hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

欲とうまく向き合う、付き合うには

回答数回答 2
有り難し有り難し 22

自分自身でも子供のことでも、健康であれば、
今元気で過ごせていればそれだけでいいと思えるときももちろんあります。

ですが、不幸・不満・欲望を見つけることは簡単で、意図も容易く不安に陥ります。落ち着いて考えれば、困っていてることでも解決法方はあったりすることも、代用があって案外なんとかななることも多いので、そこまで不安にかられる必要などないと理解できます。
なのに、頭ではわかっていたふりをしても、すぐに不安等を見つけ落ち込み今を大事にすることが難しくなります。

どうすれば心を穏やかに保ち、今を大事に過ごすことを心がけることができますか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ぼーっとしない瞑想はいかがでしょうか?

物事に慎重に取り組むのは決して悪いことではありませんが、あなたの場合は、単なる集中力散漫なだけなのかもしれませんね。ちなみに私の場合は、単なる貧乏性で三日休みが続くと不安でたまらなくなります(笑)

そんな時は、仏教のヴィパッサナー瞑想を応用したトレーニングなどはいかがでしょうか?

やることは簡単です。
今している行為を頭の中でひたすら実況中継してください。

只今、洗濯中。只今、洗濯中。只今、洗濯中・・・
只今、掃除中。只今、掃除中。只今、掃除中・・・
只今、運転中。只今、運転中。只今、運転中・・・
只今、炊事中。只今、炊事中。只今、炊事中・・・

慣れてきたら、
今、息を吸った。今、息を吐いた。
今、右足を出した。今、左足を出した。
今、右手で箸を持った。今、左手で茶碗を持った。

そうやって、今している自分の行為や動作を自分でじっくり観察しその事で頭の中で実況中継を頭の中でします。その瞬間瞬間に集中していく事によって、頭の中をいっぱいにし雑念の入る隙間を潰していきます。

これをやると、実際よりかなりかなり短い体感時間になるはずです。実践中は余計なことを考えませんので、その分脳を休めさせられます。その結果、ストレスマネジメントにつながり、心身がリフレッシュしてきます。

{{count}}
有り難し
おきもち

【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
このお坊さんを応援する

煩悩の原因へのアプローチ

nanami様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「欲とうまく向き合う、付き合う」には、やはり、その本質、原因を見極める必要もあるかと存じます。

私たちにおいてマイナスの悪い感情、つまり、煩悩が生じるのには、その原因が必ずあるのでございます。

その根っこの部分を退治せずに、出てきている芽(悪い感情)だけを刈り取っていこうとしたところで、根っこが残っていれば、いつまでも芽は出続けてキリがないのであります。

では、その原因は何かと申しますと仏教では「無明」(根本的な無知)と捉えています。

そして、その無知を退治していくためには、やはり、仏教を学び修していくことが望まれるのであります。

無知を退治し、モノ・コトの真実を見ることができるようになればなるほどに、煩悩も無くなっていくこととなります。

煩悩が出てきてしまっているということは、未だに真実を知り得ていないということでもあります。

少しずつながらにでも、仏教を修習していく中で、その真実へと近づいていけるように調えて参りたいものでございます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

淨流寺 転落院 ご住職様
ご回答いただき誠にありがとうございます。
確かに考えすぎて注意力散漫なところがあります。実際、家で一人でいるときは考え事で
頭がいっぱいになって不安定になりやすいですが、仕事に来るとあっという間に時が過ぎていたり
します。
自宅にいる時に、トレーニングを取り入れてみようと思います。
ありがとうございました。

岩瀧山 往生院六萬寺 ご住職様
ご回答くださり誠にありがとうございます。
無知への恐怖は本当にあります。よくよく知っていくと大したことではない場合が
ほとんどですが、その時には深く悩んでしまいます。
慌てす、でも少しずつ心と向き合っていこうと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ