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苦しみは楽しめますか?

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有り難し有り難し 28

50も半ばを過ぎ、いい歳になっていますが、いまだに自分の心が思うようになりません。
ここまで大したことをしてきたわけでもなく、かえって怠惰に過ごしてきたと思います。
30歳過ぎから、家庭のこと、仕事のこと、様々な苦悩を経験してきましたが、いまだに日々生きるのがつらい毎日です。
数年前には、職場のことが元で抑うつになり、半年ほど休みました。
客観的に見て、その後の職場には恵まれていると思いますし、家庭も人並みだとは思いますが、仕事で些細な問題でも心に大きな負担を感じ続けているのです。
人から見れば、大したことではないとも思いますが、始終辛さを感じ続けてしまいます。
もちろん楽しいこともあります。
家族も私に感謝してくれているでしょうし、職場では「良い人」だと思われているでしょう。
しかし、些細なことが苦しいのです。
仕事をしてゆくうえで、まったく問題・悩みが無いわけはありません。
しかし、理屈ではそうですが、心がそうは受け取りません。
ひたすら辛いと。
人によっては、こういう苦労を乗り越えて行くことに、やりがいや生きがい、喜びを感じられる方もいるので、そのような前向きさがうらやましいです。
いったいどうすれば苦しみが楽しみとして考えられるのでしょうか。
どうぞよろしくご教示ください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こんな日もあるさ。見方が変われば、苦しさもまた、生きる希望。

なぜ 苦しみと感じるのか。
こうなればいいのに、と思う、考えてしまう、自分の心が、苦しくさせていますよ。

苦しみは、誰にだってあるだろうと思います。
私にも。こうだったらいいのに、こうであってほしいのに、どうして思うようにいかないのか、とね。
ただね、そう考えているのは私自身です。
その考えから、かけ離れていく現実に、苦しむ。
だからね、そう考えなければいい。
そしたら、悩むことすら無い。
まぁ〜そうは言っても、勝手に沸き起こる想いですから、簡単にはいかんのですよね。

でも、苦しい 苦しい では、生きていくのが辛くなってしまいますから。
出来るだけ、自分の こうでありたいという執着を強くさせないように。
こんな時も、こんな日も、あるさ。
人生一度きり。
強く願い過ぎることを、緩めましょう。
そして、目の前にある 当たり前を手にしていることを、喜びましょう。

見方が変われば、苦しさもまた、生きる希望ですよ。

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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拝読させて頂きました。
そうですね、生きていくことは喜びも楽しいこともありますけれどもやっぱり辛いこと苦しいことを実感しますね。歳を経ていくと余計にそのことをじっくりと実感なさるでしょうね。

人生はまさに四苦八苦がつきものです。生まれ生きること、老いること、病いにあうこと、死ぬこと、愛するものと別れなければならないこと、怨み憎しむものと会わなければならないこと、求めても得られないこと、己れの思うとおりにならないこと、
生きていることは苦しみに満ちていることです。
そのようにお釈迦は生きることをご説明なさってくださいました。そしてその苦しみの根源は私達が無知であるつまり真実や真理を知らないことを源としているとご説明していただいたのです。
ですから私達はいつまでも悩み苦しむことが消えないのです。

それを悩み苦しみを乗り越えていくことが仏となっていくことつまりは仏教の教えです。

お釈迦様はそれは正しくものごとを見て、正しく考えて、正しく言葉を発して、正しい行いをして、正しく生きて、正しく努力し、正しい信念をもって、正しい心を定めていくことだと教えてくださいました。

あなたがもしお悩み苦しんでいらっしゃるならばせっかくですから仏教を学んでみてはいかがでしょうか?それがきっかけになるのではないかと思います。
悩み苦しみを乗り越えて正しく生きていくことはなかなか難しいですけれどもそのようなあなたを仏様は必ずや正しくお導きなさってくださり、お救いなさってくださいます。

あなたがこれからの未来を悩み苦しみを乗り越えていかれ心豊かに学んでいかれますようにと心から仏様にお祈りさせて頂きます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

教善寺 中田 三恵 さま  一向寺 東 好章 さま

所持ご多用中のところ、早速のお言葉たいへんありがとうございました。
結局悩みや苦しみは、自分の心と現実との間で絶えず折り合いを付けながら、心が軽い時は素直に受け取り、理由もわからず過大に苦しむ時には心を支えてくれる、受け止めを引き受けてくれる方たちに吐き出すことで、人生を進めてゆきます。
もっとも、今までもある程度はしていたことではあるのですが、どうしてもの時はまたここでご相談したいと思います。

ありがとうございました。

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