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普通に働いてごはんを食べていくことさえ困難に思えます

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有り難し有り難し 9

高校卒業後、アルバイトなどを転々とし、1年ほど前から建設会社の正社員として働き始めました。
正直なところ、認識の歪みを抜きにして考えても私はまったく仕事ができません。
AをBに持っていきCをする、なんてことでさえミスを繰り返してしまいます。
生まれつき体も弱く、すぐに体調を崩して余計に足を引っ張ってしまいます。
自分にあった仕事を!なんて皆が言いますが、何も出来ない自分は何でもいいからするしかありません。
今の会社は縁故で就職しましたが、上司や同僚にたくさん迷惑をかけてしまい毎日が息苦しいです。
気にしすぎとも言われますが、白い目で見られ時には罵声を浴びせられ、平気でいられましょうか?
比較的若い世代の給料がいい業界ですが、私の場合、残業や休日出勤をして手取りが20万円にも届きません。
年金をもらえるかも分からない老後の資金は?そもそもそこまで働き続けられるのか?
最低限のお金すら稼げない人間は苦しみから脱せないのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分を認められるのは自分だけ

望月と申します。質問拝読させて頂きました。

ほっけさんの投稿をみて、思ったことはまさに御釈迦様と同じ悩みを抱えておられるのだなということです。
四門出遊という話をご存じでしょうか?お釈迦様がまだ王族だったころ、毎日の繰り返しの生活に嫌気がさし、ある日城を出ました。
城の東西南北の門から出たところ、東の門では老人に、南の門では病人に、西の門では死人に出会いお釈迦様は大変驚かれました。なぜなら、今まで宮殿暮らしをしており、そういった類いの人々にはあったことがなかったからです。そして、こう思うのです。「老人をみては老いることが、病人をみては病にかかることが、死人をみては死ぬことが嫌だと思うもう一人の自分がいる。なんと嫌なことか」と。
そして、最後に北の門で、高潔な出家者に出会い、出家の意志を固めるという話です。
人は生きている限り、自分とは別の心の中にいる「もう一人の自分」と付き合わなくてはなりません。「もう一人の自分」はなかなか言うことを聞かないですし、コントロールが非常に難しいです。みんな同じことで悩んでます。「もう一人の自分」は時に、非難を浴びせますし、自分自身を後悔させたりもします。
しかし、「もう一人の自分 」をコントロールできれば、自分を奮い立たせたり、勇気づけさせたりすることもできます。自分を認めてあげれるの自分だけです。どうかもう一人の自分をコントロールして、自分を認めてあげて下さい。
僕は将来のことを考えるのもとても大事ですが、今を生きる ということを考える方が大切だと思います。結局今の積み重ねが将来になっているわけですから。お経の中でお釈迦様も「過去にとらわれず、未来にとらわれず、今なすべきことをなせ 」とおっしゃらられています。そのためにも、まずは自分の思考の習慣をかえてみたらどうでしょうか?
いきなり、全てかえるということはもちろん無理ですから、少しずつ少しずつでいいと思います。ほっけさんの人生が良いものになることを応援しています。この世は修行の場です。お互い精進いたしましょう。
また、何かあればatukunn18@gmail.comまでお気軽にご連絡下さい。

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