最悪の事態になりそうで、気が狂いそうです
正気を疑うような内容ですが、本当に切迫しているので、お話を聞いていただきたいです。
本当は表で話したくないのですが、非公開相談はお金がなく、緊急事態なので勇気を出して話します。
最近、家族を殺したらどうなるかという異常な興味と衝動がわいてしまいました。
しかも、性的な欲求も加わっているような感じがするのです。その光景を想像した時に体が性感を感じてしまい、耐えきれないほどのゾワゾワした感覚が全身に広がり恐怖を覚え、今の切迫した状況に陥っています。
恐怖と不安で毎日泣いてしまい、食事も喉を通らず、本当に興味と衝動に耐えきれず家族を殺したらどうしようと動く事すらできず、ほぼ寝たきりの状態になっています。
「大切なものを壊したらどうなるか」という思考から来ているのですが、大切なものは壊れてほしくないはずなのに、それが大切な人ならなおさら命は二度と戻ってこないとわかってるのに「二度と戻らないからこそやってみたいと思わないか?」という思考が頭によぎってきます。
特に一番大切に思っているはずの母にその衝動が向きます。他の家族にも向く事はありますが、母の時ほど切迫しません。みんな同じくらい大切な家族なのですが…
そしてなぜか、衝動のほうが強くなり家族への情が消えてしまったような感覚があります。
私は家族に危害を加えてしまう事を恐れているのか、興味と衝動に従えない事に苦しんでいるのか、そもそも興味と衝動が単なる錯覚のか、それすらもわからなくなっています。
楽しいような、笑いそうな感覚もあるように感じ、自分に酔っているような感覚もあります。
私自身が元からおかしいのか、脳がおかしくなっているだけなのか…
おそらく加害恐怖なのだとは思います。
母本人は相談を全て受け止めて聞いてくれて、「そうなったとしても反撃するし、グロテスクなものや血を怖がるあなたにはできないから大丈夫」と言ってくれます。
「自分も人も命と人生は一つしかない」「自分の一時の興味のために、大切な家族の一つしかない命も自分の一度きりの人生も壊すのか」と考えたら、少し気持ちが落ち着きました。でも、またいつ興味や衝動が起きてそれが勝ってしまうか…本当に怖いです。
もしこの衝動が消えなければ、家族が傷つかないよう、自殺する事を考えています。それも家族が傷つく事だとわかっていますが…
どうか解決のヒントを教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなた自身を受け止めながら
拝読させて頂きました。
以前からのご質問もありますからあなたがその様な衝動にかられてしまうお気持ちもわかる様に感じます。お気持ち心よりお察しします。
あなたの心の中に浮かんできてあなたの心に広がっていくその様な衝動は様々誰の心にも少なからずあると思います。それはあなただけ特有のものではなく過去にも現在にも未来にもあるのです。
過去には実際にその様なことが起きたこともあるのですし、現在やこれからの未来にも起きる可能性はあるのです。
ある意味その様な狂気の意識や世界観もあります。ですが少なからずその様な観念や意識は悪意や悪行です。
周りのものを傷つけて殺してしまうこと、そして自分自身をおとしめて傷つけて殺してしまうことはやはり罪悪ですからね。
一時的に魅力的に映ったり感覚が麻痺してしまうことあれども、悪行であることにら何ら変わらないことです。
あなたの未来も皆さんそれぞれの未来もかけがえのないものですからね。
穏やかゆっくりと自らのことを見つめ直してみて下さいね。そんな自分のこと、自分の様々な意識や考えもあることを受け止めながらどうか落ち着いて受け止めていきましょう。そしてあなたにとって大切なことをしっかりとあなたの心に留めていきましょう。あなたを心より応援させて頂きます。至心合掌
貴女の想いをここへ書き込み続けてほしい
みぃけさんがこのような恐ろしい思考や衝動に苦しんでいる状況で、恐怖や不安を抱えながらも、ここに勇気を出して相談してくれたことに、深い尊敬の念を抱きます。
お釈迦さま(ブッダ)が「悟り」を得る過程で戦った存在として知られる「マーラー」についてお話します。
マーラーは仏教の伝承において、悟りに至る道を阻む象徴的な存在であり、しばしば「欲望」や「誘惑」、「邪悪な思考」を具現化したものとして描かれています。
お釈迦さまが悟りを開く直前、マーラーはあらゆる手段を使ってブッダを誘惑し、邪魔しようとしました。マーラーは、恐れや欲望、快楽などを駆使し、お釈迦さまの心を惑わせようとしましたが、最終的にはお釈迦さまはこれに打ち勝ち、悟りを開きました。
マーラーとは人間の内面に潜む「苦しみ」や「欲望」、「疑念」を象徴していて、私たち一人ひとりが日常生活で直面する内面的な葛藤や不安、恐怖といったものが現れたものだと思います。
お釈迦さまが対峙したマーラは
「欲望による誘惑」として、マーラーは美しい娘たちを送り込み、ブッダを欲望の渦に巻き込もうとしました。これによりブッダの集中を乱し、彼が悟りに至るのを妨げようとしたものだったり
「恐怖や不安の喚起」として マーラーは恐怖を引き起こすためにさまざまな恐ろしい幻影や攻撃を仕掛け、お釈迦さまの心に恐怖を植え付けようとしたり
「自我や疑念の喚起」として マーラーは、ブッダに「自分は悟りに値しないのではないか」という疑念や不安を抱かせようとしました。これにより、自分を疑わせ、悟りへの道を阻もうとしてきたそうです。
みぃけさんが、ご相談されている「加害恐怖」や「侵入思考」も、ある意味ではマーラーのように、あなたの心に不安や恐怖を植え付けようとしているように思えます。これらの思考は、実際にはあなたが本当に望んでいるものではなく、心の中で一時的に生まれる「幻影」に過ぎません。しかし、その幻影がリアルに感じられ、とても苦しいものとなります。
お釈迦さまがマーラーに打ち勝ったように、私たちもこうした思考や不安に対して冷静に向き合い、その一瞬一瞬に意識を集中し続けることで、少しずつそれに立ち向かっていく事が大切です。
だからこそ、貴女の想いをここへ書き込み続けてほしい
私たちは貴方の支えになれるはずです。