天台宗の数珠はどうして丸くないのでしょうか?
天台宗のお寺で授与品としていただいた数珠なのですが。
2つご質問があります。
普通の数珠は玉状なのに、どうして天台宗の数珠はソロバン玉のような形をしているのでしょうか?
運慶の作の仏像にも、ソロバン状の数珠をお持ちの仏像もあることから、古くからの伝統と思われるのですが・・・
2つ目は、数珠の歴史を解説した本に、「経典によっては、玉状ではない数珠は異端である。そのような数珠を用いるのは地獄に堕ちる原因となる」と厳しく批判しているものもあります。
私はこれは、その経典が書かれた時代にたまたまそうした数珠を使う異端派がいたか、あるいは奇をてらうことを戒めた方便と解釈し、気にせず用いていますが、お坊様の見解もお聞かせいただけましたら、幸いです。
物欲。ひたすら物欲。 余計な好奇心。
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行者数珠といいます。
kentarouさん、こんにちは。
天台宗の僧侶です。
公式の天台数珠は、2種類あって、一つは丸い玉の数珠、もう一つは今回の平玉の数珠です。この数珠の意味は二つあって、一つは、真言の時に、数が数えやすいように、なっています。数珠は一周が100回、そして房の部分に1000回分と、2万回分が数えられるようになっています。
もう一つが、行者さんがご祈祷をする時に、擦って音がでるようになっています。
数珠は宗派によって歴史的にいろいろ発展しています。お数珠で大体の宗派がわかります。
質問者からのお礼
「行者数珠」と言うのですね。
お寺で、授与して頂いたのは祈願の時でしたので、とても納得しました。
そういえば、確かに丸い数珠より、すった時の音が大きいです。
やはり数珠は宗派によって、それぞれ独自の形や考え方があるのですね。
納得です。
ご教示、ありがとうございました。