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親から離れよう離れようと考えるほど罪悪感が襲いかかってくる

回答数回答 1
有り難し有り難し 20

忌み嫌ってて離れたい親から離れようと計画し、それに近づくほど罪悪感に襲われます。
まるで親をこれから殺すかのような感覚に襲われます
散々罵倒してきたり、暴れて、責めてきたくせに
「おまえがよければいいから」
「おまえが生き甲斐」
「おまえのために生きている」とかいうふざけた親です。
僕から親になにかするつもりも感謝もするつもりも一切する気はないです。

でも独り暮らしに近づくほど心のなかから激しく責められるような感覚がします。
「親を捨てる気か」
「親に対してなんてことするんだ」
「殺してやる」
「殺人だ」
「死んでおまえのせいにして殺人犯にしてやる」
「お前なんか何もできない」
「おまえを一生恨んでやる」
「めちゃくちゃにしてやる」
なぐりかかってめちゃくちゃにしてくる親を想像してしまいます。

気がおかしくなりそうです。死にたくなるときもあります。
頭のなかで「自分、自分…」と唱えると和らぎます。
この罪悪感、なくなりませんか


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

それは罪悪感ではなく恐怖です。

苦しいですね。
なぜなのでしょうか?
今まで散々あなたを責めてきた人が、歯の浮くようなセリフを投げかける。
頭が混乱しますね。
お母さんの言ってる「愛」っていったいなに?って。

感謝.....
無理に考えなくていいと思います。
もう一生感謝しないかもしれないし、するかもしれない。
一度感謝の言葉を伝えた後に、感謝できなくなるかもしれない。

あなたは、ご両親にいい子ちゃんをして成長してきたのです。
両親もそれを望み、親子の関係が逆転しました。
ご両親があなたに「歯の浮くようなセリフ」を投げかけるのも、甘えの証拠です。
カッコいい事を伝えておけば、「あの子」は自分たちに感謝するだろうと。

あなたはいい子を演じてきました。
本当はそんな事するために生まれた訳じゃないのに。
しかし、もうそれは長い時を経て体に染みついています。

だから、家を出るのが怖いのです。
子が自立して家を出るのは当たり前のことなのに、重大な罪を犯していると勘違いしてしまうのです。

あなたは、やり場のない怒りや悲しさを抱えています。
もう何もかもめちゃくちゃにしたい。
どれだけスッキリすることだろう。
しかし、あなたはじっと耐えてこられた。
それだけできれば充分。

罪悪感は生涯つきまといます。
克服できたと感じても、すっと背後から出てきたりします。
あなたは、これとうまく付き合う必要があります。

ご両親と離れるために家を出られるのですよね。
それができるのであれば、離れて暮らして下さい。
しかし、それが自分を追い詰めることになるのであれば、さっさと引き上げて下さい。
負けではありませんし、心の病にもなりかねません。

なにも真っ向勝負しなくてもいい。
今がそのタイミングでないかも知れません。
1年後、どのような環境になっているかなどわかりませんので。

他の手段に行き当たる場合もあります。
今に固執せず、じっくりじっくりと。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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質問者からのお礼

言いたいことをいってくれたような回答です。
いい子ですか、確かに生きるため一生懸命親のご機嫌取りをしてきました。
両親の機嫌を損ねることは僕にとって恐怖でしかなかったです。
苦労人や不幸をアピールされるのも辛かったです。
いないほうがいいののかよって。
自分の不幸を全部僕のせいにされたような気がします。
生んだのは自分なのに、育てる責任を全部放棄して感謝や気遣い、奉仕を要求する、最悪でした。
今は無力感や憂鬱が多いですね。
大事に付き合っていきたいです

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