私の本当の夢。それは芸人なんです。
いつもいつもお世話になっております。
今回は、ダブルワーカーについての相談です。
私の友達に住職の息子がいます。
その子の父は住職をしながら、学校の先生をしているらしいです。
住職をされてる人の中にもそんな人がいるとは・・・驚きました。
さて、私は農学部に通っていて、将来は、学校の先生・研究職の二択を迫られています。
が・・・実は本当の私の夢は「芸人」です。
突然ですが、私はいじめられっ子の経験があります。
大学でのスケープゴートの件や仲間はずれが許せず、正義感だけ一丁前なのは、こういった時期があったからです。
(この年になったら、そんなこと(さわらぬ神に祟りなしではありませんが・・・)気にしないのが世間一般の風潮かもしれませんが・・・)
その時、心の支えになってくれたのは、家族。そしてバラエティ番組でした。
(結局私には、いじめっ子にやり返すだけの元気があったので、事なきを得ましたが・・・)
ですから、お笑い芸人は小さい頃からの夢でした。
いつから、夢を忘れてしまったのか・・・
私の夢は、ただの芸人ではなく、日曜にいじめられっ子を集めてライブを開くような、いわば「日曜芸人」です。
弱い奴の味方になりたいです。
「何にもしていないのに、笑われていたお前らが、今度は実力で笑わしてやる番。」これを教えてあげたいです。
就職したら、仕事をしながら、休日はアマチュア芸人活動などをボランティアでしていきたいと考えています。
お金はいりません。いや、いりません。
子供からお金を取る事なんかできません。
いじめられっ子に限らず、誰かを勇気づけられる芸人になるのが夢です。
ダブルワーカー(もどき?)っていうのはやはりしんどいでしょうか?
どちらも、中途半端にならないよう、努力していくつもりですが・・・
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
笑顔を作る仕事であれば何であっても同じ目的
ラーメンで(おいしい!と)人を笑顔にしたい。
音楽で(よかった!と)人を笑顔にしたい。
コメディで(あははは!と)人を笑顔にしたい。
福祉で人を(ありがとう、と)笑顔にしたい。
法律で(安心しました、と)人を笑顔にしたい。
医療で(助かりました、と)人を笑顔にしたい。
どんな仕事に就いていようが、この気持ちがあれば、人は人を幸せにできるものです。
そしてその気持ちがあれば、人を幸せにすることで、自分を幸せにできるのです。
お坊さんをやりながら、子供を喜ばせるイベントをやっておられる方もいます。
この世の中には、「仕事」「ビジネス」に分類されない純粋な「活動」というものがあります。
「仕事」としなくてよいと思います。
自分が自分のやるべきをやる。
「あなた」をやるんだ、と。
ぜひ、この世の中の笑顔の平均値を高めてください。私もここに所属しながら、お笑いも兼ねています。(笑)
みんなを笑顔にする活動、どんな形であれ、応援いたします。
教壇で笑わせて
ゆーりさん、私には教壇で生徒達を笑わせてクラスを和ませたり、いじめられている子に勇気を
あたえているあなたの姿が観えます。なんちゃって!(^_^)
やりたいことがある(芸人)っていうのは素敵なことですね!
そしてできる事がある(先生・研究職)っていうのは素晴らしいことです!
これからも人のことを考えて自分の道を歩まれてください。
目的はシンプルであって欲しい
ゆーりさんがご自身の経験から、弱い者の味方になりたいと考え、それを実行しようとされていることは、本当に立派で頭が下がります。実現の折は、微力ながら私にも応援させていただきたいと思います。実際にお笑い芸人でそういう過去を持つ方が幾人もいらっしゃいますよね。
ちなみに、お坊さんのダブルワーカーはものすごく多いです。全国的にみれば、おそらく過半数の僧侶がダブルワーカーです。
私の願いは、ゆーりさんが、複数の収入源を持ったとしても目的はシンプルであって欲しいということです。もし、口に糊するためにAという仕事をし、自分の満足の為にBという仕事をするのであれば、Bのことを人は「あなたの趣味」と呼びます。目的が一致してこそダブルと言えるのではないでしょうか。
追伸
あと、お寺の住職と大道芸人をしている私から、もう一つのお願いです。お金を要らないとは言わないでください。プロの方に敬意を払っていただきたいのです。また私自身、いわゆる“施設”からの依頼でお金をいただいたことはありません(もっとも、こちらがくださいと言っても無理でしょう^^;)。しかし、商業施設や各種イベントなどでは、世間一般の方が驚くような金額を預かっています。それらは1円たりとも自分の財布に入れていません。ゆーりさんも誇りをもって芸をし、そして、もし御礼をいただいたら自信を持って受け取り、きちんと領収証をきった後にしかるべき場所に寄付されてはいかがでしょうか。
両A面
ゆーりさん、なごみ庵の浦上哲也です。
今回もよろしくお願いします。
さて、ついにゆーりさんの夢があきらかにされましたね。
人を笑わせるというのは、とても高度な技能です。
私の妻は舞台役者をしていますが、観客を泣かせるよりも怒らせるよりも、やはり笑わせるのが一番難しいようです。
今回の質問を拝見し、思い浮かんだ僧侶は増田俊康師です。…と思ったら先に回答なさっていました。増田師は個性的なプロフィール写真を使っていますが、住職にしてマジシャンであり、大道芸人でもあります。実際にお会いすると、懇親会などではとてもサービス精神が旺盛で、周りの皆を楽しませてくれます。
その増田師のご意見と、あえて少し違うことを書かせて頂きます。
ゆーりさんが生活のためにお仕事をして、そして日曜日などに弱い者の味方になりたいと笑いを届ける。それは大いに結構なことだと思います。
大学の落語研究会出身の方で、会社員になった後、老人ホームなどを慰問している方もいると聞きます。その方が、片手間にそれをしていれば、単なる趣味の延長です。
しかしその方が、会社員としての仕事も手を抜かない。そして落語家として真剣に笑わせるんだと取り組めば、その方は社会人と落語家の両方がA面となるのではないでしょうか。
A面を2つ持つのは大変なことでしょうが、でもやり甲斐のあることだと思います。
どうぞ精進なさって下さい。
古人曰く、感動のない宗教はただの文化遺産
ゆーりさん、こんにちは。
古人曰く、感動のない宗教はただの文化遺産である。
そう言った方がいらっしゃいました。
心の動くことがなければ、なんの意味があろうか。
人の行為によって「私」とは形づくられる。
その行為において、なによりも大切なこと。それは心です。
こちらの心がなければ、あちらの心が動くでしょうか。
あなたの心は素晴らしい。どうか自信を持って、熟慮し、祈り、決断していただきたいと思います。