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母の気持ち

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有り難し有り難し 4

去年、母方の祖母が亡くなりました。
祖父が先に亡くなっていたのですが、それからは自分の人生を取り戻すかのように楽しそうに過ごしていたと思います。
ですが腰を悪くしてからは急にボケも始まってしまった為施設に入り、時々私の実家に泊まったりしていたようです。
母はそのまま実家で面倒をみれたらと思っていたようですが、かなりボケも進んでおり廊下に排泄してしまったりとても働きながら介護できる状態じゃないと結局施設にそのままお願いしていました。
そして去年、急に意識がなくなり眠ってしまい2日後に起きるという事を何度か繰り返し、とうとう本当に起きなくなってしまいました。
眠ったままになっている為、栄養を点滴でいれないといけなかったのですが、それが延命治療になると言われ、父と母はお互いの両親が延命が必要になった際は延命は拒否すると決めていたので約束通り父が拒否しました。
その後2週間ほどで1度も目覚める事なく亡くなってしまったのですが、母はただ眠っていただけの祖母に点滴をしないなんて餓死するのを待っているようだった。亡くなった時のおばあちゃんの体は骨と皮だけで本当に悲しかった。とポツリと私に呟いたんです。
母はその後とくに父に何も言いませんが、たまにボーっと祖母の写真を見つめていたりします。
私は正直祖父や祖母に好かれていなかったので、祖父や祖母が亡くなった時もあまり感情が揺らぐという事もなく、母に何と声をかけたらいいのか分かりません。
やはり母は延命しなかった事を後悔しているのでしょうか?
私は母に何をしてあげられるのでしょうか?
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

延命処置、絶対の正解はありません

そばめしさんこんにちは、お祖母さまの介護においての延命処置の問題はよくある話しでありそして難しい問題だと思います。私の母も延命処置はしませんでした、なぜなら長年に渡り病気に苦しんできた母に最後も無理やり命を延ばすことは本人にとって苦しみを長引かせることと思いましたし、本人も延命処置を望まないであろうと思ったからです。たぶんあなたのお父様もお母様もそのことを踏まえ延命処置を行わないと決められていたのだと思います。延命処置のことは本来はご本人の意思確認が一番だと思いますが、それを支えるご家族の思いも同じく大事だと思います。そしてその選択はどちらが正解でどちらが間違いはないと思います。ご本人とご家族が選択成されたことが正解になるものだと思います。ご両親はそのことを踏まえ、そしてお祖母様のことを思い延命処置はなさらないことを決められました。そしてそれを実行なさったのですが現実に目の前で痩せていくお母様を観て餓死するのを待っていたようだったと今後悔なさっているのかも知れませんね。自分で決めたことはいえ、後悔と迷いが出るのはごく自然だと思います。ただ申し上げさせていただければ、ご自身で栄養が取れなくなったこと(それは病気でも怪我でもなく自然にお身体がその役目を終えたということ)は老衰という一番自然な天寿の全うされた生き方であったと思います。ですからお祖母さまご本人は決してお母様もお父様も恨んだりしていないと言うことです。逆にそのことを後悔して苦しむことをお祖母さまは心痛めているかもしれません。あなたはどうぞ出来るならお母様に「私はお祖母さんはお母さんが介護してくれたことを感謝していると思うし、要介護度が増してどうしても施設にお願いするしかなかったこともわかっているし、延命処置のこともわかっていると思うよ」と話されたらと思います。お祖母さまのご冥福を祈らせていただきます。南無阿弥陀仏

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有り難し
おきもち

長くサラリーマンをしていて、16年前先代の跡を継ぎました。住職となって改め...
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質問者からのお礼

憲章様、お返事ありがとうございます。
末息子の病気続きでお礼が遅くなってしまいました、申し訳ありません。

自分で栄養をとれなくなった事は老衰と考えていいというお言葉、本当に目から鱗でした。
祖母が亡くなってもあまり悲しいという気持ちが出てこず、母に対して後ろめたさもあり祖母について話し合うような事も出来ずに来ました。
母の気持ちに寄り添う事からも逃げていたと思います。
もうすぐ祖母の初盆で子供達を連れて帰省しますので、その時に憲章様にいただいた言葉を胸に母と話しをしてみたいと思います。
本当にありがとうございました。

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