侶は妻帯子作りは禁止されています。日本では親鸞聖人がその禁を破って子供を作りました。それが現在の日本仏教に続いているのですが、仏教国の中では特殊な例です。
人の妊娠・出産なんて関係ないじゃないですか。気になるのなら、出家して尼さんになれば全く気にならなくなりますが、それはそれできつい修行がありますので、現時点ではお勧めできません。

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有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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