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不幸が重なるとき

回答数回答 2
有り難し有り難し 30

妹が心の病になり入院することになりました。
その心労が祟ったのか今度は母が体調を崩して入院になってしまいました。
その上19年可愛がっていた愛猫の死も重なり、毎日生活していても心が曇っています。
前向きでいようと思うのですが一人になったりすると不安からか涙が出ます。
気持ちを保つにはどうしたらよいのでしょう。
立て続けに色々起こって気持ちの整理がつきません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

もう悪いことは起こらない

消しゴムさん、はじめまして。質問を拝読いたしました。

消しゴムさんの妹が心の病で入院し、お母さまも体調を崩して入院、愛ネコも亡くなってしまい、消しゴムさんは不安から涙が出てしまうのですね。

結論から言うと、消しゴムさんはおそらくこれ以上悪くなることはないでしょう。今が底を打っているので、これからは運気が上向いていくと思います。

お釈迦さまもどん底を経験しておられます。
お釈迦さまが出家する前は、大きな国に囲まれた小国の王子様でした。いつも両側の大きな国がお釈迦さまの小国を占領しようと虎視眈々と狙っていました。
ついに、お釈迦さまの国を攻め滅ぼそうと隣国が攻めてきました。進攻する途中の道で、お釈迦さまが瞑想をしていました。「お釈迦さまは殺すな」と命を受けていた兵士たちは、仕方なく引き返しました。翌日も進攻しましたが、同じ場所でお釈迦さまが瞑想していたため兵士たちは諦めました。3日目に進攻するとお釈迦さまの姿が見えません。ついに、お釈迦さまの故郷である小国は攻め滅ぼされてしまいました。
つまり、お釈迦さまは故郷を失ってしまったのです。

この故事から「仏の顔も三度まで」ということわざが生まれました。

故郷を失ってもなお、お釈迦さまは教えを説き続けました。悲しみのどん底を経験したにもかかわらず。

お釈迦さまも人生のどん底を経験しました。消しゴムさんは今がどん底ですが、これから必ず良くなります。
消しゴムさんが前を向いて歩いていくことができるよう、祈念しております。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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これからの未来を

拝読させて頂きました。妹様の病い、お母様の入院そしてペットのニャンコちゃんの死と今あなたにたくさんの辛く苦しい悲しい出来事が押し寄せていらっしゃっるのですね。人生苦楽の連続とはいえ本当に心休まる間もないほどに大変な思いをなさっておられることかと思います。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
亡くなられたニャンコちゃんが正しい仏様のもとに導かれて仏様のもとに生まれて心やすらかになりますようにとお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏
そして妹様の病いが回復なさいますようにとお母様のご体調が回復なさいますようにと心よりお祈りさせて頂きます。

あなたも幾多の苦難にあい心も身体も大変お疲れなされておられるのではないでしょうか。ですからあなた自身もまずはしっかりと心も身体もやすめてください。そして疲れを癒して頂き、英気を養いください。

災いが続いて心身疲労の状態にあるとどうしても前向きに考えることはできませぬ。
まずは自らの心と身体の管理をなさり状態を安定させ頂きますようにと願います。
人生はそれぞれにこれからも続いていくのです。その中には苦難もあるでしょうし、恵みや喜びもあることでしょう。先のことは誰しもがわかりません。それでも今もこれからも私達は自分の人生や周りの人たちとの生活にしっかりと目を向けて生きていくことは大切なことです。
くじけそうになるときもこれからもあるでしょうが、しっかりと休んで体調を整えて頂き真摯にお向き合いなさってくださいね。
今は感じることができないかもしれませんがあなたも妹様もお母様もたくさんの方々やご先祖様や仏様に見まもられて支えられて生きておられます。あなたが可愛がっていらっしゃったニャンコちゃんにもこれからも見まもられて生きていかれるのです。
このような時だからこそ余計に普段気がつかない周りの人たちやものごとやご先祖様とのご縁も大切に感じて頂き、我が身の糧になさって頂きたいと切に願います。
妹様やお母様が回復へと向かい、あなたやご家族の皆さんそして身近な皆さんが共にそのご縁を大切になさりお互い助け合いながらこれからの未来が明るく開けて参り心豊かな毎日をお過ごしなさって頂きますようにと心よりお祈り申し上げます。
災い転じて福となす、人間万事塞翁が馬です。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
じっくり読ませていただきました。そして心の奥底から力が湧いてくるような気がしました。いや、気がしたのではなく、前向きになる力をいただきました。
いただいたお言葉を心に置き、毎日を大切に過ごして、また家族みんなが心から笑顔になれる日を思い浮かべながら過ごしていこうと決めました。
ありがとうございました。

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