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日本を離れたいと思ってしまう

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はじめまして。私は4人兄弟で、妹が1人(中学生),弟が2人(小学生)がいます。母は生きておりますが、父は私が高校生のときに亡くなりました。当時兄弟がまだ幼く、早く自立し、自活してほしいと言われ高卒で働き始めました。
私は大学に行きたかったのですが、経済面で大変厳しくなると思い、断念しました。しかし働き始めてから五年、貯金をはたいて英語の勉強をはじめました。小さい頃からずっと海外に行きたかった気持ちがありました。友達も少しずつ増えてきて、毎日仕事後に英語を2時間ほど勉強をしています。しかし、勉強を始めてから、とても楽しく、海外に行って勉強をしたいと思うようになりました。

親や親戚は反対します。もともと宗教心が強い家庭で、(親戚一同)あなたは今の仕事にあっている、やめることは許さない、行ってもうまくいかない等いわれます。
なぜ、やっと自立して親や親戚から離れたと思ったのに、また口を出されなければいけないんだろうという気持ちもあります。(私が働き始めてから援助はありません。一人暮らしで生活しています)
正直今まで頼ったりしなかったのだから好きにさせてほしいとも思ってしまいます。宗教心から離れたいという気持ちもあるかもしれません…とても閉鎖的な家系です。また、職業ゆえに職場も閉鎖的で、たまにとても息苦しく、辛くなります。
私は、海外に行きたいです。もっと英語を勉強したい、あちらで働きたい。

一度でいいから、日本を離れたいです。

長くなり申し訳ありません。アドバイスいただけたらと思います。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

海外に行っていったい何をやるのか

ご家族の心配もよくわかりますが、やりたいことをやるというのは、悪いことではないと思います。特に、いま、英語をいきいきと学んでいられるとのことで、何よりです。
しかし、お仕事を辞めてまで、英語を学んで、いったい何をしたいのでしょうか。海外に行かれるのであれば、休職だけでもいいかと思います。
英語を学んで、その後、その英語で何を伝えたいのかどんな仕事に就きたいのか、そこをしっかりと持たないまま、海外留学をして、その後帰国し、やりたいことも見つからず、だらだらと生活している人はたくさんいます。
英語を使って何をやりたいのかをはっきりさせれば、ご家族も説得できるかもしれませんよ。気持ちよく海外に行くためにも、そこははっきりさせておいた方がいいです。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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海外に行って英語を勉強するのはいいとして

誰が何と言おうとあなたの人生です。また、家族に対して負うべき義務みたいなものを果たして来られたのですから、あとは好きにさせてくれとおっしゃるのも理解できます。

ただ、不安に感じますのは、海外に行って英語を勉強して、そして、それからどうなさるのかということです。もう少し具体的かつ現実的なビジョンをお持ちになることをお勧めします。

私はカナダの日系人のことを調べていますので、その地の生活ぶりなどは少しだけ知っています。これからの超高齢社会の日本で生きるより、資源産出国で社会保障も日本よりしっかりしているのが加奈陀です。ことにアルバータ州は寒さを除けば暮らしやすいように思います。今は市民権も比較的得やすいようです。しかし、すべての英語圏の国々がそうだとはいえません。いったいどこでどんなふうに暮らすのか、永住するのか、一時滞在なのか。勉強中心か、働きながら英語を学びさらに他の資格や技術を身に着けていくのか。何もあなたの文章から伝わってきません。

基本的なお考えは間違っていないと思いますが、どこの何をしにいくのかが見えるよう、よくお調べになっては如何でしょう。

追記
私たちの浄土真宗ではご先祖様は仏さまになられていると考え、ご先祖が私たちにある種の縛りをかけるとは考えません。私は生まれてからずっと浄土真宗ですから、ご家族のお考えは理解しづらいです。私たちの教えはもっと自由ですから。
自衛官ということですから、公務員で安定しているのかもしれません。しかし、先日、防大出の海上自衛官だったお坊さんが、「自衛隊は自殺が多い」とおっしゃっていました。
外国、英語圏の国といっても千差万別ですが、よい選択をすればこれからの日本で暮らすより客観的によい人生を送ることもできるかもしれません。社会保障や医療の面で安心で有望な未来を築けそうな国で暮らすことをご先祖様が拒まれるということには納得がいきません。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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飛び出してみれば

「あちらで働きたい」と書かれているので、それを具体化すればいいんじゃないかと思いますよ。ただ、どんな仕事をしたいのか、学生に戻るのか、それは決めておかないと・肚を据えて行かないと。若しくは予算を区切り、「このお金を使い果たしたら終わり」ですね。
ともあれ、今の状況で外の国を見に行くのはたいへん結構だと思います。
「^_^先祖が望んでいない事」についてですが、どなたかご親戚が依り代になられているのでしょうか?それとも、結局「親」という事ですか?「ご先祖」は一人ではないのですから、そのご意見は多様であるはずで、つまり抽象的なはずです。
んー、「実質的に一族がそのまま集落」という程でなければ、飛び出しちゃって何ら問題ないと思います。「一族イコール集落」という世界であるなら、まぁ戻ってきた時は別の所で生きるよりありませんでしょうか。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます…
はい、まさにその通りだと思います。
行きたいだけなんです。勉強がしたい、海外に行ってみたい、今のところ目標も具体的なゴールも見えないままなんです。
今必死にいろいろ調べていますが、こころのどこかで(どうせ受け入れてもらえない)と考えてしまいます。
私たちは先祖供養をする宗教で、先祖が望んでいないことをするとうまくいかないといつも言われていたので、どうせ今回もだめだと、心のどこかで制限をかけてしまう、心の縛りがあるんです。前に進めないんです。
具体的な目標をたてたいのに、どうせどうせと葛藤が生まれるんです。
追記になってしまい申し訳ありません…どうかご回答ください。

先程のコメントは藤岡様あてです。
(システムがよくわからずすみません)

邦元様、ご回答ありがとうございます。
はい、本当にその通りです。
ただ、私自衛官のため休職はできません。やめるか続けるかなので…

よく考えてみます。
ありがとうございます!

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